2009年1月


2008年12月の絵屋

2009年2月の絵屋

  新潟絵屋あんない 作家INDEX Blog  

 

2009年1月12日〜1月20日

企画 
新潟絵屋オークション実行委員会

佐藤哲三 「レダ」ガラス絵

小川淳子「Nigh Music」木口木版
 

試行的に行われるオークションの第2回です。
前回は年末だった会期を今回は新年の1月にしてみました。「競売・競り売りと訳されるオークションは、モノを安く買える場としての面が強調されますが、そればかりでなく人とモノの新しい出会い、関係を作り出すという意味のある役割もあります」という前回の言葉を引き続き考えています。
人が人に輝かせられるように、絵も見る人、見つける人、出会う人によって新しい生命を得るのだと思います。
「入札」で絵を買うという体験をされた方はまだ少ないと思いますが、絵に引かれる気持ちと金額を照らし合わせながら、気持ちの質と強度を自分で観察するのも興味深いのでは。
多くの方々の積極的な参加で、活気あるオークションにしていければと願っています。
出会いを求めて、新年の絵屋へどうぞ。(大倉 宏)


 

2009年1月24日〜2月8日

企画 大倉宏

「Transparent Self Portrait with Shaman Eye」
  2008年
  Mixed Media,Rhinestones,Silver,Gold,
  Mirrors on Canvas 33.5×24cm

Antje Gummels(アンティエ・グメルス)
■1962年旧西ドイツ、レーゲンスブルグ生まれ。78年イタリア、サンレモへ移住し各国アーティストと交流。87年に来日し新潟県巻町(現新潟市)に住む。麻布工芸美術館(東京、92年)、創庫美術館(新潟、92、94年)、北方文化博物館(新潟、96年)ストライプハウス美術館(東京、98年)、新潟絵屋(2001年、05、07年)、砂丘館(07年)アートフロントギャラリー(東京、05年)、画廊Full Moon(新潟、05年)ギャラリーARKA(ウラジオストック、07年)、ギャラリー128(New York、07年)、中之沢美術館(前橋、08年)、ギャラリーアートコンポジション(東京、08年)で個展。絵本の仕事も多く手掛けている。

アンティエ・グメルス展に寄せて
「星きらめく小宇宙」巌谷國士

 
 

↓「1000 prayers」2008年
  Mixed Media on Canvas 7×7cm

 
アンティエさんの絵屋での個展は1年半ぶり、5回目。7年前の最初の展覧会では108点の墨絵が画廊の壁を埋めつくした。今回は数ではそれを上回る1000点を目指し、手のひらに乗るほどの作品をほぼ1年がかりで画家は描き続けた。その小さな絵は、近年のアンティエさんの絵すべてがそうであるように、「透明な自画像」だ。それでいてひとつとして同じような絵がないのは、描かれているのがイメージやパターンではなく、ヴィジョン(=見えているもの)だからだろう。そのヴィジョンは触覚的だ。つまり描くものと描かれるものとの距離がない。それは固定された大きさがないということで、小さな画面を見つめているとまるで宇宙のような深さと広がりを感じる。その一つの、千の宇宙が絵屋の壁面で星空のように、きらびやかで、静かな音楽を奏でる。
この7年で画家の絵は変わった。特にこの2、3年の変化は著しく、描くという行為がこれほど「生きている」ことを感じさせられたこともない。近年精力的に描かれる大作の画面には、不思議な熱と艶がにじんできた。画家のヴィジョンは、自らの奥底に火の地層を探りあてたようだ。山水画のように細長い画面では下方の火があたかも天と接し、星の光で燃えるかのよう。宇宙の車輪が回りだし、光の気流が、血のように絵をめぐりはじめた。(大倉 宏)

 



展覧会ごとにがらりと趣を変える展示室。12月の2つの展覧会では手作りの温かな作品と温かな空気に包まれました。

■12月6日 長尾玲子展
作家を囲んで、日本茶インストラクター協会の方が入れたゆず茶と玉露を愉しみ、美味しさに感激!絵本ができるまでの秘話も聞けました。

.■12月13日 雪のリズム展(3人展)
渡辺リリコ「マッチ箱の世界をつくるワークショップ」体験後はあらゆるものが素材として見えてきました。



Candle Fair 2008.11.2 sun〜2009.2.28 sat
■斎藤ゆう ガラス(透明/金赤) \4,000
気泡となめらかな曲線が美しい。凹みに花を生けても良さそう。
■NOB-CRAFT 木製 \3,000
4種類の木を組み合わせた作品。芯を取り外しでき、和蝋燭にも使えます。
右は岡田ローソクの製品(1本¥472)を立てたところ。
この他にもさまざまなキャンドルグッズを取り扱っています。


絵屋便、DMの配達を担当する絵屋運営委員・田代のはみだし連載コラム
タシロ便がゆく ―入観無料編その1―

9月の太陽はまだ暑い。でも風を切ってペダルをこげば、けっこう気持ちいい。そんないい気分で11時の開廊したての絵屋へ行けば、スタッフの井上さんがどよんと暗い顔。「タシロさあん・・・」という語尾があきらかにしずんでいる。(つづく)
タシロ…田代早苗(俳人・新潟絵屋運営委員)

   

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