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2002年4月2日〜10日
六月 菫(ろくがつ すみれ)
■東京生まれ。1970年頃京都の窯元で主に絵付けの製作活動。1980年頃独立して新潟県津川町で「やきもの」を開始。以後、陶芸家として創作活動に専念。新潟市在住。
土、それは地球の大地。
幼い頃から私達は手から、足の裏から、土の滋養を吸収して育ってきた。しかし文明生活の便利さから、生活に土との接触が疎遠になって久しい。裸足で駆けまわる子どもたち、田植えの風情もとんとお目にかからなくなってしまった。
私は或る切っ掛けで「OEL型・200ボルト」の陶芸窯を入手することになった。そして「やきもの」なる代物を、グループを結成して造る段取りとなった。ちなみに名称は「守拙窯(しゅせつがま)」(拙を守りて天真をまっとうする、自己を飾らず、という意味の禅語より)。そこへ講師としてお招きしたのが六月菫さんである。「六月」はロックにガッツ、即ち岩石のように固い気力・忍耐力であり、「菫」はスマイル、ほほえみ・笑顔というもじりだ。
ぜひ、彼女の精魂込めた作品をご観賞ください。彼女のガッツな叫びが、優しい微笑が伝わるでしょう。我が「守拙窯」の面々も、わいわいがやがやとこの個展を応援します。                     (倉田久男)

 


2002年4月12日〜20日
山田敏昌(やまだ としまさ)
■1940年新潟市生まれ。伝統に裏づけされた表具に情熱をかけ、神社、寺院の収蔵品の修復も多数手がける。近年の修復の仕事に新潟縣護國神社大拝殿の日本画「謙信 渡河の姿」(尾竹国観)、「東亜の黎明」(西野耕正)などがある。
新潟市女池にある山田さんの家は、いつ訪ねても、仕事場も座敷も整然として、床には季節の軸が掛けられている。伝統建築家の佐久間さんがほれこむ腕をもつ山田さんは、とても話好きで、表具という私には未知の世界について、随分いろいろなことをそこで教えていただいた。7年前の大病後「楽しむ」ことに目覚めたという。
その山田さんに、姫路の詩人羊歯三郎氏が以前私に送って下さった「風」の書、数十枚をお預けした。みるみる不思議な掛け軸に仕上がっていく。羊歯氏の書の闊達が、職人の中に眠っていた「遊」を揺りさましたかのよう。書と表具の即興の協奏を聞く心地がして、私はすごく楽しい。
この風の軸に、表具師の腕(技術)を語る仕事も加えて、山田さんの現在(いま)を見ていただきたいと思う。(大倉 宏)
 
2002年4月22日〜30日
小山まさえ(こやま まさえ)
■新潟生まれ。1988年新潟県「芸展」入選。90年新潟光風会展入選。92年新潟二科展特選。93年現代童画展奨励賞、以下入賞多数。グループ展14回、個展1回。現在無所属。




「星つり?」
ひとりで 気ままに描くのが好きです
いつまでに も テーマも ぜんぜん決めなくて
ぼんやりしたイメージを 探しているから
アトリエは いつも わたしの中にあります
メルヘンではなく
ミステリーではない
クールなファンタジーを描きたいと思っています  
小山さんの作品ファイルは、彼女自身のこんな言葉ではじまっている。その言葉の通り、彼女の作品にはそれぞれに独特のポエジーがある。夜空にきらめく星々の温度がみな違うように、ある時はクールに、ある時は暖かく、作品に流れる彼女の体温を感じとってほしい。
(田代早苗)
 
 
   

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