元来、猫好きなせいか町を歩いていても猫となると目が留まる。生身の猫だけでなく、絵本や絵画、オブジェもしかり。どうも犬より猫の方が造形的に美しいのではないかと思うのだがひいき目だろうか。
そんな猫好きにはたまらない「猫猫展・1」が2会場で同時開催される。出品作家は、浅見陽子、大久保千秋、菅野由貴子、佐野昌子、速水信子、堀葉月、本望マサ子、皆川良一、山田ナツミ、渡邊利馗の10人。セラミック粘土あり木版あり、水彩、ガラス絵、陶、アクリル等々、素材や表現技法はまさに十人十色。共通しているのは、モチーフが猫ということ。
キャットテールの紅い花を踏みつけてほくそ笑む猫。猫のツメのような月がかかる夜ひっそりと歩む猫。しなやかな肢体の魅惑的な猫。内から輝く猫。擬人化された猫。擬きのこ化(?)された猫。黒いサイコロ状の箱にしっぽと目をつけて、それだけでちゃんと猫なんだもの。ああ、愛すべき猫たち。
曽我・平澤記念館の方にはかつて新潟にあった「」の所蔵品も出品される。たくさんの素晴らしい猫に囲まれ、猫好きはのどをゴロゴロ鳴らし、そうでない方々もきっと猫好きになるのではないだろうか。
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