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新潟絵屋オークション2011

2011年1月8日〜1月16日

企画 新潟絵屋オークション実行委員会
草間彌生「Infinity Nets」 ■出品作品リスト 2010年12月10日現在受付分
(リスト以外にも受付の可能性もあります。五十音順)

浅井 勉(ペン)/東 富有(水彩)/石附 進(油彩)/板橋英三(版画)/
今井 隆(油彩)/岩田専太郎(版画ほか)/小川淳子(版画)/
鬼頭 暉(油彩)/草間彌生(版画)/栗田正裕(版画)/清水理江(版画)/
清水正博(版画)/高橋 清(版画)/谷口聡子(版画)/辻弥生子(版画)/
富川潤一(油彩)/中原雅子(版画)/布川勝三(油彩)/馬場梼男(版画)/
林 敬二(ミクストメディア)/藤田熊雄(日本画)/星崎孝之助(油彩)/
マリーレ・イヌヴォ・小野寺(油彩)/保田龍門(水彩)/梁取幹雄(水彩)/
山田夏男(水彩)/山田麻意(版画)/RYOICHI AKIYAMA(技法不詳)ほか

←草間彌生「Infinity Nets」1953-1984年 23.8×18.7cm リトグラフ

 新潟絵屋のオークションも今回で4回目。
 通常の個展に比べて、オークションは、小さい画廊で行うには事務作業ひとつとっても負担が大きい。せっかく出品していただいても、落札がない場合もあり、出品者に申し訳なく思うことも多い。活況を呈しているとも言えず、静かな画廊風景が一月初めの恒例になりつつある。これまでのところ、画廊としての赤字のイベントであり続けてきた。宣伝下手ということもあるのだろう。
 それでも続けようと思うのは、「絵が生きていく」ことを思うからだ。絵は、好きな人に見られることで、生きる。好きで、買って、対話した所有者から、もうひとりの、その絵をやはり好きだと思う所有者に、手渡すこと。
 消費財でなく、大げさに言えば、精神的財産として、絵が守られていくものであってほしい。そのためには<財産>を理解者から理解者へを手渡していく、何らかのしくみがなければならない。そのささやかな試行錯誤のひとつとして、今年も新潟絵屋オークションを開催する。(大倉宏)
■「二枚札方式」で入札を行います。
●「二枚札方式」で入札を行います。
●「入札カード」にお名前、ご住所、お電話番号と「上限価格」と「下限価格」を記入して入札します。下限価格(最低この価格で購入するという価格)は、表示されている最低価格と同じか、それより高い金額を記入します。上限価格(この金額までは支払うという価格)は、下限価格と同じかそれより高い金額を記入します。
●ほかに入札者のない場合は「下限価格」で落札します。
●上限価格と下限価格の間にほかの入札者の上限価格が入った場合は、自分の上限価格で頒布されます。上限価格が同額の場合は下限価格の高い入札者が落札します。上限価格、下限価格ともに同額の場合は抽選となります。

●※複数の入札者の上限価格、下限価格が同じ場合は抽選で落札者を決定
■落札のとき
落札のお知らせはオークションの最終日(1月16日)から3日以内に落札された方へお電話で差し上げます。その際、お渡し方法を確認させていただきます。落札されなかった方には連絡がいきませんので、どうかご了承下さい。なお結果をお知りになりたい場合はお問い合わせ下さい。ただし落札者、落札価格についてはお教えできません。
■作品のお渡しについて
直接/22日以降の開廊日の開廊時間中に代金引き換えにてお渡しできます。なお、直接の場合は1月30日までに、必ずお受け取りください。
送付/入金を確認後、ご希望の場所に作品を送付します。送料は落札者の負担となります。

 


 
3000 Prayers - 光の宮殿 アンティエ・グメルス展

2011年1月22日〜2月6日

企画 大倉宏
 

アンティエ・グメルス 3000 Prayers - 光の宮殿

Antje Gummels(アンティエ・グメルス)
■ 1962年旧西ドイツ、レーゲンスブルグ生まれ。78年イタリア、サンレモへ移住し各国アーティストと交流。87年に来日し新潟県巻町(現新潟市)に住む。麻布工芸美術館(東京、92年)、創庫美術館(新潟、92、94年)、北方文化博物館(新潟、96年)、ストライプハウス美術館(東京、98年)、新潟絵屋(2001、05、07、09年)、砂丘館(07年)、アートフロントギャラリー(東京、05年)、画廊Full Moon(新潟、05年)、ギャラリーARKA(ウラジオストック、07年)、ギャラリー128(New York、07年)、中之沢美術館(前橋、08年)、ギャラリーアートコンポジション(東京、08年)、游文社(新潟、10年)で個展。大地の芸術祭2009に出品。

←2010年 5.0×5.0cm ミクストメディア、ミラー、金、銀、ラインストーン/キャンバス

 2年前の個展で、アンティエ・グメルスは、新潟絵屋の壁の一つを、1000枚の小さな絵で埋めた。
 それは古いキリスト教会のモザイクのようであり、イスラム寺院の美しいタイルにも似ていたが、モザイクのように大きい図柄を描くのではなく、装飾タイルのような反復もない。一枚一枚が違った絵だった。どれひとつ同じ絵はないのに、どれにも同じ光が宿り、それらが作り出す壁は不思議なきらびやかさを帯びた。無数の音が鳴っているのに、一つの、深い響きに聞こえる。きらびやかなその響きには、けれど星空の静けさがあり、壁の前に立つ者の心に強くしみた。祈るように、黙って、立ちつくす人が多かった。狭い画廊に人があふれても、絵の力なのだろう、聖堂のような静謐感は消えるどころか、深まりさえした。
 個展の後も彼女は小さい絵を描き続け、まもなく3000枚になろうとする。その3000の絵が、同じ画廊の壁を埋める。
 今年も雪は多いだろうか。光のかき消えた空から、湿った重い雪片が、風に叩かれ落下してくる冬の新潟の水底に、心の内奥を照らす、光の宮殿が現れる。(大倉宏)

 


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渡辺隆次展
1月27日(木)〜2月27日(日)
北書店 (新潟市中央区医学町通2番町10-1-101)


松本健宏 干支人形 卯

松本健宏 干支人形 卯
(5,000円)


絵屋便、DMの配達を担当する絵屋運営委員・田代のはみだし連載コラム
タシロ便がゆく ―草猫が詠む編 その1コンクリのやうな雪雲ありて空 草猫
「冬になったら絵屋便配り大変でしょう」とよく言われる。だけど、雪がしっかり固まって自転車のペダルこげれば大丈夫。雲は灰色で分厚くてもあと10分くらいは降らなそう。今のうちに走れ。
タシロ…田代早苗(俳人・新潟絵屋運営委員)

   

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