甲斐啓二郎、前田和也写真展 『いとなみと影法師』

写真 甲斐啓二郎「Shrove Tuesday」

niigata eya exhibition 562

10/17[水]―30[火]

作家在廊予定日:甲斐啓二郎10/27〜29 前田和也10/20.21.27.28

 写真には、記録して伝えるという根源的な力があるが、写真作家の視座は、ただこの特色の上に乗っているわけではない。写真表現の多様性は、この下支えの基盤に、どのような次元の表現を盛り付けるかという、作家の存在をかけた戦いから生まれている。それは、ある意味で人間存在の証明でもあるはずだ。意識するしないにかかわらず作家は、常に自己を選び取るのだ。つまり見続けるのである。それがいとなみ。そして、この二人の作家は、ヒトのいとなみの根幹にある情念をすくいあげ続ける。静けさの中、喧騒の最中にも、二人は自己を溶かし込む。観えてくるぞ。なんと物や景色までが、ひそひそ、がやがや、わいわいと蠢いている。静謐な日常に連なる、沸き立つような祭りの日々。そんな単純な構図ではない、ふるふると単振動を永遠につづける、ヒトの影法師が見え隠れしている。 企画・石井仁志(20世紀メディア評論・メディアプロデューサー)

甲斐啓二郎
1974年福岡県生まれ。97年日本大学理工学部卒業。2002年東京綜合写真専門学校卒業。塩竃フォトフェスティバル2016 写真賞特別賞、第28回写真の会賞受賞など。TOTEM POLE PHOTO GALLERY(新宿区四谷)の運営メンバーのひとり。 写真集に『Shrove Tuesday』(2013年)、『手負いの熊/Wounded Bears』(2016年)がある。http://keijirokai.com/

前田和也
1983年新潟県新発田市生まれ。2005年新潟デザイン専門学校卒業。2003年より始まった写真家渡辺さとるが主宰する写真講座ワークショップ2Bを2011年に受講。世界の若手写真家による優れた作品をコレクションする「清里フォトアートミュージアムヤング・ポートフォリオ」2016年コレクション作家。

 

ギャラリートーク

10/27[土] 18:00-18:45

ゲスト:甲斐啓二郎・前田和也・石井仁志/案内人:大倉宏 参加料500円/予約不要/会場:新潟絵屋展示室
終了後、企画者石井仁志の写真講座もございます


関連イベント 石井仁志写真講座

●「実践写真鑑賞講座」
10/19[金]18:00—19:30
講師:石井仁志
参加料3,000円/定員10名/要申込(新潟絵屋へ)
甲斐、前田両氏の写真の魅力、二人展の意義、展示のコンセプト、企画進行、キュレーションの道筋や実行の注意などを解説します。より深い鑑賞、その面白さに迫ります。

●「写真鑑賞 一枚の写真」
10/27[土]19:00—20:30
講師:石井仁志
参加料3,000円/定員10名/要申込(新潟絵屋へ)
両氏の出品作品から一枚づつ選んで徹底解説。鑑賞のポイントや作品理解への道筋、写真の魅力を存分に味わいつくす術とは。ここが鍵という鑑賞視座の構築を語ります。*当日は18:00からギャラリートーク もあります。

企画 石井仁志
1955年宮城県仙台市生まれ。近現代文化史研究、中島健蔵研究、音楽、写真、映像、文学と幅の広い評論活動を展開。元早稲田大学エクステンションセンター講師。清里フォトアートミュージアムのヤングポートフォリオ、新潟大学地域映像アーカイブを支援協力。東京都写真美術館「生誕百年中島健蔵展」2003年監修、『占領期雑誌資料大系大衆文化編全5巻』(岩波書店/2009)編集・執筆。新潟で企画に携わった主な展覧会:2011年細江英公人間写真展「気骨」、2013年 友長勇介 下平竜矢写真展「粒子の景色」、内野雅文写真展「とどまらぬ長き旅の…」、 2014年会田法行 渡辺英明写真展「青き球へ」、2015年有元伸也写真展、西村陽一郎写真展「光の詩(うた)」、2016年 ミーヨン写真展「Alone Together」

甲斐啓二郎
(上)甲斐啓二郎「骨の髄/Down to the Bone」
甲斐啓二郎
(上)甲斐啓二郎「骨の髄/Down to the Bone」
前田和也
(上)前田和也「サンヨーサンヨ」
前田和也
(上)前田和也「サンヨーサンヨ」
前田和也
(上)前田和也「あこがれはいつも遠く」

加藤啓 作品展 “人形—漂着物”

10/12[金]―15[月] 11:00—18:00

 『白茅』は、中田剛・坂内文應両氏が率いる白茅俳句会の季刊誌で、大倉宏(新潟絵屋代表)や蓮池ももさんのエッセイも連載中です。このたびは、その表紙に作品を連載中の加藤啓さんの個展です。最新号やバックナンバーの展示販売もあります。

加藤 啓 (かとう・けい)
1949年愛知県瀬戸市生まれ。大野一雄舞踏塾、美学立石鐵臣細密画教場に学ぶ。細密画描法による幻想絵画から出発し、インスタレーション、海辺で採集したモノたちで作られた人形オブジェへと変遷。91年よりオブジェ—人形を操る移動式劇場を始める。


関連イベント パフォーマンス&句会

人形操りパフォーマンス
‘シルクミニアチュール,ミームイルミネット’
10/14[日]14:00— ご自由に観劇いただけます
出演:加藤啓
●会場:信濃川左岸柳都大橋上手場の光、風、音のうつろいに遊ぶ操り人形劇場。
投銭歓迎・1,000円以上で手製オリジナルリーフレット進呈

特別俳句会
投句数両日各8句・兼題、席題は設けません
10/13[土]13:00— ・10/14[日]9:00—
●会場:砂丘館(中央区西大畑町5218-1)
●参加料:2,000円(両日参加の場合3,000円)
要予約・お申込:白茅俳句会 tel.0256-52-0637(定員になり次第締切)

主催・お問合せ:白茅俳句会 新潟県加茂市若宮町1-9-1 tel.0256-52-0637

フライヤーおもて
フライヤーうら

吉冨ひろみ展 ― 時の波打ちぎわで Ⅹ―

10/2[火]―10[水]

11:00―18:00(最終日―17:00)

Open Eya vol.5

出品作品
F100号 ~ 4号 約20点
綿布にソフトパステル他。

作家在廊予定日:10/2.5.6.10終日

吉冨ひろみ(よしとみ ひろみ)
新潟県生まれ。東京都府中市在住。
横浜で日本初の現代美術の学習システムとして発足したBゼミスクール修了。
1986年より個展などで作品を発表する。活動拠点である府中市がウィーン市と友好都市であることから、NPO法人アートプロジェクトTAMAが主催する展示やワークショップに参加。2014年ウイーン美術学校で石版画を学ぶ。
作家ホームページ
吉冨ひろみ
「季節は巡る 冬、春、夏、秋……夏」
2016年 パステル・鉛筆/綿布 162.1×130.3cm

吉冨ひろみ2012
「季節は巡る 冬、春、夏、秋……冬」
2012年 パステル・鉛筆/綿布 116.7×116.7cm