2012年12月


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ラグジュアリー LUXURY in Lamps 山谷秀昭展

2012年12月2日〜10日

企画 越野泉
 

山谷秀昭(やまたに ひであき)
■ 1954年三条市生まれ。東京デザインスクール卒業。95年「BOTTEGA GIRASOLE(ボッテーガ・ジラソーレ)」ブランド設立。鉄とガラスの可能性をコンセプトに照明を主体とするデザインアートの制作を始める。ミラノフォーリサローネ出展、東京国際家具見本市出展、ミラノと新潟を拠点に作品を発表。BGブランドの展覧会多数。2003年新潟絵屋、06・08年画廊Full Moonで個展開催。新潟デザイン専門学校非常勤講師。プロダクトデザイナー。

←2012年 まゆ、鉄 h80.0cm

■作家在廊日:12/2・6・8・9

 山谷秀昭は、神秘的な照明の制作を主とするデザイナーである。
 灯火の光に見入って、ふと我を忘れることは誰にでもあると思う。現実を離れ、夢想の世界へといざなう灯り。幻惑の陰影を帯びたあかりが彼の照明の特徴であり、それは至福へと導く燈明のようでもある。
 「ラグジュアリー」―「贅沢」と訳されるこの言葉の意味は時代と共に大きく変わり、表層的なものだけではない、多様な豊かさを表すものとしてイメージされるようになった。ゆとりのある時間を過ごす、心地よいと感じる場所や空間。
 山谷秀昭のあかりは、もとより「ラグジュアリー」そのものであり、機能や合理性だけではない、それらを超えて美しいもの、神秘性のあるものを彼は追求し続けてきた。今回は、服を灯りに見たてた照明ー光源の切換えにより、生成と消滅のかたちを逆転ーなどが展示される。
 誰もが持つ豊かな心、彼の作品は、ラグジュアリーはすぐそこに、
あなたの中にありますよと語りかけるだろう。(越野 泉)

 


 
五十田順子書展

2012年12月12日〜20日

企画 井上美雪
 

五十田順子(いそだ じゅんこ)
■ 1946年新潟島の下町(上大川前通12)生まれ。二十代で書を習い、中断。四十代後半で再度書を書きたい、読める字を書きたいと思って師を探す。「誰でも読める字で自分の言葉を書く」横山蒼鳳氏に出会い、師事。古典の臨書をしながら少しずつ自作・自詠の書を書き始める。個展、グループ展多数。新潟絵屋では2001・09年個展開催。秋葉区小須戸在住。

←「ふむふむ」2012年30.2×53.3cm

■作家在廊日:毎日(ただし12/13のみ不在)

 五十田さんの「猫もひなたで目をつむり」の書を、数年身近な場所に置いていた。家の中を転々としたのち、書は寝室の一角に溶け込んだ。とある日の昼寝前、一緒の方を向いていたら、それをこどもが声に出して読んだ。作者とわたしとこどもと、1本の線でつながった気がした。明るい陽は障子の向こうに差していて、寝室は薄暗かった。
 五十田さんの作品の、とりわけ滋味溢れる言葉選びに動かされ、「誰の言葉ですか?」と尋ねたことがあった。恥ずかしい記憶ではあるが、笑って「私のよ」と答えてくれた五十田さんがいた。そんなときの五十田さんの笑顔に、作品もどこか似ている。
 今春、恩師横山蒼鳳さんがご逝去された。横山さんから五十田さんへ伝わったもの、五十田さんから伝わるものを、ゆっくり眺め、横山さんを偲びたい。(井上美雪)

 


 
絵屋市

2012年12月22日〜23日

 

新潟絵屋の運営メンバーやスタッフが自前のお宝を出品し、2013年の運営資金を集める、2日間だけのフリーマーケット。一部は、新潟絵屋を応援してくださる方々からのご出品です。この場を借りて、ご協力いただいた方々に感謝申し上げます。
■絵屋市は営業時間を延長します! 10:00-19:00

 

 

青松ワークスの木工オーナメントを今年も取り扱います。
鳩@300円(写真)
そのほか、クリスマスにもぴったりな、窓を彩るドイツの透明折り紙をご紹介します。


透明折り紙ワークショップ
素朴で美しい透明折り紙の、作り、飾るたのしさをお伝えします。
12月22日(土)・23日(日) 11:00〜 / 17:00〜(各回45分)
参加費500円 / 案内人・井上美雪 / 要申込)


タシロ便がゆく

絵屋便、DMの配達を担当する絵屋運営委員・田代の12ヶ月
タシロ便がゆく ―草猫が詠む編 その24

昭和40年代の子は平成の子どもたちほど、サンタクロースを信じてはいなかった。それでも、自分の通っていた幼稚園のクリスマス会にやって来るサンタは、本物ってやっぱりいるんだと思わせてくれるリアルなサンタ感。眼鏡の奥の青い目が、とても優しそうだった。アメリカからやって来たこのサンタさん、クリスマス以外のシーズンは牧師さまをされていたのだそう。
タシロ…田代早苗(俳人・新潟絵屋運営委員)

   

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