2004年12月の絵屋
2005年2月の絵屋
「失われた日」 40号 カゼイン、ガッシュ、テンペラ、キャンバス
西村冨彌(にしむら とみや) ■1946年佐賀県生まれ。東京藝術大学大学院終了後、渡欧。1975年から78年までスペインに留学。1980年、90年代は東京のストライプハウス美術館、ミズマアートギャラリーなどで個展を開くほか、アメリカ、ドイツ、ベルギーのグループ展に出品。さらに2003年にはアメリカ、フィラデルフィアで個展を開き、今後も定期的に海外での個展開催を目指している。作家活動に加え、1999年には東京銀座に「ニッチ・ギャラリー」を開廊。画廊ディレクターとして国内外の現代アートを積極的に紹介している。
←「早春の天使たち」 1999年 48×38cm 岩絵の具、アクリル、紙等、コラージュ
旧日本銀行新潟支店長宅での「佐藤清三郎展」 11月3日から28日まで、新潟市西大畑町の旧日本銀行新潟支店長宅で佐藤清三郎の遺作展が開かれました。新潟市と新潟絵屋との初の共催展。13日の大倉宏(新潟絵屋運営委員代表)の講演には定員を超える約70人が集まり、座敷、居間、茶の間3室はぎっしり。最後に清三郎の遺児小沢清子さんがご挨拶「父は一銀行員でしたから、日銀の支店長さんのお宅に自分の絵が飾られているのを見たら驚くかも知れません」との言葉に場がなごむ場面も。「家が喜んでいるみたい」と会場管理の方々にも喜んでいただけました。会期中、658人の人がが訪れたとのこと。
新潟絵屋「特定非営利活動(NPO)法人」に認証申請
多くの方の支援をいただいて新潟絵屋がオープンして4年半。当初から「非営利」の画廊として活動を続けてきましたが、このたび(11月30日)名実共にNPO画廊となるべく新潟県にNPO法人設立認証を申請し、書類が受理されました。NPOはNon-Profit Organization(非営利組織)の略。非営利組織とは営利活動を行わないのではなく、営利を目的とせず、得た利益を構成員に分配するのではなく活動資金に用いる組織を言います。すでに絵屋は実質NPOですが、認証を得られると、法律的に人格(法人格)のある組織となり、行政のからの仕事などを受託できるなど、活動の幅を広げていくことができます。今回の佐藤清三郎展のような、行政等と協力した活動、催しがより容易に行えるようになるメリットがあることから、認証申請を行うことにしたものです。12月1日から2ヶ月が定款ほか申請書類の一部が縦覧(県庁や地方事務所で要請のあった場合に公開)されています。縦覧後2ヶ月以内に認証・不認証が決定されます。春には「法人」としての絵屋がスタートできるかも知れません。
展覧会の会期中、作家が在廊している時とそうでない時とがあります。作家と親しく会話できるのも画廊ならではの楽しみの一つです。そのことは私たちスタッフにとってもいえることで、来場者を待つ間、作家と様々な話題で盛り上がることもあります。作家の在廊予定などもお気軽にスタッフまでお問合せ下さい。(小川)