BAR合同船

「合同船」竹俣勇壱(金工)・華雪(書) 関連イベント

7/13[土]

①19:00 ―20:30 ②20:30 ―22:00

万代の喫茶店・ツバメコーヒー STANDさんで、一夜だけ開店するバー。
竹俣勇壱華雪がカウンターに入り、みなさんをお待ちしています。
場を変えて、お客様と作家がフランクに交流できる機会になればと企画しました。
なぜこの場所だったかというと、ほんとうの店主・田中辰幸さんとふたりの作家の会話が面白くなりそうだからでした。
2便・各15名限定、「BAR合同舟」で出会うひとときを、どうぞおたのしみに。

会場:ツバメコーヒー STAND
新潟市中央区万代1-2-13 コスモビル2F
定員:各回15名(要申込)/料金:各回3,000円
セット内容:1ドリンク+華雪手製おばんざい+竹俣勇壱 姫フォーク

ドリンク
日本酒厳選3銘柄・芋焼酎flamingo orange・松島ワイン、お茶等/おかわり別料金

協力:ツバメコーヒー地酒防衛軍吉川酒店

Bar Book Box

◆ 主催&申込先:新潟絵屋
tel.fax.025-222-6888/E-mail info@niigata-eya.jp
*fax、E-mailでお申込の場合は人数、連絡先(電話番号)を併記してください。


「合同船」竹俣勇壱(金工)・華雪(書)

7/2[火]―15[月・祝]

*本展は砂丘館と新潟絵屋の2会場にて開催いたします

vol.577

 今回の2人展を提案いただいた華雪さんから連絡のあった、このタイトルが気に入っている。画廊は個展の場だと言われるが、個展も「合同舟」だ。作家、企画者、スタッフ、観客そして作品というモノたち。自然光の差す木造家の絵屋舟は光も乗り合わせた客の一人になる。交わされる会話も、冗談も。鳥や自動車の声、音も。チームワークとは違う、もっと偶然的な、たった一度きりの重みと平衡に支えられて進む、揺れる、たゆたう舟。
 (企画 大倉 宏)

華雪(書)

PHOTO: 華雪「喫茶去」2019年 墨/和紙

竹俣勇壱(たけまた ゆういち)
1975年金沢生まれ。彫金師。95年より彫金を学び始め2002年独立。04年「KiKU」オープン。オーダージュエリーを中心に活動、08年ジュエリーに加え生活道具、茶道具の制作を始める。10年「sayuu」オープン。2店舗のショップを中心に全国で展覧会を開催。機能や技法にとらわれず意匠的な美しさを追求し時を経た様な古色仕上げ精密な鏡面仕上げなど様々な加工を使い分ける。金沢大学非常勤講師。
www.kiku-sayuu.com

華雪(かせつ)
1975年京都府生まれ。書家。92年より個展を中心にした活動を続ける。〈文字を使った表現の可能性を探る〉ことを主題に、国内外でワークショップを開催。他分野の作家との共同制作も多数。刊行物に『石の遊び』(2003年平凡社)、『書の棲処』(06年赤々舎)、『ATO 跡』(09年between the books)など。『コレクション 戦争×文学』(集英社)、『木の戦い』(エクリ)をはじめ書籍の題字なども手がけている。「水と土の芸術祭2012」(新潟市)、「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016」に参加。新潟では新潟絵屋、砂丘館、二宮家米蔵、エフスタイル、室礼などで展示を行ってきた。
instagram kasetsu_sho

竹俣勇壱(金工)
華雪(書)

PHOTO(上左): 竹俣勇壱
PHOTO(上右): 華雪「舟」2019年 墨/和紙

本展は、新潟絵屋・砂丘館の2会場で同時開催いたします。
新潟絵屋では展示室にて茶道具と書を、ショップスペースにてカトラリー・器など生活道具を取り扱います。


砂丘館でのEvent 1

7/14[日]作家を囲むお茶会

①11:00 ―12:00 ②14:00 ―15:00(参加費1,000円)
③18:00 ―20:00(参加費2,500円・むしやしない付き)
竹俣勇壱のモバイル茶室に華雪の書をしつらえ、◯△□のお三方が点てるお茶を、作家のふたりとともにお愉しみいただくひととき。

茶道ユニット○△□(まるさんかくしかく)
2014年結成。メンバーは山口満喜子、二村圭子、荒井直美。3人の流派は異なるが茶道の精神に惚れこんだという一点で意気投合。現代に生きる人々が等身大で楽しめるお茶席を、おもてなしの心を込めて展開する。

会場:砂丘館ギャラリー(蔵)2階
協力:茶道ユニット○△□
定員:各回10名(要申込)

◆ 主催&申込先:砂丘館 ◆ 申込受付開始 6/19
tel.fax.025-222-2676/E-mail sakyukan@bz03.plala.or.jp
*fax、E-mailでお申込の場合は人数、連絡先(電話番号)を併記してください。


砂丘館でのEvent 2

7/14[日]strings umライブ「標」 

16:00 ―17:00(参加費1,500円)
茶会の合間に和室で琵琶とバイオリンの音をお楽しみください。
strings um(ストリングウム):新村隆慶と新村康子の夫婦による弦楽デュオ。古典作品や即興演奏を通して、日本各地で楽器そのものの響きを届けている。デザイナー猿山修氏によるレーベルより、CD “requiem”を発売(2018年)。
https://strings-um.tumblr.com/

会場:砂丘館 座敷・居間・茶の間
定員:25名(要申込)
◆ 主催&申込先:砂丘館 ◆ 申込受付開始 6/19
tel.fax.025-222-2676/E-mail sakyukan@bz03.plala.or.jp
*fax、E-mailでお申込の場合は人数、連絡先(電話番号)を併記してください。

新潟の画家たち[後期] 熊谷喜代治展

6/17[月]―30[日]

vol.576

 熊谷喜代治は、自宅で絵を教えていた。そこから巣立った新潟の画家も多い。4月の「没後一年 長谷川徹展」には、彼が熊谷の家で描いていた小学生時代の絵も展示した。先生(熊谷)をモデルにしたらしいよく描きこまれた人物像の下に、丁寧に書かれた評があった。絵への情熱はこんなふうに伝えられていったのではないか。戦前の新潟県展に反旗を振りかざし独自の公募展を主催、「デッサンの歌」を歌いながら市内を行進したというエピソードもある。教育にも制作にも熱い人だったのだ。
 その熊谷の残された絵の本領は、ガラス絵にある。と書くと、いまは亡き画家は不満に思うかもしれない。渾身の力で取り組みながらも、重さを拭いきれなかった油彩画より、自在で、いかにものびのびした筆致のガラス絵に惹かれる私がいる。
 今回の準備中に、一点ガラス絵と見紛う、魅力的な油彩の裸婦像があった。車に運びいれてふと裏を見ると「絶筆」と記されていた。ガラス絵と油彩画がこんなふうに溶け合ったところで、画家は逝ったのだった。 (企画:大倉 宏・小見秀男)

PHOTO(右): 熊谷喜代治 「赤い服の女」 ガラス絵 23.0×16.0cm
PHOTO(左): 「横たわれる裸婦(絶筆)」 1987年 油彩/キャンバス 28.0×33.5cm


熊谷喜代治(くまがい きよじ)
1912年中蒲原郡石山村(現新潟市)生まれ。旧姓加無木。35年新潟師範学校卒。在学中は諸橋政範の指導を受ける。小柳俊郎らと新潟油彩画協会を結成。41年結婚し熊谷姓に。戦後児童画教室を開く。49年頃からガラス絵を制作。70年小学校12年、中学校に23年勤務し退職。73年小田急ハルクでガラス絵展。81年富川潤一らと無限会結成。88年没。89年「新潟の絵画100年展」(新潟市美術館)に「赤いマフラーの女」が出品される(現在同館に収蔵)。90年遺作画集刊行、新潟伊勢丹で遺作展開催。

 熊谷喜代治

PHOTO: 題不詳(花) ガラス絵 23.0×16.0cm


新潟の画家たち 前期 
6/1[土]―13[木]
斎藤応志・鉄臣展

新潟の画家たち[前期] 斎藤応志・鉄臣展

ギャラリー&ミュージアムマップ 6/20~7/25 2019

展覧会を見に行こう!
2008年創刊、毎月無料配布の展覧会情報紙です。

新潟島とその周辺のギャラリー&ミュージアムマップ
gallery & Museum Schedule 2019.6-7

2019年6月20日(木)- 7月25日(木)

ギャラリー&ミュージアムマップ 2019年6-7月号

チラシのダウンロード(PDF)

ギャラリー&ミュージアムマップ 2019年6-7月号

チラシのダウンロード(PDF)

本紙 配布場所のご案内

中央区 aigallery、ニカイギャラリー、BOOKS f3、STACK-BOARD、アートギャラリー万代島、ギャラリー長美堂、メディアシップ、kaede+fullmoon、hickory03travelers、蔵織・コンチェルト・西堀ゆきわ、にいがた銀花、医学町ビル、新潟美術学園、あらきギャラリー、羊画廊、新潟絵屋、万代島美術館、敦井美術館、新潟市美術館、砂丘館、NSG美術館、安吾風の館、篠田桃紅作品館、北方文化博物館新潟分館、新津記念館、あさひまち展示館、旧齋藤家別邸、旧小澤家住宅、みなとぴあ、知足美術館、新潟駅観光案内所、きさらぎギャラリー、なり、五徳屋十兵衛、花きりん、クロスパル、シネ・ウインド、三宮商店、ナガイ画材、北書店、器、SWAN、パルム、涼蔵、ぽるとカーブドッチ、竹野、ノ縞屋、新潟県民会館、吉川酒店、新潟デザイン専門学校、市民活動支援センター、ホテル日航新潟、りゅーとぴあ、NHK文化センター、峰村醸造直売店、今代司酒造、新潟大学駅南キャンパスときめいと、絵画教室ウニアトリエ、新潟県立生涯学習推進センター、新潟NPO協会、栄楽亭、エフスタイル、日和山五合目、i media専門学校、アートホテル新潟

北区 楓画廊、てんゆう花、nico、ビュー福島潟
東区 巻菱湖時代記念館
南区 SHIRONE PRESSO
江南区 小さな美術館季、エムスタジオ、北方文化博物館
秋葉区 やまぼうし、三方舎、VUCA、新潟市新津美術館
西区 雪梁舎美術館、ギャラリー潟道、こんぺいとう
西蒲区 浜つばき、ギャラリー野衣、いわむろや

新発田市 清水園、草舟(菅谷)  
村上市 Toi陶房(瀬波温泉)
柏崎市 游文舎、gallery tanne(谷根)
長岡市 県立近代美術館、長岡造形大、栃尾美術館
見附市 ギャラリーみつけ
燕市 燕市産業史料館、ツバメコーヒー  
三条市 D+5 ART、三条ものづくり学校
栃尾市 栃尾市美術館
弥彦村 弥彦の丘美術館

音戸ちりめんシリーズ 「井田英夫展」関連グッズ

6月下旬~お取り扱い開始!

Shop Information

(広島県音戸のちりめんせんべいとふりかけは、旨味がありつつ軽い食感で後を引く美味しさ。井田英夫さんの絵が使われたパッケージにもご注目!

音戸ちりめんシリーズ製造・発売元のかずた呉服店・数田祐一さんが執筆された書籍『未来を旅するHIROSHIMA』も、期間限定でご紹介します。

PHOTO(上): 「音戸ちりめんシリーズ」ふりかけ2個化粧箱入(90g×2種) 税込 3,000円~

音戸ちりめんシリーズ

PHOTO: 「音戸ちりめんシリーズ」せんべい(ノーマル/山椒/一味:40g) 税込 950円~

そのほかの商品:
ふりかけ(ノーマル/青山椒:90g) 税込 1,296円~
未来を旅するHIROSHIMA』 税込 2,160円


関連イベント

井田英夫展

カテゴリー: NEWS

華雪による書と篆刻の講座〈全6期〉 受講生募集

第1期 「字がうまれたとき・書がうまれたとき」

4/12[金]19:00-21:30 〈書〉

終了

4/13[土]15:30-18:00 〈篆刻〉

終了

古代中国で漢字がつくられたときの様子を入口に、書がどのように人びとの間で発展してきたのかを紐解いていきます。
第1期では、古代の書体を取り上げます。
字と書の起源を想像し、書くための技術がどのように育まれてきたのかを学び、実際に篆刻の講座では石を彫り、書の講座では書いてみます。

華雪 書 講座


第2期 「書の展開 祈りのかたち」

7/5[金]19:00-21:30 〈書〉

終了

7/6[土]15:30-18:00 〈篆刻〉

終了
*7/6〈篆刻〉の回は、会場が砂丘館となります

書は、はじめ祈りの中で必要とされたものでした。
祈りは書をどのようにかたちづくったのでしょうか。
古代のひとびとの思想を想像しながら、その書を実際に書いてみます。


第3期〜6期 「書の展開 ひとびとの間を生きる書」

時代が進むにつれ、書のあり方も次第に変化していきました。
祈りの場から、ひとびとの間へ。実用としての書の展開を追います。
実用に際してダイナミックに書体は変化を続けます。
現代に繋がる書体の変遷を実際に書いて体験してみましょう。

第3期

10/11[金]19:00-21:30 〈書〉

終了

10/12[土]10:00-12:30 〈篆刻〉

終了

第4期

1/12[日]17:00-19:30 〈書〉

1/13[月・祝]13:00-15:30 〈篆刻〉

第5期

4/12[日]13:00-15:30 〈篆刻〉

4/12[日]17:00-19:30 〈書〉

第6期

7/12[日]13:00-15:30 〈篆刻〉

7/12[日]17:00-19:30 〈書〉

受講料:各回5,000円(材料費込/篆刻と書通しの方は割引あり)
定員8名 ◆お申込:新潟絵屋へメールまたは電話・ファックスにて

*単発での参加も可能です。


華雪(かせつ)
1975年京都府生まれ。立命館大学文学部哲学科心理学専攻修了、東京都在住。幼い頃に漢文学者・白川静の漢字字典に触れたことで漢字のなりたちや意味に興味を持ち、以来、文字の表現の可能性を探求することを主題に、国内外で展示やワークショップを行っている。刊行物に『石の遊び』(平凡社、2003)、『書の棲処』(赤々舎、2006)、『ATO 跡』(between the books、2009)など。作家活動の他に、『コレクション 戦争×文学』(集英社)など書籍の題字なども手がける。

kasetsuws.exblog.jp
facebook

関連記事:
「合同船」(2019年の展示)
華雪展「文学」(2018年の展示)

新潟の画家たち[前期] 斎藤応志・鉄臣展

6/1[土]―13[木]

 斎藤応志(おうし)という珍しい名をよく目にしたのは30年以上前、県立図書館で戦前の県展関係の記事を探して閲覧していたときだった。
 昨年絵屋の近くの家で、西堀の柳を描いたしぶいいい絵に出会った。斎藤応志作とあった。ほどなくして新潟大学の展示館に、新潟のカトリック教会を描いた絵が十数点並び、その大半が斎藤応志作と知った。柳の絵よりずっと色鮮やかな絵だった。
応志の弟、鉄臣さんとは、やはり30年以上前、佐藤哲三の話を伺いに訪ねたのが縁で、その後新潟絵屋で2003年に児玉晃との2人展を企画させていただいた。多作で平明な画風の応志、寡作でマチエールにどこまでもこだわった鉄臣。作風は違うが、生涯絵に情熱を持ち続けた兄弟がこの町にいたことを、もう一度、思い出したい。(企画 大倉 宏・小見秀男)

PHOTO: 斎藤応志「カトリック教会」 油彩/キャンバス 45.5×53.0cm


斎藤応志(さいとう おうし)
1903年中条町(現胎内市)生まれ。24年新潟師範学校卒業。戦前の民間主催の洋画公募展「新潟県展」(旧県展)の企画・運営に参画し、自らも同展に出品した。旧県展第1回で3点の作品が入選し、「選外特選」の「船」は市長賞を受賞。第4回で特選。白日会(大正13年創立)へ出品していた時代がある。戦後は中学校美術教師をしながら、新潟の風景や静物画を描き、数多くの個展を開催した。81年没。

斎藤鉄臣(さいとう てつおみ)
1912年中条町生まれ。新潟師範学校で小野末、小柳耕司、山田夏男らと絵を学ぶ。38年から中国で生活し、敗戦後抑留され46年帰国。70年まで教職。73年から同級の小柳、山田両氏と3人展(新潟大和)を始め92年の20回まで続ける。93年以降は新潟の若い画家たちとのグループ展で発表。2003年新潟絵屋で児玉晃との2人展を開催。 2012年没。

斎藤応志 「カトリック教会」
斎藤応志 「船」
斎藤鉄臣 題不詳(けし)
斎藤鉄臣 「雪之街」

PHOTO(上から): 斎藤応志 「カトリック教会」 1955年以前 油彩/板 15.5×22.5cm
斎藤応志 「船」 制作年不明 油彩/板 15.7×22.6cm
斎藤鉄臣 題不詳(けし) 2000年代 油彩/キャンバス 38.0×45.5cm
斎藤鉄臣 「雪之街」 1992年 油彩/キャンバス 45.5×38.0cm


新潟の画家たち 後期 
6/17[月]―30[日]
熊谷喜代治展

新潟の画家たち[後期] 熊谷喜代治展