2007年9月


2007年8月の絵屋

2007年10月の絵屋

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2007年9月2日〜9月10日

企画 大桃洋三

赤沼 潔「ヒトツヒトツカラ」 2005年
(インスタレーション/部分) アルミニューム

赤沼潔(あかぬま きよし)■1994〜2006年長岡造形大に勤務。鋳造関連の造形を指導。06年〜現在、東京藝術大学に勤務。鋳造による立体表現を展開中。
齋藤久仁明(さいとう くにあき)■赤沼研究室2期生。装身具制作に於いて、主に都内でグループ展等の活動を行う。ヒコ・みづのジュエリーカレッジ常勤講師。
松坂渉(まつざか わたる)■赤沼研究室3期生。2003、04年「日本クラフト展」入選。06年クラフトベストショップ(渋谷・東急本店) 他。(社)日本クラフトデザイン協会会員。
大桃洋三(おおもも ようぞう)■赤沼研究室4期生。06、07年画廊Full Moonにて個展。06年ギャラリー13代目長兵衛にて個展。その他コンペ、グループ展多数。
畑野恵子(はたの けいこ)■赤沼研究室6期生。栃木県益子町横山陶芸に勤務。2006、07年 fullmoon upstairsにて二人展。07年9月長岡市にて個展開催予定。
増田周一(ますだ しゅういち)■赤沼研究室6期生。オリジナルブランドで、実用性≦デザイン性を重視した装身具制作。ドメスティックブランド読者投票04、06年2位。
白石晃一(しらいし こういち)■赤沼研究室7期生。2005年「Korea Japan contemporary art festival」(韓国)、06、07年「風と土のかたち展」(三重県)他。

長岡造形大学の赤沼研究室では、「鋳造」という、金属を溶かし型に流し込んで成形する技法をベースとしたものづくりが13年間行われてきました。赤沼先生の東京藝術大学への転任を機にひとつの節目を迎えました。その間、数多くの作品が制作され、今現在、卒業生は鋳造に限らず、様々な分野のものづくりの現場で活躍しています。
本展は砂丘館で行われる「赤沼潔 いもののしごと」展の関連企画としての側面を持ちます。赤沼先生は教員として学生の幅広い興味を受入れ、伸ばそうとされていたように感じます。学生はそれを受け、自身の興味ある事柄と真剣に向き合うなかで、多様な作品が生まれていきました。そのため、ジュエリー、クラフト、立体造形、現代美術と様々な角度から私たちを取り巻く「ものづくり」の今をこの場に作り出そうと試みます。美術のイメージを広げようとする新潟絵屋の空間で私たちの今を形に込めます。(大桃 洋三)
 
同時期開催
■赤沼潔展「いもののしごと」
 砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)
 2007年8月24日[金]ー9月24日[月・祝] 9:00〜18:00
 入場無料 休館日:月曜日

 赤沼潔展 記念ライブ 9月2日[日] 18:00〜 参加無料
 
出演:大樹(アコースティックギター/赤沼研究室5期生)
 会場:砂丘館 申し込み不要(直接会場へ)

 ●
ギャラリートーク「いものの秘められた魅力」
 ●
2007年9月8日(土)14:30〜
 ●赤沼潔/聞き手:大倉宏
 ●会場:砂丘館 参加料500円 申込み不要(直接会場へ)

 


 

2007年9月12日〜9月20日

企画 大倉宏

チャック(藤井芳則)
■1962年新潟市生まれ。88年から新潟市を中心に飲食店・ブティック・アミューズメントなどの壁画、オブジェの制作を手がける。1999年よりL-REXに参加し、作品の発表を続ける。新潟絵屋で2002年7月チャメ(小川定信)との二人展、05年3月個展を開催。

←「floater」 2007年 アクリル キャンバス 60×72cm

新潟絵屋 ●2002年 7月02日〜10日
●2005年 3月22日〜30日
チャックさんの近作の不思議な「リアリティのなさ」に、私はとても惹かれる。
2年前の個展会期中に会場で制作された、橋脚もなく、人も車もいないハイウェイのようなものを描いた大作に、その萌芽を感じたが、floater(浮かぶもの)と題された最近のシリーズでは芽がふくらみ、増殖しはじめた気配がある。
道や波のような曲面は、異性の肌みたいに「触りたい気分」を誘い出すけれど、ふれた瞬間に、指先からすうっと私が「ない」ものになっていくような、スリリングな感じがする。幻想という別世界のリアリティでもなく、映像というバーチャル(感覚的)なリアリティでもない、もちろんリアリズムでもない。そんな「ない」に乗って「ない」場所を浮遊し、押し寄せ、巻き上がり、色づいて、黄昏れていく「ない」道や空や波。
店舗の内外装や、看板など「絵そらごと」の絵を仕事で描いてきたチャックさんの長年のキャリアが、いつしか誰にも真似のできない個性となって、これらの絵に浮上してきたように見える。 (大倉 宏)

 


 

2007年9月22日〜9月30日

企画 外山文彦

田中秀美(たなか ひでみ)
■長岡市出身。2000年頃から水彩画を描きはじめ、'02年より個展での作品発表を始める。長岡市内を中心に個展5回。05年に初めての「銅版画」個展を新潟絵屋で開催。長岡市在住。

←「十勝黄金」 2007年 メゾチント 30×22.5cm

新潟絵屋 ●2005年 8月2日〜10日
2002年の初めての個展から、着実に自らの表現をすすめている若手作家・田中秀美さんの新作展である。田中さんは制作活動とともに、アトリエに隣接する小さな菜園で野菜や植物を育てており、そこでの植物や出会った虫たちが絵のなかによく登場する。時折ユーモラスな解釈をみせたりなど、それらは作家特有の視点で作品化される。
昨年の個展で田中さんは「自分の中にある空想のレンズを通して、植物や物から協力をえて描いている」と語っていた。そんな一貫した制作スタイルは本展でも同様であるが、視線の面白さとともにそのレンズには年々磨きがかけられてきているように感じている。
今回の新潟絵屋展では“生き物”をモチーフとした新作の銅版画を中心に展示する。また、同時期に水彩画による個展を市内別会場(詳細は裏面参照)で開催する。こちらは“植物”をモチーフとした色彩感のある作品の展観で、2会場それぞれ趣向を違えての構成。あわせて御覧いただけたらと思う。(外山 文彦)
 
同時期開催
■田中秀美 水彩画展〜トロイメライの心象風景〜
 S・クィント2階 ティルームギャラリー
 2007年9月5日[水]ー30日[日]11:00〜18:00 無休
 新潟市東区大形本町6丁目1-5 tel.025-279-1271
  

 

主に新潟島の画廊や美術館の場所と1ヵ月半の展覧会情報を掲載したマップを発行しました。新潟絵屋で配布している他、ホームページからPDFファイルをダウンロードできますので、覗いてみてください。次号は9月1日発行予定です。(毎月1日発行・HP更新)



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7月16日(月・祝)午前10時13分、突然の地震。運営委員・旗野が開廊準備中でした。幸いなことに新潟絵屋は被害をうけることなく、開催中だった華雪展「上」の作品も無事でした。全国各地から安否を気遣うお電話、お便りをいただきました。ありがとうございました。被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。


絵屋便、DMの配達を担当する絵屋運営委員・田代のはみだし連載コラム 3

しかし、とってもエコな自転車のタシロ便も日々自然の驚異にさらされる。今日は一日曇りの天気予報。こんな日こそ内野のギャラリーR屋日和だね、なーんてギコギコこぎだしたりすると・・・。(つづく)
タシロ…田代早苗(俳人・新潟絵屋運営委員)



   

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