酒器展

11月22日sun―30日mon

no.479

 いつか「呑み」をテーマに企画してみようと思っていた呑み食いしん坊の私。ある日書店で、お酒と肴とその器が魅力的に紹介された本を手に取った。こんな感じで色んなパターンの酒器肴器に囲まれた空間はわくわくするだろうな、と今回の企画を思いたった。
 酒器を発表している作家さんに限らず、酒器とは縁のない作品の発表を続ける陶芸作家さんや、ガラスや金属木工の作家さん、工芸的作品は作って無いけれど酒好きな作家さん、そして京都で「呑む、ひととき」のための器を制作している工房さんにお声掛けしたオムニバス形式の展覧会。九寸角の塗りのお膳が展示スペースで、そこにそれぞれが思う酒肴の小宇宙が展開される。
 お酒好きな方、きっと作品見たあとは呑みたくなるはずですよ!お酒好きな方もそうでない方もどうぞお楽しみに!(企画 伊藤純一)

▶みるものとよいところ 会場のようす

出品作家(五十音順)
池田早季恵(陶/新潟県佐渡市)、池田脩二(陶/新潟県佐渡市)、酒器 今宵堂(陶/京都市)、荻間久美(陶/新潟県新発田市)、大高正嗣(新潟市)、大桃沙織(金属/新潟市)、大山育男(陶/新潟市)、押味くみこ(陶/新潟市)、坂爪勝幸(陶/新潟県胎内市)、澁田寿昭(陶/岡山県備前市)、斎藤ゆう(ガラス/山梨県北杜市) 、菅原洋(陶/新潟県弥彦村)、チャメ〈小川定信〉(新潟市)、田澤祐介(木工/神奈川県海老名市)、 平野照子(陶/新発田市菅谷)、村山耕二(ガラス/宮城県仙台市)、フジタヨウコ(陶/新潟県村上市)、山崎修(木工/新潟県阿賀町)、渡邉和也(金属/新潟県燕市)

写真の酒器(上)山崎 修
(順に)坂爪勝幸/平野照子/今宵堂/押味くみこ/澁田寿昭/村山耕二/田澤祐介/池田早季恵/チャメ(小川定信)

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酒器展 平野照子
酒器展 今宵堂
酒器展 押味久美子
酒器展 シブヤトシアキ
酒器展 村山耕二
酒器展 田澤祐介
酒器展 池田早季恵_十分盃
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■酒器展関連イベント 日本酒の会 小黒酒造篇 

11.22(日)18:30〜作家や企画者の声に耳を傾けながら、小黒酒造さんのお酒をいくつか呑み比べます。(2,500円/限定12名/新潟絵屋へお申し込みください)

news 酒器展関連イベント

News 1 酒器展関連イベント 日本酒の会

11月22日sun 18:30〜
限定12名 新潟絵屋へお申し込みください

新潟絵屋×吉川酒店 日本酒の会 —小黒酒造篇—
関連展示:酒器展
酒器展の空間で、「越乃梅里」で知られる小黒酒造(北区嘉山)さんのお酒を、作家、企画者とともにおたのしみください。(企画 新潟絵屋×吉川酒店)

 僕は昔から思っています。「日本酒は日本の文化」だと。一般的には飲み物としての捉え方が多いと思います。嗜好品としての「日本酒」。日本酒のラベルの裏側には元となる「水・周りに広がる風景」「米・米作りの歴史」「お酒をより美味しく楽しむ酒器」「肴・それを盛るお皿」…キリがないほど様々な「文化」と融合して、セッションして、それら全部ひっくるめて「日本酒」だと思っています。
 だから「新潟絵屋」さんにお願いして今まで十数回に渡り「文化の空間」で蔵元をお呼びし、賛同してくれるアーティストさん、皆さんとお酒を酌み交わしてきました。毎回、新鮮な発見があり「日本酒は日本の文化」という事を再認識させられています。この空間で、それぞれのスタイルで日本酒を楽しんでいる皆さんの笑顔が僕は大好きです。(吉川章大/こんぴら通り吉川酒店)

写真・吉川酒店(こんぴら通り)入口。酒器展出品予定の大高正嗣さんの人形作品が出迎えてくれる。