小木曽瑞枝展/長谷川徹展 @ギャラリーみつけ

ギャラリーみつけで新潟絵屋が企画協力する展覧会

 ギャラリ―みつけと新潟絵屋と砂丘館
家のような雰囲気の新潟絵屋が、まさしく家であった砂丘館(元々は日本銀行新潟支店長の役宅)を指定管理するようになり7月で早11年になりました。広い空間を生かし大規模な展覧会を企画したり、絵屋と砂丘館で、同時期に関連する展覧会を企画することがあります。
今年3月、新たに受託した見附市の市民ギャラリー「ギャラリーみつけ」が開館しました。2階建ての元法務局を改装した空間には3つの展示室があり、それらを自主企画展、見附市委託事業展、貸室展に活用し運営しています。映画館で例えると、絵屋はスクリーンがひとつで、ギャラリーみつけは3つある、という感じでしょうか。3室を使っての大規模な展示もあれば、ひとつの建物内で3つの展覧会に出合えることも。
8月は、ギャラリーみつけで新潟絵屋が企画協力する展覧会があります。この機会にぜひお訪ねください。

第一弾

小木曽瑞枝展
「何処でそれを失くしたのか、こころあたりはありませんか」
7月30日 sat ― 8月14日 sun

ワークショップ 8月7日 sun
① 10:00/小3以上 ②14:30/中学生以上
各2時間・800円・各10名先着順

小木曽瑞枝展小木曽瑞枝展

PHOTO: 「切花(自然怪盗)


第二弾

長谷川徹展
8月20日sat―9月4日sun

画歴の長い長谷川徹の作品を新旧交え展示する。

P1120131長谷川徹展

PHOTO: 2015年10月 新潟絵屋「長谷川徹展」/ 出品予定の旧作

〜〜〜

ギャラリーみつけ

休館日:月曜日 10:00~22:00 *入館受付~21:30 *最終日~17:00
見附市昭和町2-4-1 TEL. 0258-84-7755
https://www.gallery-mitsuke.com

ギャラリー&ミュージアムマップ 7/20~8/25 2016

私たちは、画廊や美術館を巡るひとが増えるにはどんな環境が必要か、考え続けています。
2008年創刊、毎月無料配布の情報冊子です。

新潟島とその周辺のギャラリー&ミュージアムマップ | gallery & Museum Schedule 2016.7-8

2016年7月20日(水)- 8月25日(木)

片桐 翠 展

7月22日fri―30日sat

vol. 500

作家在廊予定日: 作家在廊予定日: 7/22~24・30
ギャラリートーク 7/22[金] 19:00~20:00

 片桐翠の絵を網膜に入れる瞬間に感じる違和感と興味は、なんだろう。
 サイケという言葉が口の端に浮かびかけて、とどまる。その感じ。サイケな色は意識の箍がゆるんだ場所から、あふれ出す刺激の洪水だけれど、絵を描く片桐の意識のガードは、存外にゆるくなさそうだ。
 しかし、変、ではある。ピンクのごま塩のマリア像に、なぜリンゴ? 「パリのお母さん」のうしろにオニギリみたいな緑がごろんとしている、そのへんてこさに、当のお母さんがまるで無頓着なのがおもしろい。絵の「変さ」値が高いが、過剰に高すぎず、普通そうな表情をしているあたり。微妙かつきわどい路線を、今回も堅持してきて、うならせられる。(企画 大倉 宏)

片桐 翠(かたぎり みどり)
1978年新潟市生まれ。99年青山学院女子短期大学英文科卒業。渡英。ウェストミンスター大学(ロンドン)で映画とイラストレーションを学ぶ。2006年創形美術学校造形科卒業。第1回パリ賞受賞。副賞でシテ・インターナショナル・デ・ザール(パリ)に8か月滞在。個展は07年知足美術館、08・10・12・14年新潟絵屋、11・13年アートスペース88国立、14年新潟県立植物園など。13年マレーシアArt Expo、14・15年枝香庵のクリスマス(ギャラリー枝香庵)出品。

▶みるものとよいところ 会場のようす

PHOTO: 「マリア像と林檎」2015年 油彩/キャンバス 35.0×35.0cm


Event 夜間営業 7/8[金]・15[金]・22[金] 21:00まで開廊!

作家ギャラリートーク
7/22[金]19:00~20:00 聞き手・大倉 宏 参加料500円 予約不要

坂爪 勝幸 展

7月12日tue―20日wed

vol. 499

作家在廊予定日: 7/12・15〜18・20
ギャラリートーク 7/15[金] 19:00~20:00

 新潟絵屋での前回の坂爪勝幸展は12年前。
 アメリカ時代のモノタイプを中心に紹介したその個展の2日目に、中越地震が起きた。
 大地震はあれからもあり、世の中もいろいろあったけれど、坂爪にも京都で数ヶ月入院するという事件があって、その折病院を抜け出して古寺の庭を見て歩いたのが陶器による「石庭」シリーズのきっかけだったいう。
 作品撮影に胎内市の工房へ行き、シリーズの新旧作に花器の新作などをレンズごしに覗いて発見があった。例えばこの耳のついた花器は花器でありながら、火山の噴火口や平安期の仏像、はてまた後ろ姿の羅漢のようにも見える。若き日のモノタイプを閃光とすれば、光の残像が闇に重なる多重世界の気配が深まってきた。茶道を育んだ中世仏教の空気を思い出す。(企画 大倉 宏)

坂爪勝幸(さかづめ かつゆき)
1947年村上市生まれ。九州・韓国で陶芸、築窯技術を習得。1979年に国際交流基金より客員教授として米国ニュージャージー州立アートセンターへ派遣。アメリカ各地で作品展開催、陶芸・築窯指導を行う。86年帰国。胎内市(旧中条町)に築窯。越後妻有アートトリエンナーレ2000、水と土の芸術祭2009・2012出品。03年万代島美術館、04~09・12年画廊Full Moon、05年砂丘館、10・15年燕市産業史料館、13年カールベンクス古民家ギャラリーで個展。新潟絵屋は04年ぶり。

▶みるものとよいところ 会場のようす

PHOTO: 「おりべ」2016年 h29cm


Event 夜間営業 7/8[金]・15[金]・22[金] 21:00まで開廊!

作家ギャラリートーク
7/15[金]19:00~20:00 聞き手・大倉 宏 参加料500円 予約不要