平野照子展 ー睡れる森ー

3月2日mon―10日tue

vol.454

 平野さんの作品にいるひとは、全身から無表情を発している。何やらたくさんのものをかかえていて、待っているようなそのひとは、ときには舟の上に、草の傍らに、穴の前に佇んで、静かなときを過ごしている。ひとと場所から成る土の造形を眺めていると、景色が広がり、遠くへ行くことができた。ある日、陶芸家でギャラリ―のオーナーでもある平野さんがお店の案内を持ってきた。そこには切り絵のあのひとがいて、舟に立っていた。近年の作風を示すひとつのキャラクターにもなっていたのだ。
 近作を見せてもらったら、ひとはうっすらと表情を浮かべていた。目鼻立ちがくっきりとし、体に植物を思わせる部分がある。どきっとしたのは、まだ素焼きだった手や羽を見た時も。温めていた旧作の種、新作の種シリーズと新しいひととを一室に並べてみることにした。平野さんが辿り着いた場所を照らしてみる。(企画 井上美雪)

PROFILE
平野照子(ひらの しょうこ) 1972年宮城県生まれ。97年~坂爪勝幸氏に師事。個展は03年ギャラリー炎舎、04・05・06年fullmoon upstairs、07・12年新潟絵屋、08・10・12・13年mu-anなど。松本クラフトフェア、工房からの風に出品。09年独立・築窯(ceramic studio apetpte)、11年ギャラリーショップ草舟開店。新発田市菅谷在住。

平野照子

「睡れる森」陶 13.0×15.0×h30.0cm

■作家在廊予定日:3月2日(月)、6日(金)~9日(月)

■日本酒の会 金升酒造 篇:3月6日(金)19:00~20:30 
会場:新潟絵屋展示室 作家を囲み、蔵元の解説を聞きながらいくつかの銘柄を味わいます。
(2,500円/要予約/限定12名/吉川酒店+新潟絵屋共同企画)

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