しんぞう×マトリョーシカ 

作家ものマトリョーシカ

白木のマトリョーシカ人形を作家に手渡し、自由に手を加えていただいたものを、リレー式で紹介します。

第一号はしんぞう作。
大の中に3体入り、個別に置けば収納に。
5月2日にショップに登場します。

はてさて、次はだれでしょう。おたのしみに。

カテゴリー: NEWS

「eto」絵のある空間のご提案

etorogo

一枚の絵から生まれるあたらしい対話とくつろぎの時間

絵画には、空間をより居心地のいい、豊かな場に変える力があります。
これまで新潟絵屋は、作品を展示した会場へ、みなさまから足を運んでいただくことでその魅力をお伝えしてきましたが、 もう一歩踏み込んだ活動として、みなさまのもとへ「絵のある空間」をお届けするサービスを開始いたします。
IMG_5251

待合室に、リビングに、店舗に

定期的に新しい絵をお届けし絵のある空間をコーディネートします。
ご提供する絵画は、新潟絵屋で発表展示を行ってきた、現代の美術家たちの作品です。
設置ご希望の場所にうかがい、その場に合う作品をコーディネートさせていただきます。

ご利用プラン

●年4回架替/3ヶ月に1回作品を掛け替え。4作品1年契約で承ります。

●隔月架替/隔月で作品を掛け替え。3作品半年契約から承ります。

●短期ご利用/短期間でのご利用はご相談ください。

作品や料金等の詳細はホームページでこれから発信していきます。
ご興味を持たれましたらお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先:新潟絵屋 
025-222-6888 info@niigata-eya.jp

担当:井上美雪

蓮池もも 水が生まれる2009
2017年5月31日、みるく歯科クリニック(新潟市東区)様の待合室へ、蓮池もも「水が生まれる」(2009年)をお納めしてきました。8月末まで3ヶ月間この風景がつづきます。白を基調としたシンプルな空間には、さまざまなご提案ができたのですが、治療に向かうときの不安な気持ちを和らげるような、こころを強くするこの絵を選びました。
待合室でのひととき、心地よく過ごせますように。
絵も、優しい色のソファや小さなお人形たちにあたたかく迎えられました。
みるく歯科クリニック
eto
2017年9月、みるく歯科クリニック(新潟市東区)様の待合室の絵を、井田英夫「母の水を飲むローレライ」(2012-14年)に掛け替えてきました。設営した場所は、受付のうしろです。

みるく歯科クリニック 宇野亜喜良
2017年12月、宇野亜喜良「クリスマスのプレゼント」(2009年)に掛け替えました。
受付のうしろは、患者の方はもちろん、医師や看護師の方も仕事の合間に見えてくる場所。
治療に来た方、付き添いの方、働く方、絵は一人ひとりにいつでも対話の時間をつくってくれます。
みるく歯科クリニック

ギャラリー&ミュージアムマップ 4/20~5/25 2017

私たちは、画廊や美術館を巡るひとが増えるにはどんな環境が必要か、考えています。
2008年創刊、毎月無料配布の情報冊子です。

新潟島とその周辺のギャラリー&ミュージアムマップ | gallery & Museum Schedule 2017.4-5

2017年4月20日(木)- 5月25日(木)

津田 真帆 展

4月12日wed―20日thu

vol.522 作家在廊予定日: 4/12

 津田真帆の絵を支える二本の柱は、元気と繊細だ。そう感じ続けてきた。
津田はすばらしい絵本の絵の作者で、挿画もすてきだ。絵本の絵も、挿画も、イメージにつながっていて、イメージは個展で発表する絵にもつながっている。家で言うならイメージは壁であり、屋根かも知れない。
 いつからか、壁と屋根のない、柱だけの津田の絵を見てみたいと感じるようになったのは、構造だけに還元された家は、どんなだろうと思ったからだ。見る側の身勝手で、そう、津田に伝えたりもした。
 今回の新作では、その、むき出しの柱が覗いていて、ドキッとした。風が吹きよせ、雨も落ちてくるであろう柱の間に広がる空間の光景に、居心地に、そそられる。
(企画 大倉 宏)

津田真帆「新しい陽」

津田真帆(つだ まほ)
1966年東京都生まれ。東京芸術大学卒業。子どもの絵画・造形教室に携わる。装丁・挿絵の作品に 『デ・ラ・メア物語集』(全3巻)、絵本に 『巨男/おおおとこの話』『うずまき・うずまき・かたつむり』『あかちゃんがいるの!』(大日本図書)、『わたしのあかちゃん』(福音館書店)、『あきですよ』(金の星社)がある。檜画廊 (東京)にて個展多数。2006・08・10・12・14年新潟絵屋で個展開催。東京都在住。

▶みるものとよいところ 会場のようす①
▶みるものとよいところ 会場のようす②

PHOTO(上): 「飛びだす」
PHOTO(下): 「新しい陽」2017年 ミクストメディア/紙 37.5×51.0cm

野中光正・村山耕二 展

4月22日sat―30日sun

vol.523 作家在廊予定日: 4/29、30(時間未定)

 3年前、仙台の杜の未来舎ぎゃらりぃの斎藤久夫さんの企画でのこの2人展は、私が展示をさせてもらったけれど、愉しかった。絵画とガラス、平面と立体という違うものが、同じ場所で、いい感じで共鳴する、その響きから発想がわいた。
 ふたりの共通の魅力は色だろう。砂は、高温で融かすと必ずガラス化するそうで、いろいろな土地の砂のガラス器が並んだが、微妙な色合いの差が面白かった。作家の感性が色に繊細に反応していた。
 野中の近作は、ことに色の渋さの底の華やかさが深まってきた。村山の器も飄逸(ひょういつ)さと、やわらかさと、華やぎがある。
絵とガラスの響き合いが、今回はどんな変化を見せるのか、楽しみだ。
(企画 大倉 宏)

▶みるものとよいところ 会場のようす

野中光正「170120」野中光正 (のなか みつまさ)
1949年東京都生まれ。67年に絵画を、73年に木版画を始める。89年新潟県高柳町に移住、紙漉を学ぶ。91年かやぶきの家 (高柳)で個展、同年東京に戻る。以後、ゆーじん画廊、ギャラリーアビアント、ギャラリー枝香庵(東京)、高志の生紙工房ギャラリー、画廊Full Moon、砂丘館、新潟絵屋などで個展。2017年2月画集 『昭和四十五年の夏・野中光正』刊行。

PHOTO: 「170120」混合技法/和紙 60.8×45.6cm

村山耕二村山耕二 (むらやま こうじ)
1967年山形市生まれ。96年仙台に工房「海馬」設立。2001年モロッコへ渡航。サハラ砂漠の砂を融かして作り出す「サハラ」シリーズの考案と研究開始。07年モロッコ王国・王室へ作品献上品となる。11年宮城県芸術祭 (財)宮城県文化振興財団賞、13年 「仙台ガラス」グッドデザイン賞など受賞。 http://www.kaiba.org

中島佳秀 展

4月2日sun―10日mon

vol.521 作家在廊予定日: 4/2、8、9

 去年、中島佳秀の動物の絵の、毛だけが絵になったような、魅力的な抽象を紹介した。一点購入して、家のよく目につく壁に掛けている。媚びないが、冷たくもなく、適度な距離感でこちらを見つめ返してくる絵だ。
 今年は再び動物の絵を中心に展示する。動物が抽象になったのではなく、両者は平行して描かれているらしい。
 数年前の展示で、中島を動物画家と思った人がイルカの絵を注文した。中島は応えようとしてできなかった。中島の動物は、動物ではなく、中島から絵を引き出す爪のようなものなのだが、イルカにはきっと、爪がなかったのだ。
 近作で見る限り、その爪はごわごわした毛であったり、しわのよった肌だったり、主に触覚的なものとして作用している。きわめて部分的な動物なのだが、その部分の力で、全体が動く不思議なモノがここにある。
(企画 大倉 宏)

中島佳秀「いばらと、おどろ 7」

中島佳秀 (なかじま よしひで)
1975年京都市生まれ。都市計画・建築を学んだ後、独学で平面の制作を始める。2008年より個展を中心に平面作品の発表を行う。2010・11・16年新潟絵屋で個展開催。 http://www.yshdnkjm.com

▶みるものとよいところ 会場のようす

PHOTO(上): 「いばらと、おどろ 10」
PHOTO(下): 「いばらと、おどろ 7」2017年 ミクストメディア/紙 21.0×29.7cm