平野照子フォトブック

Shop Information

陶の作品写真とシリーズ毎に作家がデッサン代わりに綴る言葉で編んだ小さな本。

6種類を、冬の間取り扱っております。

14.5×11.0cm/¥3,240(税込)

・『diary』(2010/11)
・『夢と現実の岸辺から』(2012/03)
・『そこは、いつもすこし風が吹いている』(2012/11)
・『灯守のはなし』(2013/11)
・『睡れる森』(2015/03)
・『忘却の彼方』(2015/11)
平野照子

▶2015年の個展 http://niigata-eya.jp/148

カテゴリー: SHOP

2015.12.9 認定特定非営利活動法人に認定されました

といってもなんのことかいな?
と思われる方も多いと思いますが、おなじNPO(非営利活動を行う組織)でも、「認定」がつくと、さらなる税制上の優遇措置が加わります。
主に優遇されるのは、「寄付行為」を行う人です。認定NPO法人に寄付をして確定申告を行うと新たな「控除」がある、相続財産を寄贈するとその分が控除される…など。
つまりNPO=社会に貢献する活動への寄付を、より行いやすいようにするために設けられたのが「認定NPO」制度です。
6年前から「認定」を得るため、会員の方々の協力を得て努力してきました。この認定を契機に、より積極的に日本の「寄付文化」を耕しながら、厳しい財政運営を安定化させていくよう努めたいと思います。
大倉 宏(新潟絵屋代表)

ギャラリー&ミュージアムマップ 1/20~2/25

私たちは、画廊や美術館を巡るひとが増えるにはどんな環境が必要か、考え続けています。
2008年創刊、毎月無料配布の情報冊子です。

新潟島とその周辺のギャラリー&ミュージアムマップ | gallery & Museum Schedule 2016.1-2

2016年1月20日(水)- 2月25日(木)

「墨・絵」展

 2016年1月11日mon/holiday―20日wed

vol.482

 学生のころ、講義で墨絵(水墨画)の誕生の物語を教えられた。
 中国の唐代末期、世の中が混乱した時代に奇矯な画家たちがあらわれた。酒を飲み、歌い、騒ぎ、興にのって墨を紙にぶちまけ、手や脚でなすり、長髪の毛も筆にしてあばれまわる。ところが絵ができあがり、画家がわずかに筆をいれると墨の跡は見事な山水画になり、墨汚(ぼくお)をいささかも残さなかったという。アメリカの抽象表現主義の画家たちの制作ぶりと重なる逸話に、そのとき、この目で見たような気のした画家たちの「制作光景」はいまも心に焼き付いている。
 墨絵は禅宗とともに日本に入り、盛衰をくり返して現在にいたる。モノクロームという地味な一面をもちながら、心を妖しく揺らす魅力があるのは、その起源に、上記のような「自由」そのものの体験があるからではないだろうか。色彩画家である橘三紀のアトリエで、思いがけず墨一色の絵を見せられたとき、新潟絵屋で発表している画家たちの、墨の絵だけを並べてみるというアイディアが浮かんだ。
 それから日をおかず、5人の画家たちにお願いして開催することになった 「墨・絵」展。色のない空間にどんな自由の風が吹くだろう。
(企画 大倉 宏)

▶みるものとよいところ 会場のようす

料治幸子 「ドローイング」
料治幸子 「ドローイング」2013年 墨・紙 39.0×27.5cm

橘三紀 「バラ図」
橘三紀 「バラ図」2015年 墨・紙 63.5×48.6cm

渡辺隆次 「エノコログサ」
渡辺隆次 「エノコログサ」2013年 墨・紙 52.5×36.5cm

しんぞう 「神の犬」
しんぞう 「神の犬」2015年 墨・紙 20.4×37.4cm

小林春規 「船」
小林春規 「船」 2015年  木版・紙 26.0×36.0cm

小島隆子コレクション展

 1月22日fri―31日sun

vol.483

 小島隆子さんは明るく、はつらつとした人だった。そしていつも玉のような目をしてものを見ていた。
 父は銀行で佐藤清三郎の同僚だった小島一弥さん。一弥さんは市井の思索家、哲学者のような人で芸術に関心が深かった。同じく同僚の田部直枝さんが、佐藤哲三の支援をし、退職後自宅を改装して画廊を始めたのも、一弥さんの影響があった。隆子さんと私が最初に会ったのも、その「画廊たべ」でだったという気がする。
 隆子さんも退職後、画廊を始めたい気持ちがあったようで、電話で相談を受けたことがある。私は積極的に勧めなかった。画廊を真剣にやろうとすれば、どれほど陰でエネルギーを使わなければならないかを、当時つくづく実感していたせいもあった。
 あんなに元気だった小島隆子さんが、急逝され、弟の春生さんと電話でお話し、残された絵を一括してお預かりすることになった。春生さんのご了解もいただいて、砂丘館でその全体を見ていただき、ついでその一部を絵屋で頒布させていただくことにした。絵を愛し、絵屋を応援して下さってもいた隆子さんの思いを汲んでいただける方々に、大切にしていただけるとうれしい。なお春生さんによれば、絵の半数以上は一弥さんが買われたものだろうとのこと。父娘二代の、絵を愛した親子の選んだ絵ということになる。
(企画 大倉 宏)

小島隆子 (こじま たかこ)
1942(昭和17)年2月9日小島一弥、節子の二女として新潟市中大畑町にて出生。1949(昭和24)年小田原市に移住。1952(昭和27)年横浜市に移住。1960(昭和35)年ソニー入社。1975(昭和50)年川崎市に移住。1997(平成9)年ソニー退社。その後は好きな美術・芸術に多くの時間を費やす。2014(平成26)年逝去。享年72歳

▶みるものとよいところ 会場のようす

三浦逸雄
三浦逸雄 題名制作年不明 油彩・キャンバス F6

本間吉郎 「瓢湖の夏」
本間吉郎 「瓢湖の夏」1979年 孔版画 18.5×25.9cm

山上嘉吉
山上嘉吉 題名制作年不明 油彩・キャンバス F8

出品作家 (予定)
安泰・上野誠・上野酋・小野忠重・高良真木・徳本恭造・東本つね・早川昌・平松敬子・本間吉郎・三浦逸雄・村國豊・山上嘉吉・横田海・T. Ohkawa・T. Hiraiwaほか
※頒布価格は3,000~10,000円です。
※複数の方がご希望の作品は、会期終了後抽選となります。