n e w s p a p e r
2005年4月7日 新潟日報 掲載

あーとぴっくす
 

いっぺん脱いで考えてみた

皿 ―サラのハダカ―
(2005年4月9日〜17日 ギャラリー炎舎)


小川俊充(炎舎)


 サラのハダカである。アケスケである。余計なものを何ひとつまとまっていないのだ。
 昔英語の授業で、ハダカにはヌードとネイキッドの二つがあると教わった。授業の中ではそのチガイがいまひとつわからず、深く納得したのはしばらくたってからのこと。で今回のハダカはネイキッドの方。でないとチガウニュアンスの漂う企画展になってしまう。(それはそれでタノシイ企画ではあるが)
 ところで皿ってあのペラッとした平らなヤツですよネ。ナンカいかにもボリューム感がなく、だからフチを上げたり、足をつけてみたり、絵を描いたりと、作り手としてそれなりに努力はしているのだろうが。まあ料理を盛れば立体的になりボリューム感は増しはするが、それって料理に助けてもらってますから、残念!
 そこでですね考えたワケデス。サラをいっぺんハダカにしてみようと。だって言うじゃないですか裸一貫になって云々て。
 で内田鋼一もハダカになってくれました。見てください、光り輝くサラのハダカ=写真=を。エッこんなシミだらけのハダカをって。アンタ外見だけで判断しちゃいけヤせん。他に隠崎隆一クンも加藤委クンもみんな脱いでくれました。何? 男バッカシだって。まあソンナこと言わずに。(ココダケノハナシ女のコ? もしっかり脱いでマスって)
 サラのハダカを見て手に取って感じてください。(オイオイ、チガウニュアンスが漂いはじめてないかい?)