入場無料

都会生活から離れ、山梨県の八ヶ岳山麓をアジール(避難所)として30年以上の生活を続けてきた画家渡辺隆次の、山麓で出会った生命の不思議を造形した作品の数々。屏風、絵巻ほか約20点を築300年の古刹の書院に展示。

会場:
角田山妙光寺 客殿 
(新潟市西蒲区角田浜1056  TEL.0256-77-2025)
佐渡に流罪になった日蓮が強風で漂着したゆかりの聖地に、今から700年前の正和 2 (1313)年に創建された古刹。創建後二度の火災に遭い、宝暦14(1764)年に再建された旧本堂は、230年の風雪と水害で老朽化が進み、平成13(2001)年に一新。同じ年数を経てきた客殿(書院)は、昭和56(1981)年に鞘堂の形式で保存された。回廊に囲まれた広い院庭は、祭礼や芝居などの行事に大勢の人々で賑わう。平成1(1989)年、全国に先駆けて家族血縁による跡継ぎを必要としない墓『安穏廟』を開設した寺としても知られる。

主催: NPO法人新潟絵屋
(公財)新潟県文化振興財団助成事業
展示協力:坂下嘉和
◇渡辺隆次(わたなべ りゅうじ)
1939年東京都八王子生まれ。武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)卒。東京学芸大養護科修了。77年から八ヶ岳麓のアトリエで制作を続ける。92〜99年武蔵野美大特別講師。99〜2003年甲府の武田神社菱和殿天井画、04〜05年同神社能楽殿の鏡板絵を制作。2012年4〜6月八ヶ岳美術館にて「渡辺隆次 生命曼荼羅」開催。著書に『きのこの絵本』『山のごちそう』『八ヶ岳 風のスケッチ』(筑摩書房)『水彩素描集』(深夜叢書)『花づくし 実づくし―天井画・画文集― 〈一〉〈二〉〈三〉』(木馬書館)がある。
同時期開催 渡辺隆次展(新作の小品を展示)
北書店 新潟市中央区医学町通2番町10-1 ダイアパレス医学町101 TEL.025-201-7466
10月22日(火)〜30日(水) 10:00〜20:00(土日 12:00〜)
*北書店でも作家トークあり
 10月25日(金)19:00〜