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佐藤六月版画展

2014年8月2日〜10日

準企画 伊藤純一
 

佐藤六月「地球」

佐藤六月(さとう むつき)
■ 1981年新潟市生まれ。2002年新潟デザイン専門学校国際ファインアート科卒業。在学中より積極的に作品発表を行う。98年二人展(万代リターナ)、 99年クラブイベントのフライヤー、ポスター等に版画作品を提供。00年個展(Roop Bar)、同年「 Mixtual 」のCDレコードジャケットに作品が起用される。01年カフェや美容院での個展や作品展示、店舗の壁画を手がける。13年クラブイベントMicrocosmosで毎月作品展示。
■在廊日:8/2.3.10

←「地球」2013年 木版画・キャンバス 270×130cm

 ムーニャンと呼ばれ、作品発表を精力的に行っていた2000年頃、私は彼女の作品に巡り会った。華奢で可憐な姿からは想像できない力強くのびのびとした作風で、今でも我が家に掛かっている作品を見ていると気持ちが朗らかになる。
「Mixtual」で検索すると、作品がジャケットになっているCDが見つかるので当時の作風を感じる事ができる。卒業後は創作を休止していると聞き残念に思っていたが、最近になって、イベント会場に添える為の作品を作り始めたと聞き見せていただいた。パワーは変わらず顕在で、加えて独特の世界観が感じられる作品。国籍を超えたリズム感、とでも言えるか。音楽に寄り添う形で創作を続けてきた彼女だからこそ、心地よいリズムが自然と発せられるのだろう。佐藤六月の新しい世界がまた始まった。(伊藤純一)

 


 
会田法行 渡辺英明写真展 「青き球へ」

2014年8月20日〜30日

企画 石井仁志
 

会田法行「2008年ウズベキスタン」

渡辺英明「2012年Niigata」

 「2008年ウズベキスタン」モノクロ

会田法行(あいだ のりゆき)
■ 1972年横浜市生まれ。96年米ミズーリ大学報道写真学科卒業。朝日新聞・写真記者を経て、2003年よりフリーに。国内外でドキュメンタリーの賞を受賞。夜韻の会
■在廊日 8/20〜25

 「2012年Niigata」カラー

渡辺英明(わたなべ えいめい)
■ 1964年東京都生まれ。88年日本大学芸術学部写真学科卒業後、朝日学生新聞社に入社。2014年にフリーカメラマンとして独立。個展・グループ展多数。 夜韻の会
■在廊日 8/20〜24.29.30

 ヒトの劣化という言葉が頭から離れない。最近の世界、社会情勢、特に権力者達の向かう方向、そのベクトルの矢の先にちらちらと、ヒトという種の滅亡の影を垣間見てしまう。責任感の稀薄、リスクを回避し正しい方向性を選択する能力、創造力の欠如に唖然とする。
 この新潟から地球へのメッセージを、ふたつの視座の記録として絵屋に掛ける。思考を繰り返す礎として一枚一枚の写真が雄弁に、時に優しく、美しく、寂しげに語りかけてくる。人間の傲慢さや脆弱さや、その人類が作り出した風景や自然を切り撮る。しかし大きな希望も存在する。会田、渡辺両君の眼力は写真の王道たるスナップの手法で表現され、味わい深い空間から青き球へと飛翔する。じっくりと寄り添い見据えて、願わくは、あなたの傍らに気に入った作品を連れ帰り、見入ってほしい。時間をかけて鑑賞する姿勢。そこにこそ重要な思考が生まれる。前述した影を消し去る光が、諸芸術やとりわけ写真の鑑賞眼を育てることによって個々人の感性に宿ることを心から願ってやまない。(石井仁志)

関連
イベント
「青き球へ」作品作家解説
8月22日(金)
19:00〜20:30 
会場:新潟絵屋(予約不要)無料
会田法行、渡辺英明、石井仁志 聞き手:大倉宏
写真実践鑑賞講座 
8月23日(土)

15:00〜16:30 写真をまじまじ見る 鑑賞の極意「写真の奥深い世界を観続ける」
18:30〜20:30 撮ってこその写真、皆さんの写真を縦横無尽に講評「撮影し観続けるための方法は? 」 
会場:砂丘館(砂丘館へお申し込みください)昼の部1,500円 夜の部2,000円
講師:石井仁志・・・20世紀メディア評論(写真、音楽、映像) 各種写真展プロデューサーディレクター幅の広い芸術分野の融合、文化サロンの構築を目指し、言論活動を展開している。夜韻の会代表。

 




    



日本酒の会 越の華編
8月24日(日)18:30〜20:30 
写真展会場で日本酒を味わい、蔵元・越の華
(沼垂)の解説を交え、作家・企画者と交流します。
吉川酒店(こんぴら通り)と新潟絵屋の共同企画。
(定員12名/2,500円/要申込)




陶芸体験「かお」をつくる 協力・新潟絵屋
8月2日(土)14:30〜16:30
講師:フジタヨウコ 対象:小学生〜18才
(小2以下保護者同伴)
定員20名/400円/要申込
(会場へ電話 ※申し込み期間:7/16〜7/21)
会場:新潟市こども創造センター
中央区清五郎375番地2 いくとぴあ食花 内 TEL.025-281-3715
開館時間/9:00〜17:00 ★7/26〜8/31開館時間延長〜19:00

■6月に開催した華雪ワークショップ「木を書いて森をつくる」の作品展示を 8月10日(日)まで延長しました。
7/26(土)〜8/10(日)17:00〜19:00の間...制作過程スライド随時上映

新潟絵屋サポーター、募集
新潟絵屋について・・・
1 .新潟絵屋の展覧会は、美術家の作品に共感し、それを紹介したいと思う「見る人」が企画しています。複数の運営メンバーで、より多様で、幅のある視点から、新潟の人々に質の高い美術に触れてもらえる場作りをめざしています。
2. 画廊は絵を売る商店であると同時に、無料の小さい美術館とも言われるように、公的な文化性を兼ね備えています。新潟絵屋は会員制度による会費や寄付金で経営の一部を支えられることで、販売の見込みに制限されすぎず、個の目からより自由に構想される企画展を実現できる場になりたいと願っています。
3. 作品販売は画廊の重要な経営基盤ですが、作品が「買われる」ことは、美術が直接個人の生活に入っていくことでもあります。その意味で作品販売も、美術を人々に広げていく活動の一面と考えています。
4. 展示室は、大正期の町屋を改装したもの。柱や欄間や土壁や格子戸もあります。日本の家と美術がもっと親密になることをも期待してのデザインです。
5. 近年、新潟絵屋以外での空間を会場に展覧会を企画開催し、個性的な場所ともの(作品)をつなげる活動も行っています。

種別は4種類。 寄付会員:  年会費03,000円
個人賛助会員:年会費05,000円 特典あり
正会員:   年会費05,000円 特典あり
法人賛助会員:年会費10,000円 特典あり

特典 ■作品1割引(各展覧会1作品)
■ご入会、ご更新にて有効期間中1回に限り作品1,000円割引
■有効期間中に更新でさらに1,000円割引
■新潟絵屋が主催する有料イベント2割引
■珈琲サービス
■絵屋オリジナルアイテム割引…たとえば「絵屋椅子」30,000円→25,000円
※作品1割引・1,000円オフ(併用可)のご利用は、展覧会作品の購入時に有効

   

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