2014年4月


2014年3月の絵屋

2014年5月の絵屋

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2014年4月2日〜10日

企画 大倉宏
 

森敬子展作品

森 敬子(もり けいこ)
■ 1947年兵庫県生まれ。70~99年まで二科展出品。93年銀座プランタン、95年池袋三越、97・2000年並樹画廊、01~05年ギャラリー汲美、03年柏わたくし美術館、07・09年ギャラリーテムズ、08・10年ギャラリーゴトウ、12年ギャラリーアビアント、13年ギャラリーf分の1他個展・グループ展多数。07・08・10・12年新潟絵屋で個展開催。千葉県市川市在住。

←「無題」(部分)2014年 鉛筆・紙 39.5×54.3cm

※作家在廊日:4/10

 今回展示する森敬子の素描は、大きいトレーシングペーパーに描かれている。
 トレーシングペーパーは半透明だが、表面はつるつるしていない。森の素描も何かを描いている。つまり線と形だけの抽象ではない。でもその「何」が、何なのか、しばしばよくわからない。あるいは鳥や人や鹿やカエルや野草だと分かる場合も、本当に鳥や人や鹿やカエルや野草なのだろうか?…そのようでもあるが、そうでもないような半透明感がただよう。森の絵にわくわくするのはこの「よくわからない」ことの面白さなのかも知れない。カエルの絵がごしごし消されかけていたりすると、消し跡にそそられる。半透明の紙に描かれた半透明の絵を、透かし見ようと、見入れば見入るほど、見えることと見えないことが半々に割れ、ゆるゆる世界がほどけてゆく。(大倉 宏)

 


 
津田真帆展作品

2014年4月12日~20日

企画 大倉宏
 

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津田真帆(つだ まほ)
■ 1966年東京都生まれ。東京芸術大学卒業。子どもの絵画・造形教室に携わる。装丁・挿絵の作品に『デ・ラ・メア物語集』(全3巻・大日本図書)。絵本に『巨男/おおおとこの話』(大日本図書)、『わたしのあかちゃん』(福音館書店)、『あきですよ』(金の星社)、『あかちゃんがいるの!』(大日本図書)がある。檜画廊(神保町/東京)にて個展多数。2006・08・10・12年新潟絵屋で個展開催。東京都在住。

←「月明かりに」2014年 ミクストメディア・紙
 23.0×32.0cm

 津田真帆の水彩画が筆が早い。勢い、元気さが魅力だ。
 そういえば彼女が魅力的な挿絵を描いたイギリスの作家ウォルター・デ・ラ・メアの物語集の主人公たちも、物静かなマヴァンウィでさえ、元気だった。デ・ラ・メアの登場人物の元気さは繊細さとつながっていて、その繊細を理解しなかったり、元気を嫉(そね)んだりする人々にいじめられたり、酷使されたりする。それでも、彼ら彼女たちは元気を失わない。
 津田の絵の底の方で、そんな彼ら彼女たちの誰かが、物陰でもらすため息が聞える気がする。そのため息が、明るさの奥の悲しみが、哀感が、近作ではゆるやかに深まってきた。子供らしい素朴を失わない人が、素朴のままで、大人になってきたような気配がある。(大倉 宏)

 


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�|�{���q �ʐ^�W�@The City and The City - TOKYO

2014年4月22日~30日

企画 大倉宏
 

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榎本千賀子(えのもと ちかこ)
■ 1981年埼玉県生まれ。一橋大学言語社会研究科修士課程修了。個展は05年「DAEDALUS」(Musee F/東京)、07年「Absolute Reasons」(表参道画廊/東京)、10年「Reflections」(OGU MAG/東京)、11年「bypass」(Toki Art Space/東京)、13年「INVENTION」Gallery 10:06/大阪)がある。今年6月東京写真月間・選抜グループ展「Mystery Trainーあやしうこそ もの狂ほしけれ」(表参道画廊)にて、現在新潟で撮影中の作品を「The City and The City ―NIIGATA」として出品予定。新潟市在住。
https://sites.google.com/site/chikakoenomoto

←2010年 ゼラチンシルバープリント
 20.3 × 25.4 cm(六切)

 「新興住宅地」と呼ばれる場所にずいぶん住んだ。散歩した。榎本千賀子の写真に、その時の、微妙に複雑な気持ちを思い出す。榎本の写真の変は、写真としての面白さが、被写体である、時間の厚みを消された場所特有のつまらなさを少しも隠していないことにある。写真は見えるものの四側をシャープに切り取って現れる。四つの線、線が作る形(四角)と弾きあって、駐車場のまっさらなコンクリート、壁の新建材、サッシ、ビニールシート、フェンス、土や木といったものが、際立つ。ひょっとして、でも、それ自体が面白い場所や被写体でもコトは同じではないのか?写真の力と面白さは、被写体の力、魅力と無関係にある。あるいは無関係であることで、被写体を「写真を素通りして」伝える。それこそが写真の力ではないか…というようなことを、くねくねと考えさせられ、なかなか見あきない。(大倉 宏)

 



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2014年4月2日(水)~30日(水) ※展示室に隣接するショップスペースでの企画展です。
佇まいのいい木の家具・小物を作っていきたいと思っています。毎日の生活に使われていく中で、いつの間にか暮らしのスタンダードになって、生活の糧となっていく。懐かしさの中に新鮮さを感じてもらえるような。ちょっと大袈裟な言い方ですが、いつも森を想いながら木でのものづくりをしています。(田澤祐介)

※作家在廊日:4/26・27

田澤祐介■1970年横浜市生まれ。95年新潟大学大学院農学研究科林学専攻修了。2004年森林たくみ塾(岐阜県高山市)卒塾。10年森想木工舎設立。
■森想木工舎http://www.thinkforest.jp


こんぴら通り・吉川酒店×新潟絵屋プレゼンツ「日本酒の会 北雪編」
2014年4月26日(土)18:30~
新潟絵屋「榎本千賀子 写真展」会場で、作家と蔵元を囲み、北雪数種を飲み比べじっくり味わいます。 ショップで開催中の「木の生活道具とうつわ」出品作家・田澤祐介さんもゲスト参加されます。
参加費:2,500円(限定12名/新潟絵屋へ要申込)


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2014年4月1日(火)~30日(水)10:00~20:00(土日祝12:00開店)
第1・第3日曜日休、4/27臨時休
会場:北書店(新潟市中央区医学町通2番町10-1 ダイアパレス医学町101)

TEL. 025-201-7466


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新潟絵屋について・・・
1 新潟絵屋の展覧会は、美術家の作品に共感し、それを紹介したいと思う「見る人」が企画しています。複数の運営メンバーで、より多様で、幅のある視点から、新潟の人々に質の高い美術に触れてもらえる場作りをめざしています。
2. 画廊は絵を売る商店であると同時に、無料の小さい美術館とも言われるように、公的な文化性を兼ね備えています。新潟絵屋は会員制度による会費や寄付金で経営の一部を支えられることで、販売の見込みに制限されすぎず、個の目からより自由に構想される企画展を実現できる場になりたいと願っています。
3. 作品販売は画廊の重要な経営基盤ですが、作品が「買われる」ことは、美術が直接個人の生活に入っていくことでもあります。その意味で作品販売も、美術を人々に広げていく活動の一面と考えています。
4. 展示室は、大正期の町屋を改装したもの。柱や欄間や土壁や格子戸もあります。日本の家と美術がもっと親密になることをも期待してのデザインです。
5. 近年、新潟絵屋以外での空間を会場に展覧会を企画開催し、個性的な場所ともの(作品)をつなげる活動も行っています。

種別は4種類 寄付会員:  年会費 3,000円
個人賛助会員:年会費05,000円 特典あり
正会員:   年会費05,000円 特典あり
法人賛助会員:年会費10,000円 特典あり

特典 ■作品1割引(各展覧会1作品)
■ご入会、ご更新にて有効期間中1回に限り作品1,000円割引
■有効期間中に更新でさらに1,000円割引
■新潟絵屋が主催する有料イベント2割引
■珈琲サービス
■絵屋オリジナルアイテム割引…たとえば「絵屋椅子」30,000円→25,000円
※作品1割引・1,000円オフ(併用可)のご利用は、展覧会作品の購入時に有効

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