2011年12月
 

2011年11月の絵屋

2012年1月の絵屋

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長尾玲子展 市場のスケッチ

2011年12月2日〜10日

企画 大倉宏
 
長尾玲子「小松菜」

長尾玲子「ネギ結束」

長尾玲子(ながお れいこ)
■ 1963年東京都生まれ。専門学校東京YMCAデザイン研究所デザイン科卒業。デンマークSKALS手工芸学校終了。オーストラリアNMITイラストレーション科卒業。Diploma取得。絵本に『クリスマスイブのおはなし』セット全3冊、『サンタさんありがとう』『サンタさんとこいぬ』(福音館書店)がある。個展多数。新潟絵屋では2008年12月「12ケ月のサンプラー」、09年11月「私的花言葉」開催。10年より新潟市在住。

←「小松菜」7.0×12.0cm
 「ねぎ結束」7.0×15.0cm

イベント
小さなお茶会―長尾玲子さんを囲んで
12月3日(土)15:00〜
参加費500円(定員12名/要申込)
協力・日本茶インストラクター協会 新潟支部

 長尾玲子さんの今回の刺繍絵のテーマは市場。
 前回の個展では東京の人だった長尾さんが、今は新潟にいる。
 昨年春の転居以来、先日初めて長尾さんの住まいを訪ねて、少し長話しをした。自転車でシネ・ウインドに通い詰めたこと、途中に絵屋に寄ってくれていたことなどを聞く。同じルート沿いに本町市場がある。方角は違うが、白山浦の朝市にも行ったとのこと。
 刺繍の市では、主に野菜を売っている。新潟の市というより、これまでの長尾さんのすべての市場体験から生まれた野菜市なのかも知れない。けれどそこに「かきのもと」がならんだりしていて、1年8ヶ月の長尾さんの新潟時間が、確かに掬われているのだと感じ、ちょっとうれしくなる。
 長尾さんの刺繍は、どちらも広い、外と内の世界の間に張られた布を、長尾さん自身である針と糸が突き抜け、往還する軌跡なのだと思う。菜っ葉やネギや梅干しの歯触り、つや、味まで思わせる見事な質感。野菜の回りで駆けたり跳ねたりする人々は、その鮮やかな現実に触れて弾む人の心なのだ。
 冬の新潟絵屋に、そんな心の畑で収穫された68の野菜をならべる、美しい市が立つ。(大倉 宏)

 


 
平野充展

2011年12月12日〜20日

企画 片桐武夫
 

平野充「無題」

平野 充(ひらの みつる)
■ 1929年水戸市生まれ。48年早稲田大学に入り詩作に専念。66年よりシロタ画廊(東京)、養清堂画廊(東京)、ギャラリーコクトー(京都)ほかで展覧会を開催。

←「無題」1986年 油彩・紙 10.0×8.0cm

 平野さんの親友Kさんの言葉ー

これらの絵は心をうつす鏡です。
作者は「すでに在るもの」をほとんど捨ててしまいました。
絵は作者が新しく見出したものでなりたっています。
それは心の動きです。
よく見て下さい。
そこにあなたの知らないあなたの心が見出されるでしょう。(K)

平野さんと出会ってかれこれ20年近く。
生まれて初めて買った絵は平野さんの小さな作品でした。
それが今では僕の日常風景の一部となっています。
抽象的な作品ですが、観るたびに違い見飽きることがありません。
82歳ということもあり、今は年に1度、銀座・養精堂画廊での個展のみ。
この機会に新潟の皆さんにも平野さんの作品を「観て」いただきた いと思います。
(片桐武夫)

片桐武夫(かたぎり たけお)
新潟県出身。きぎ工房(長野県)で注文家具や小物を製作。平野充さんの額装を手がける。

 


 
絵屋市ーおタカラやガラクタ

2011年12月23日〜25日

 
 

 新潟絵屋の運営メンバーがそれぞれの秘蔵品を持ち寄るフリーマーケット。12人が何を出品するのか・・・うーん、読めないけれど、新潟絵屋ならではの、多彩で意外性に富んだ、レアものが豊富な品揃えになりそう。
※井上の場合...数年前に絵屋のご近所・ハチヤカメラさんで買ったOLYMPUS PEN D3。ほか検討中。
※絵屋市の売上は2012年の運営資金に全額充当します。

新潟絵屋を運営する12人
伊藤純一(建築家)、伊藤信行(家具職人)、井上美雪(新潟絵屋専従)、上田浩子(デザイナー)、大倉宏(美術評論家)、小川弘幸(イベントプロデューサー)、小船井秀一(雑誌編集人)、小見秀男(美術学芸員)、田代早苗(俳人)、中山佳奈恵(絵本読みびと)、旗野秀人(冥土の土産企画/建築業)、村井勇(写真家)

 


 

長野・きぎ工房の小物展 12月2日〜20日
青松ワークス木工オーナメント
 クリスマスの飾りにおすすめ。(150円〜)
二十四節気七十二候カレンダー
 古代中国から日本に伝わった美しい七十二候の言葉を
 書家の華雪さんが書き下ろしました。
 (2012年1月1日〜2013年2月3日まで/税込1,890円)
松本健宏 2012年の干支人形「辰」
まちの日々180 vol.4「旅」(525円)

 

タシロ便がゆく

絵屋便、DMの配達を担当する絵屋運営委員・田代の12ヶ月
タシロ便がゆく ―草猫が詠む編 その12
靴屋より鎚の音してクリスマス 草猫

気がつけば、この靴屋はとうに無くなっていた。古町のビルの隙間にぽっかりとできた空地が、むかし何だったのかも忘れていた。オーダーメイドの靴を作るこの店からは小さな鎚の音が時々聞こえていたっけ。冬は様々なことを思い出させる。

タシロ…田代早苗(俳人・新潟絵屋運営委員)

   

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