2010年8月


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清水友裕展

2010年8月2日〜8月10日

企画 準企画

清水友裕(しみず ともゆき)
■ 1985年生まれ。23歳のときに四国へ巡礼の旅に出発。旅を終え、四国遍路で巡るお寺の数と同じ数の竜を描く事を決意。

←「25番竜」2010年 アクリル、キャンバス、和紙 P6号

 

 

■新潟絵屋では個展経験が少ない有望な作家の発表を支援するため、また空間のより多様な活用を期待して「準企画」という形式を設け企画を募っています。提案のあった企画は企画委員会(毎月)で検討後開催の運びとなります。

竜はいろいろな捉え方をされています。
邪悪だったり、神聖だったり、滑稽であり、スーパースターであり、
それはとても人間みたいだと思います。
四国の旅は88箇所を巡るという、型にはめられた旅でした。
自分自身の旅では無かったと思って、88体の竜を描くという旅を始めました。
まだまだ旅の途中ですが、その竜たちの一部を展示致します。
どうぞご覧下さい。(清水友裕)

 


 
中尾昌吾展

2010年8月22日〜8月30日

企画 大倉 宏
 

中尾昌吾(なかお しょうご)
■ 1965年 兵庫県生まれ。2004年より日本画を描き始める。

←「深き淵より 1 」2007年
  墨、顔彩・岩絵の具/雲肌麻紙 F3号

中尾昌吾さんの絵を最初に見たのは、4、5年も前のことか。彼とお父さんが絵を持って来てくれたこともあり、こちらが東新潟の自宅に行き見せてもらったこともあった。
見る度に私が考えたのは、人の絵や規範のコピーではない絵を創造しようとしている人間に、その絵を見る側は何ができるのだろうか、ということだった。
体の事情で長期に家を離れられないらしい中尾さんが、絵に託したいと思っているもの。彼が栗田宏に関心を持ち、展示をよく見に来ることからも心や精神、魂の深い場所から何かを汲み上げ、表現しようとしていることは見えるのだが。
内に抱えているものを、外にそのまま出しても「表現」にはならない。内が外に出て、なお「そのまま」を保つには、それを外の姿に変換する、ある見えない定点(転換点)を通過しなければならない。表現の難しさは、人によって異なるその定点の在処が、表現しようとする者にあらかじめ見えないということだ。最初の頃の中尾さんは多分、その見えない点の位置を、たった一人で探っているところだった。それは他人にも見えないが、見えないながら、共に探ろうとすることはできる。
ある時、見せられた絵のいくつかに、新しい感触を覚えた。それまでの絵と異なり、いつまでも見ていたいと感じさせるものがあった。中尾さんの絵が、見えない転換点を捉えたような感触。その後の絵にもその感触が持続してきた。中尾さんが自分だけの点の位置をつかみ始めた気配。それを見「定め」、定点とするために、絵がもっと多くの目に触れていい時期が来たのだと感じた。(大倉宏)

 




市役所前にある町の本屋さんで展覧会の企画をはじめました。

林哲夫展 読む人 7月5日(月)〜8月31日(火)
北書店
(新潟市中央区医学町通2番町10-1-101)

北のつぶやき●画家・装丁家・ライターと多彩な顔を持つ林哲夫さんの淡彩スケッチ。それにしても絵の中の人々は皆一様に読書に没頭しています。思い思いの読書のカタチがあり、眺めていると、私もそこに混ざりたく、仕事の途中で本を手にしてしまうのでした。(北書店・佐藤雄一)

● 

絵屋宵ライヴ・一期B会
■8月14日(土)18:00open/18:30start
新潟絵屋・展示室にて 1,000円(1drink)定員:30名
要申込 新潟絵屋 tel.fax. 025-222-6888
        info@niigata-eya.jp
主催:新潟絵屋 企画:みと
ライブ終了後ささやかなパーティを予定、特別ライブ有(参加費500円)
今年で3回目となる絵屋スタッフ・みと企画の夏のライブ。
音とヴィジュアルで、小さな展示室の空間にイメージが広がり満ちていきます。

出演者
■茶柱:新潟県内を中心にレストランやギャラリーなど、様々な場所でゆったり、まったり活動中。ほんまゆうみ(Vo)、すみやたかゆき(Ba)、たかのひろき(Gt)、ささはらやすお(Dr)
■森田花壇:唄をうたうこと、唄をつくることが、大・大・大好き! 愛息・一心(1歳)の成長を楽しく暖かく見守る日々。自主制作CD「一心の子守唄」好評配布中。
■イトウミオ:シンガーソングライター。感情に任せたピアノの弾き語り、心を揺さぶるような曲と歌詞が独特の世界観を作り出す。2009年古町音楽祭でグランプリ受賞。
■金滋光:金沢が生んだ天才シンガー。魅力溢れる歌は多くの人の心をつかんではなさない。



華雪書展「劇」

(5月22日〜6月27日 聖籠町二宮家第一号米蔵)>>>>

終了後の7月9日夜、会場内にて舞踏家・堀川久子さんが躍りました。

(撮影・風間忠雄)


絵屋便、DMの配達を担当する絵屋運営委員・田代のはみだし連載コラム
タシロ便がゆく ―ふと見た暗がり編 その3
ついでに言うなら、どんな美形のパートナーも、慣れてしまえば当たり前の配偶者になってしまうのと一緒。最近、妙に見覚えのある山道がTVに映っていた。何と私の通っていた学校が移転し、取り壊され城跡公園として整備されている。学生時代、青くさい芸術論やら、ウワサ話に花を咲かせて歩いた大学界隈の道が「うっわー都内とは思えない大自然がいっぱい!」とタレントが絶叫する日本有数の人気登山コースになっていた。私はそこをキレイだとか素晴らしいと思ったことはこれっぽっちもなかったのに。げに“なれ”とはおそろしい。(つづく)。
タシロ…田代早苗(俳人・新潟絵屋運営委員)

   

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