北書店

新潟市役所前にある町の本屋さんで展覧会の企画をしています。

北書店 (きたしょてん)
新潟市中央区医学町通2番町10-1-101
tel.025-201-7466 9:45〜20:00 定休日:第1、第3日曜日
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にしむらあつこ展 ぐぎがさん と ふへほさん

2010年10月26日(火)〜11月28日(日)

ぐぎがさん と ふへほさん
―ふたりのほほ笑ましい世界―
にしむらあつこ展

『ぐぎがさん と ふへほさん』は、岸田衿子さんの文に、にしむらあつこの絵が素敵に絶妙に彩りを添えた絵本シリーズです。
ぐぎがさんのお顔は『カクカク』していて、話言葉はなぜか濁音いっぱい。ふへほさんはお腹がすくと浮かんでしまうくせがあるらしい。そんなふたりが繰り広げるほほ笑ましい日々が絵本を飛び出して一枚ずつの絵になりました。
周りのひとを笑顔にしてしまう絵本の世界そのままに、絵の一枚一枚が見るひとに温かな気持ちと笑顔を届けてくれますね。

にしむら あつこ
■ 1972年東京都生まれ。文化服飾学園で洋裁を学ぶ。卒業後、絵本の制作をはじめる。絵本に「ホネホネさん」、「ぐぎがさんとふへほさん」シリーズ(以上福音館書店)、『野をこえて』(ビリケン出版)、さし絵に『コブタくんとコヤギさんのおはなし』(福音館書店)、『ジャングルめがね』(小学館)などがある。東京都在住。
ご両親は絵本作家の西村繁男さんといまきみちさん。現在は小さなお子さんを育てながら絵本作家として活動中です。

 

 
ぐぎがさん、ふへほさん、おつきみですよ

こどものとも(年中向き 2010年9月号)
「ぐぎがさん、ふへほさん、おつきみですよ 」
岸田衿子作 /にしむらあつこ絵

ガギガギして四角いぐぎがさんと、ふわふわのまぁるいふへほさん。何もかも反対だけれど、ふたりはとても仲良し。今日も一緒に出かけます。すると、どこの家でも、まんまるなお団子や、ススキやオミナエシなどきれいな秋の花をかざっています。そう、今夜はまんまるなお月さまが出てくる、お月見の日。大人気の『ぐぎがさんとふへほさん』第2作です。

サイズ:26×19cm 28 ページ
初版年月日:2010年9月1日
福音館書店

かわいい2人

   にしむら あつこ

 ハードカバーになっている、『ぐぎがさんとふへほさん』を、みなさんご存知ですか? その原稿を初めて頂いたのは、今から8年前のことです。岸田衿子さんと絵本が作れる!!と聞いてすぐに引き受けました。しかし、ぐぎがさんとふへほさん、一体どんな姿をした人たちなんだろう? とても変わったお話が舞い込んできたなーと思っていました。でも、ここは絵描きの腕の見せ所。難しく考えず、最初に感じたインスピレーションを頼りに、机に向かって数週間、かわいい2人が誕生しました。
 ラフスケッチができて、衿子さんにお会いするため、群馬の森へ編集の方と出かけました。衿子さんのおつれあいのロバさんの美味しいお昼ごはんをご馳走になり、ぐぎがさんとふへほさん、実は仲のよい衿子さんとロバさん、お2人のはなしなのでは!!と妙に納得したのです。帰ってからもその印象が強く残り、自然と絵本を仕上げていくことができました。
 そして、8年の月日が経ち、「おつきみですよ」の原稿を頂いたのです。久々のぐぎがさんとふへほさんに、ドキドキしながら筆をとると、すぐに蘇ってきました。今度は、タヌキやウサギの子どもも登場して、随分と賑やかになりました。制作中、ちょうど中秋の名月にみたお月様は透き通る輝きで神秘的でした。
 ぐぎが語とふへほ語で、思いっきり歌を歌う!! 歌は自由に歌うと心がほぐれて楽しいですね。うちの息子(5歳)も、時に間違った歌詞を嬉しそうに一生懸命歌っています。そんな息子の友だちにぐぎがさんの本をプレゼントすると、みんな喜んでくれます。衿子さんのお話は、子どもの心をしっかりつかんでいると、母親の立場としても感じています。