上大川前通界隈

 新潟絵屋がオープンして17年。現在の土地に移転して、2017年6月で10年。このほど、新潟絵屋は萬代橋下流域に位置するエリアの地域づくりとにぎわいづくりの促進を目指した『新潟みなと・さがんプロジェクト実行委員会』の一員になりました。地域の企業や団体、行政と連携しながら地域の発展や活性化に向けた活動をお手伝いします。この頃は、地域でも親しまれるよう、本案内状を手に、ご近所へご挨拶に回っています。付近には、飲食店、病院、和楽器店、仏壇店、理容美容院、クリーニング店、写真店、アンティークショップなど様々なお店があります。画廊は非日常的で特別な場所ではありますが、公園のように気軽に立ち寄ってもらえたらと思っています。

inouemiyuki2017(井上美雪)

6/3[土] 吉田淳治展イベントレポート

 愛媛、宮崎、東京、神奈川などからも足を運んでいただきました。トークでは、吉田淳治さんに日々の制作のエピソードをお聞きしたり、水彩画について考えるべく画像を漆喰の壁面に映してご紹介したり、大正から昭和初期に活躍した古賀春江の「水絵の象徴性に就て」などを引用しながら、抽象と具象、地と図、吉田フォルムについての話となりました。終了後の日本酒の会では、こんぴら通り・吉川酒店さんのセレクションで、四銘柄を聞き酒し、作家とお客様のよき交流の機会となりました。(I)

ブログレポート
吉田淳治展 新潟絵屋

吉田淳治展 新潟絵屋

7/2 句集 「猫」発売

 南風吹く昨日ゐた猫今日はゐず
句集 「猫」発売
著者 田代草猫

 102頁/文庫本サイズ/栞付録
表紙絵・挿絵 井田英夫
発売 2017年7月2日
定価 1,000円+税
新潟絵屋デザイン部門始動しました!

カテゴリー: NEWS

蓮池もも展

6月12日mon―20日tue

vol.528 作家在廊予定日: 毎日 午後数時間

 蓮池ももの絵は、ある時期から、年々、劇的な変化をとげてきた。
 今年の絵には乳を飲む動物の子など、画家の実人生につながるイメージも登場したが、同時のこれまでの甦りや、回想とも見えるモチーフもあらわれ、「変化すること」からの変化が感じられる。とはいえ、私たちに親しいそれらのイメージを描いた以前の絵を思い返し、実感されるのは、殻のほどけということだ。
 ある時期まで蓮池の絵にあった、独立したての独立国のような、瑞々しい緊張感の解体が始まっているような気がする。具体的には絵筆の微細な仕草、絵具を溶かす水のやわらかさに、より開かれた色の表情など。
人生でいう「性徴期」を過ぎて、ゆるやかな推移の時代が始まったのかも知れない。人がそうであるように、絵も生きものであることを、改めて感じる。
(企画 大倉 宏)

蓮池もも(はすいけ もも)
1983年新潟市生まれ。2006年fullmoon upstairs、07・08・09・10・11年画廊Full Moon、12年砂丘館で個展。新潟絵屋では10・12〜16年毎年個展、15・16年ギャラリー島田にて個展開催。12~14年『絵屋便』表紙絵を連載する。俳誌『白茅』13号から「森の奥 湖の底」(画とエッセイ)連載。十日町市在住。

◆ギャラリ―トーク
2017年6月17日(土)19:00~20:00
会場 :新潟絵屋 展示室
蓮池もも × 大倉宏
参加料:500円 

蓮池もも 乳

PHOTO(上): 「山の水」2016年 アクリルガッシュ/紙 24.3×33.0cm
PHOTO(下): 「乳」2017年 アクリルガッシュ/紙 24.3×33.5cm

吉田淳治 水彩展 W II

6月2日fri―10日sat

vol.527 作家在廊予定日: 6/3・4

 吉田淳治の水彩画展を、新潟絵屋がオープンしてまもない2001年に開いた。2月。大雪の年で会期中画廊の周りは白と灰色の世界だった。そのなかで、あたたかな水の気配を吸い込んだ絵の、色の鮮やかさが目にしみた。
 その後、吉田は油彩に戻って、水彩を描かなくなり、年月が過ぎた。また水彩を始めた、発表していきたいと連絡を受けたのが去年。
「水という物質の不思議な作用。形がないのに他のモノを吸い、走らせ、裂き、衝突させ、まぜあわす。吉田さんの画面のあらゆる場所が、今は蒸発して消えた水の痕跡で、きらめいている」と16年前に私が書いた「きらめき」は、新シリーズでも健在だ。同時にその水の表情が、より深くなった気がする。音楽で言うなら低音部が豊かになった。そのせいか色が目を抜け、腹や体にまでしみてくる。(企画 大倉 宏)

吉田淳治「W II - 174」

吉田淳治(よしだ じゅんじ)
1951年愛媛県宇和島市生まれ。1970~76年東京、以後は宇和島で制作。81年パリに1カ月滞在、イタリアに旅行。宇和島市立伊達博物館、べにばら画廊(宇和島)、松山三越、田都画廊(松山)、マエダ画廊、Gallery芽楽(名古屋)、現代画廊、紀伊國屋画廊、始弘画廊、ギャラリー収納(東京)、ギャラリー小蕪亭(長野)、新潟絵屋、画廊Full Moon(新潟)などで個展。グループ展多数。2011年「絵画のwaltz-吉田淳治展」(町立久万美術館)、12年「絵画風景 吉田淳治展」(砂丘館)が開催される。 http://junji-yoshida.webhop.info/

◆ギャラリ―トーク「水彩画について」
2017年6月3日(土)18:00~19:00
会場 :新潟絵屋 展示室
吉田淳治×大倉宏
参加料:500円 

◆吉田淳治さんを囲む日本酒の会
2017年6月3日(土)19:30~21:00
会場 :新潟絵屋 展示室
こんぴら通りの吉川酒店さんが、今回の展覧会に合わせて銘柄をセレクト。
日本酒を発見し、たのしみ、吉田淳治さんと交流する機会に。
参加料:3,000円 
定員15名/要申込→新潟絵屋へ info@niigata-eya.jp

PHOTO(上): 「W II – 33」2016年 水彩/紙
PHOTO(下): 「W II – 174」2017年 水彩/紙 31.6×23.9cm

渡邉和也展

6月22日thu―30日fri

vol.529 作家在廊予定日:6/23(夕方〜*夜間営業日)、25(終日)、30(終日*夜間営業日)

 渡邉和也さんのアトリエ鍛工舎では、鎚起銅器が日々制作されている。道具は、つくるものにより使い分けられ、たくさんある金槌や鉄棒は、似たようでもひとつずつ形状が異なり、多くは所定の場所に収まり出番を待っている。仕事の中断でそれとなく置かれることとなった道具の佇まいに、ふと目が留まった。それに似た無造作の美を、渡邉さんの作品に見る。
 前回の個展では、緑青を帯びた銅の造形に、道に落ちているはぐれものの部品のような、ガラクタ的魅力を感じた。技巧を駆使し、丁寧にぎこちなくかっこいい。作品は床に並べただけの簡素な展示が似合った。それから2年。変化はたのしみだが、変わらないものにも期待がある。銅はやわらかく手強い、だからすきだと渡邉さんは話していた。(企画 井上美雪)

◆夜間営業
2017年6月23日(金)と 30(金)
会期中の金曜日は★20:00までオープン★
お仕事帰りにぜひどうぞ。

*会期中は 「鎚起銅器」関連書籍をショップでご紹介します。

渡邉和也展2017

渡邉和也 (わたなべ かずや)
1978年新潟県三条市生まれ。2001年長岡造形大学工芸デザインコース卒業後、追起銅器の老舗・玉川堂にて修行。05年アトリエ鍛工舎設立。04年第43回日本現代工芸美術展新人賞、第59回新潟県展新潟日報美術振興賞、06年第61回新潟県展奨励賞、08年第47回日本現代工芸美術展現代工芸賞受賞。09・13年燕市産業史料館、11・12・13年ギャルリー炎舎、15年新潟絵屋にて個展。燕市在住。

PHOTO: 無題 2017年 銅 直径30.0cm