6/17[水]― 29[月]
niigata eya exhibition 715
夢の女と男を、夢見る人の性別でアニマ、アニムスと呼び分けたのは心理学者のユングだった。ジェンダー(社会的性差)論が活発な今、作者と人像の性別も多様な批評を受ける。女像の作家・伊津野にも矢は飛ぶだろう。そのとき、前に立つのが、この女像たちだ。
アニマがジェンダーの鏡像だとしても、像は鏡面にふれ境をこえる。アニマにアニムスの風が吹き入り、鏡像は、複数の領域を行き来する運動体となる。思想や批評の変化をこえて生きぬく人像としての神像や仏像を感じるのは、幼さ、成熟、やさしさ、野太さ、知性、情熱などひとつに混ざりえない言葉をこの像たちが想起させ、心中で躍動するからだ。
(企画者・文:大倉 宏/主催:新潟絵屋+企画者)
伊津野雄二(いづの ゆうじ)
1948年兵庫県生まれ。69年愛知県立芸術大学美術学部彫刻科中退。75年知多工房設立。木彫、家具木工芸を手がける。名古屋画廊(名古屋)、ギャラリー椿(京橋)、ギャラリー島田(神戸)、東御市梅野記念絵画館、新潟絵屋などで個展開催。作品集に『伊津野雄二作品集 光の井戸』(2013年 芸術新聞社)がある。
PHOTO(上):「フォレストレポート(のぶどう)」2025年 楠 h21×w15×d6cm

PHOTO:「オリビア(7月)」 2026年 楠 h40×w17×d15cm

PHOTO:「Daphne(ダフネ)」2026年 楠 木彫彩色 H49×W11.5×D10.5cm
▶ 伊津野雄二展 2008年10月
▶ 2008年10月21日 新潟日報 掲載「命満ちる清らかな女性像」大倉宏
▶ 伊津野雄二展 2009年12月
▶ 伊津野雄二展 2011年4月
▶ 伊津野雄二展 2014年11月
▶ 伊津野雄二展 2016年11月
▶ 伊津野雄二展 2018年6月
▶ 伊津野雄二展 2022年5月
