NPO法人 新潟絵屋
 新潟市中央区上大川前通10番町1864
 TEL & FAX 025-222-6888
 E-mail info@niigata-eya.jp

 開廊時間 午前11時〜午後6時
 各企画とも最終日は午後5時まで



2014年10月の絵屋

2014年12月の絵屋

  新潟絵屋あんない 作家INDEX Blog  

 
伊津野雄二展「光の井戸」
11月 2 3 4 5 6 7 8 9 10
     
企画 大倉宏
 

伊津野雄二「ねむらない」

伊津野雄二(いづの ゆうじ)
■ 1948年兵庫県生まれ。69年愛知県立芸術大学美術学部彫刻科中退。75年知多工房設立。木彫、家具木工芸を手がける。2000・03・07・11・14年名古屋画廊(名古屋)、01・03・05・07・09・11・14年ギャラリー椿(京橋)、09・10・12・14年ギャラリー島田(神戸)、08・09・11年新潟絵屋で個展開催。

■昨年の『伊津野雄二作品集 光の井戸』(芸術新聞社)刊行を記念して、東京、名古屋、神戸と巡ってきた個展。新潟では絵屋の空間に合わせ、新作を含む小品を制作していただきました。

←「ねむらない」 シリーズ<風の砦>より 2014年
  h34×31×9cm

 伊津野雄二の彫刻の人々は、みな、どこか眠っているような顔をしている。
 と思いながら、今回出品される、宙空にうつぶせになった女の像の題を見たら「ねむらない」とあった。
 そうなのだ。これら眠ったような顔の、眠りの内にくつろいだ姿形の人々は、眠っているのではない。といって目覚めて日常の活動をしているのでもない。
 眠りの目覚めのあわいに、人が入り込む時間。くつろいだ心と体に、睡眠からも現実からも遠ざけられたいろいろなものが、風や川の流れのように通っていくあの時間を生きているのだ。
 かつて、そのような時間が豊かにあった。けれど現実と睡眠の往復が苛烈になるに従い、摩耗し、細っていった。伊津野の彫刻の前に立つと、その減退していったものが、にわかに生き生きと息を吹き返すのを覚える。(大倉宏)

 


 
梅田恭子展
11月 12 13 14 15 16 17 18 19 20
   
企画 小見秀男
 

梅田恭子「窩(か)」

梅田恭子(うめだ きょうこ)
■ 1971年東京都生まれ。多摩美術大学美術学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業、96年同大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。94年から個展を中心に、東京、新潟、名古屋、大阪、神戸、宇部などで作品展を開催。新潟絵屋では2010年3月、2012年3月に個展開催。刊行物には銅版画集『ツブノヒトツヒトツ』(09年/言水制作室)がある。

■鉛筆画と銅版画を展示します。

←「窩(か)」2014年 鉛筆・板 38.4×50.0cm

■作家在廊日:11/12〜 16、20

造形に関わってもう20年近いキャリアなのに、梅田さんの絵には手馴れているという印象を受けたことがない。それは、きっと一点、一点が新しい「今」を生きる梅田さんの日々の息遣いを伝えているからだろう。この「息遣い」を造形することへの戸惑い、おののき、ためらう心の揺らぎと言い換えてもよい。造形することはいつも心身ともに過酷な営為なのだ。この「揺らぎ」は見つめられ、なぞられながら、掻き傷のような線になって刻まれていく。そして誰もが、その清浄な心奥からの表現を前にして寡黙になる。厳しさに触れて言葉を失いながらも、一方で射られた心を治癒してくれるかのように宿された柔らかく、温かい抒情にも満たされて詠嘆の声を上げる。そして、カタルシスを得る。(小見秀男)

 


 
七里知子展「風景の行間」
11月 22 23 24 25 26 27 28 29 30
   
企画 大倉宏
 

七里知子「Into the night ーふるえる水1」

七里知子(しちり ともこ)
■ 1978年北海道生まれ。2002年京都造形芸術大学美術工芸学科洋画(現・油画)コース卒。04年同大学院芸術表現専攻修士課程修了。06・07・09・11・12・ 13・14年Gallery MIYASHITA(札幌)にて個展。14年恵文社一乗寺店(京都)にてメゾチントによる小品を発表。京都市在住。

←「Into the night ー滲み、沈む」2014年 油彩・板
  41.0×53.0cm

■作家在廊日:11/22〜24、28〜30

■同時期開催
「七里知子 メゾチント作品展」
会場:北書店(新潟市中央区医学町通2番町10-1
   ダイヤパレス医学町101/ 025-201-7466)
会期:11/12(水)〜30(日)※11/16休 月〜金
10:00〜20:00 土・日・祝12:00開店
七里知子の絵には、まだ、そんなに深入りしていない。送ってもらった小さい空の絵を(後で聞くと水面の絵だということだったが)、画廊の壁にかけて眺めた。空の絵は空ではなく、つるりとした板だった。画像で見ていた時には分からなかった、「つるり」と「するり」の中間のような質感が、心に入り、今も、とどまっている。
 あの質感は、いったいなんだろう――物質でないものと、絵の具+板という物質が、平行状態におかれていて、その平行間のスキマが質感になっている感じ、と書けばいいだろうか。ないものでもなく、あるものでもない、そういうものだけが存在できる、狭くて、広い場所に押し込められ、解き放たれるような感覚。新潟に来た七里から見せられた新作の銅版画は、湖水に浮かぶ舟の絵だった。狭さと広さが重なる感覚は共通していた。童話的世界に近いようで、遠いものを感じる。(大倉 宏)

 




12月の
新潟絵屋
012月02日(火)〜10日(水) 松本健宏展
12月7日(日)松本健宏ろうけつ染めワークショップ
会場・新潟市こども創造センター(協力事業)
012月17日(水)〜25日(木) アンティエ・グメルス展

1月の
新潟絵屋
01月04日(日)〜12日(月) アンティエ・グメルス展
01月17日(土)〜2月1日(日) 蓮池もも展

INFORMATION
新潟絵屋の企画について

 

2000年以来、月に3つの展覧会開催をベースに活動してきました。基盤には趣旨に賛同し、会員として支えて下さる市民の存在があります。このほど、経営基盤を強化するべく、税制上での優遇がある「認定NPO法人」への認定を目指して、一口3,000円の寄付会員制度を設けました。

「認定NPO法人」認定へのハードルのひとつ、<3,000円以上の寄付者が2年度で平均100人>をクリアするために、2013年3月まで寄付会員をあと55人を目標に募集しています。

※認定NPO…非営利で活動するNPOのなかで、より公益性が高いと「認定」するもの
※購入時の割引等、特典の利用をお求めでない場合は、寄付会員への入会およびお切り替えがおすすめです。
※前年度寄付会員でこのたび更新の場合、前年度で1、今年度で1カウントされます。
 
    
  入会金はいずれも不要。正会員は新潟絵屋の総会に参加でき議決権を有します。

入会方法
■直接絵屋でお申し込みください。郵便振込もご利用になれます。その場合は、郵便振替口座〈新潟絵屋00510-6-61917〉へ住所・氏名・電話番号・入会希望・会員の種類をご記入のうえ、会費をご入金ください。
■会員には1年間有効の会員証を発行します。この会員証の提示により1企画1作品に限り購入が1割引、絵屋で行われる有料の催しが2割引になります。また、コーヒーも無料サービスいたします。どうぞご利用ください。
■更新期間内に継続手続きをされた「継続会員」の方は、会員証の提示により作品購入時に1000円割引(1回のみ)いたします。
■これまでの会員は、引き続き個人賛助会員とさせていただきます。
■常時カンパ(運営協力費)も受け付けています。
※郵便振込でご入金の方には、次回の絵屋便と一緒に新会員証を送付させていただきますが、手続き確認時に会員証を作成しますので、直接絵屋でもお渡しできます。

         
砂丘館情報

50人のわたし 児玉晃の自画像展
老年期。年々違っていく〈私の体〉を〈絵〉で見つめ続けた、生命の記録。

休館日/月曜日(ただし10/13、11/3は開館)・9/24、10/14、11/4
展示は蔵と一階全室。
■ギャラリートーク「児玉晃と自画像の思い出」
10月26日(日)14:00〜15:30 
お話・児玉美子(児玉晃夫人)聞き手・大倉宏(砂丘館館長)/参加費500円
■画集刊行。会場で手に取ってご覧下さい。




画集『50人のわたし 児玉晃の自画像』
¥2,000(10/9〜11/9 特別価格1,500円)
自らの<老・病・死>を見つめ人生最後の17年間に描きつがれた
リアルで、不思議で、なんともオモシロイ絶筆の連作
通信販売可能(11/9受付分まで特別価格対応)/別途送料/
info@niigata-eya.jp 025-222-6888 
お名前・送付先住所・メールまたは電話番号をお知らせ下さい

2015年のカレンダーを、あざかみ美術館(山口県)と共同で制作します。
「峰村リツ子展」をともに開催したことのあるあざかみ美術館と新潟絵屋がそれぞれ力を入れて紹介してきた画家、喜多村知と井田英夫。3人はともに天性の色彩画家です。12か月を3様の絵の世界でお楽しみください。

新潟絵屋サポーター、募集
新潟絵屋について・・・
1 .新潟絵屋の展覧会は、美術家の作品に共感し、それを紹介したいと思う「見る人」が企画しています。複数の運営メンバーで、より多様で、幅のある視点から、新潟の人々に質の高い美術に触れてもらえる場作りをめざしています。
2. 画廊は絵を売る商店であると同時に、無料の小さい美術館とも言われるように、公的な文化性を兼ね備えています。新潟絵屋は会員制度による会費や寄付金で経営の一部を支えられることで、販売の見込みに制限されすぎず、個の目からより自由に構想される企画展を実現できる場になりたいと願っています。
3. 作品販売は画廊の重要な経営基盤ですが、作品が「買われる」ことは、美術が直接個人の生活に入っていくことでもあります。その意味で作品販売も、美術を人々に広げていく活動の一面と考えています。
4. 展示室は、大正期の町屋を改装したもの。柱や欄間や土壁や格子戸もあります。日本の家と美術がもっと親密になることをも期待してのデザインです。
5. 近年、新潟絵屋以外での空間を会場に展覧会を企画開催し、個性的な場所ともの(作品)をつなげる活動も行っています。

種別は4種類。 寄付会員:  年会費03,000円
個人賛助会員:年会費05,000円 特典あり
正会員:   年会費05,000円 特典あり
法人賛助会員:年会費10,000円 特典あり

特典 ■作品1割引(各展覧会1作品)
■ご入会、ご更新にて有効期間中1回に限り作品1,000円割引
■有効期間中に更新でさらに1,000円割引
■新潟絵屋が主催する有料イベント2割引
■珈琲サービス
■絵屋オリジナルアイテム割引…たとえば「絵屋椅子」30,000円→25,000円
※作品1割引・1,000円オフ(併用可)のご利用は、展覧会作品の購入時に有効

   

2014年10月の絵屋

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