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2012年2月6日（月）〜3月10日（土）
末松正樹展
大戦末期、南仏ペルピニャンで生まれた希望の絵画
新潟で若き日を過ごした抽象画家末松正樹（1908〜97）は、30代のほとんどを戦時下のフランスで過ごし、大戦末期俘虜となったペルピニャンで舞踊する人間の姿を描いた数百枚の素描を残します。次第に抽象化されていった不思議なこの素描が、画家末松の出発点になりました。苦悩の日々に、芸術に希望を託した人間の息づかいを感じていただけると幸いです。（大倉宏）
末松正樹（すえまつ まさき）
■ 1908年新発田市生まれ。青年時代、舞踊を学ぶため渡欧。大戦中のフランスのペルピニャンで抽象絵画を描きはじめる。帰国後は自由美術家協会、主体美術協会で活躍。フランス美術の紹介、映画字幕の仕事でも知られ、マルセル・カルネの名作の邦題になった「天井桟敷」の訳語も創造。69年学園紛争時の多摩美術大学で学長代行をつとめる。91年新潟市美術館、92年板橋区立美術館、2011年砂丘館で回顧展開催。1997年88才で没。
ギヤラリートークとサイン会
2012年2月19日（日）14：00から
香山マリエ…末松正樹長女。
『天井桟敷の父へ』（鳥影社）著者
聞き手・大倉宏（美術評論家）
参加費無料／直接会場へお問い合わせ下さい。 |
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