Report 蓮池もも展ギャラリートークを開催

6月17日夜、蓮池もも展ギャラリートークを開催。お話のテーマは「動物」に。このひとときだけ、旧作の「けもの」をイーゼルに立てました。中盤では作詞・谷川雁、作曲・新実徳英の「卒業」を流しました。二番の歌詞に「なぜけもののわかさはつらいのか」とあります。若さや変化についての話題へと展開しました。国際映像メディア専門学校で演技を学ぶ学生グループや様々な年代の方にご参加いただいたギャラリートークでした。

トレド+吉田淳治

8月1日tue ― 31日sun

会場:オーダーカーテンと家具の専門店 トレド

 洗練されたデザインのトレドショールームに、吉田淳治の美しく深みのある水彩画をプラスしたら・・・どんなに素敵なことやら!

吉田淳治 (よしだ じゅんじ)
1951年愛媛県宇和島市生まれ。1970~76年東京、以後は宇和島で制作。
http://junji-yoshida.webhop.info/
*2017年6月2日~10日 「吉田淳治 水彩展 WII」(会場:新潟絵屋)出品作品の一部が巡回します。

PHOTO: 「WII-147」2017年 水彩/紙

photo_shop_appearance_01オーダーカーテンと家具の専門店 トレド
新潟市中央区万代3丁目5-36
tel. 025-255-5502
Open 10:30~19:00
Close 水曜日、8.13~16

トレド ホームページ

おかえり展

8月22日tue ― 30日wed

vol.534

 新潟絵屋の展示室は約6坪。
 けれど、そうした数字では計れない広さがあると、教えてくれたのは、並べられてきた絵や、各種の作品たちだった。
 作品という光に照らされ、その都度、同じ部屋が、違う場所に変容する。その度合いは、いつも劇的だった。
 和紙を貼った板壁、土壁、しっくい、格子戸。多様な壁面と自然光が一部差し込む室内は、ホワイトキューブとも、普通の家ともちがう空間。あいまいという豊かな襞が、照らされる光の質や角度で、新しい陰影をあらわすのだった。
 「おかえり展」は、ここに一度展示され、購入者の元へ巣立っていった作品たちに、古巣に帰ってきてもらい、晩夏の一時を過ごしてもらおうという企画。出品料は、展覧会の開催経費の一部となにとぞご了解いただき、もういちど作品を、新潟絵屋展示室でながめる時間を楽しんでいただければと思う。お申込は直前まで受け付けています。
 そして、展示作業という魅惑的な時間も、ぜひ一緒に体験してください。会期中には絵について、楽しく語り合い、考える催しも企画しています。
(大倉宏)

※出品お申し込みは新潟絵屋へ。
出品料3,000円/作品搬入受付期間: 8.2~13/先着30点
募集ページ
※ 展示作業: 8.20[日]  10:00~17:00
出品者は参加できます。見学はどなたも可。
※ 関連イベント 「おかえり展おでかけ篇」(8/23夜)もあります。

新潟絵屋 内観

PHOTO: 新潟絵屋 内観


関連イベント
絵をめぐるあれこれ
案内人:大倉宏/500円 (出品者無料)
8.22[火] 19:00〜20:30 その1. 絵について話しましょう
8.29[火] 19:00〜20:30 その2. 絵の裏側 一枚の絵を額装し飾るまで


おかえり展おでかけ篇
俳句講座 「みんな違って、みんなヘン」
8/23[水] 19:00~20:30
会場: 田代家 (上大川前通4番町)
参加料 2,000円/要申込 (新潟絵屋へ info@niigata-eya.jp)

田代草猫を案内人に俳句の魅力を聞き、時節の句を詠むひととき。絵屋から田代家へと旅立っていった作品でお部屋をしつらえます。
担当:井上美雪

カルメン・ラ・グリエガ展

私の指は、亡霊(ゴースト)たちのコーラス

8月2日wed ― 13日sun

vol.533 作家在廊日:会期中来日予定

 日本の夜は昔はもっと暗かった。妖怪や幽霊や鬼はその闇を住処とする生物だったのだろう。
 スペイン人の画家カルメン・ラ・グリエガは、その妖怪の日本に惹かれている。その日本での初個展のテーマを 「亡霊」に定めたのも、妖怪へのリスペクトからであるらしい。スペインに妖怪はいない、と昨年、初めて新潟でお会いしたとき、語っていたのが印象的だった。
 これらの絵は毎日定時に、ギリシャの古い音楽を聴きながら、指で(絵筆は使わず)描かれたという。ここにも、豊かな闇の気配がある。その闇はクモの糸のようにねばつくものでできていて、指が差し込まれると、たちまち吸着し、引き込もうとする。その力と、画家の力の、一進一退の攻防のあいまにたちあらわれる、イメージや声が、これらの、妖怪に似て、怖しいが、ユーモラスで、哀愁ただよう、悲しげで、どこか愉しげでもある 「亡霊」たちなのだろう。
 怪談の季節である日本の夏に、遠いスペインからやってくるゴーストたちは、いまや希少生物となったヨーカイたちと、夜の闇ではたして出会えるだろうか。(大倉 宏)
(企画 大倉 宏 堀川久子)

表紙カルメン展A-kiss

Carmen La Griega(カルメン・ラ・グリエガ)
1971年マドリッド生まれ。1989~94年マドリッド・コンプルセント大学で美術を学ぶ(のち同大学で美術教育の研究に従事)。93~98年アテネの美術大学にてジョルジュ・ラパスの研究助手。スペイン、ドイツ、オーストリア、キューバなどで絵画、パフォーマンスの発表を行う。2017年ソフィア王妃賞美術部門、マドリッド・シティ・カウンシルのドローイング部門で表彰される。2000年より子供たちと大人のための美術ワークショップに携わる。

https://carmenlagriega.org/

PHOTO(上): 「KISS」2017年 油彩/紙 35.0×26.0cm
PHOTO(下): 「SAINT TERESA,MORADA 1」2017年 油彩/紙 35.0×26.0cm

後援 スペイン大使館
Embajada-JAPON+CE_ESPAÑOL-01


関連イベント
ギャラリートーク
8.3[木] 19:00〜20:30
聞き手: 高橋郁丸(新潟妖怪研究所所長)、大倉宏 通訳: 高橋景子
参加料: 500円/3日のみ22時まで開廊
個展開催までの背景や妖怪、亡霊への興味など、様々な方面から作家の声を聞く。


関連イベント
堀川久子ダンス・見えない彼方へ
8.11[金・祝] 19:00〜
参加料:1,000円/要申込
 
展覧会の空間で行なうパフォーマンス。作品に堀川久子がどのように反応し、どのような踊りが生まれるのか。


井田英夫 新作展

7月22日sat―30日sun

企画vol.532 作家在廊予定日:会期中毎日 ★夜間営業:7/22は21時まで営業

 

 去年7月の個展で新潟に戻った井田英夫は、個展後も、しばらく新潟にいて、また広島の呉の音戸に帰っていった。どちらに戻って、どちらに帰るのか。人の姿をしたわたり鳥は、今年も夏の新潟に来て、砂丘館と絵屋とギャラリーみつけの3カ所で個展をする。
 寝起きする布団と畳を描いた新作がいい。彼の傑作「走る粗大ゴミⅢ号」同様に、写真像からのゆがみが観察できる。井田はときに写真を参考にするらしいが、写真で描くのでなく、あくまで目で、ガラスではない肉の目で、見て描いている。人間の目が人間の生きる環境を見る。そのとてもシンプルなことが、美しい色の輝きを持つ絵の姿で、ここにある。
(企画 大倉 宏)

井田英夫(いだ ひでお)
1975年旧新津市生まれ。97年新潟デザイン専門学校卒。2000年モンセラート美術大学(アメリカ、マサチューセッツ州)卒業。ミンゴーギャラリー(マサチューセッツ州)で二人展。02・04・06・07・09・10・12・13・14・16年新潟絵屋、05年ギャラリーEMU-st(新潟)、11年久留米市一番街多目的ギャラリー、12年三方舎書斎ギャラリー(新潟)、15年天仁庵(広島)で個展開催。15年8月以降、広島県呉市音戸町に滞在。

同時期開催「ふだんを見つめる 井田英夫展」
2017年7月14日(金)〜8月27日(日)
会場 :砂丘館(新潟市中央区西大畑町5218-1)
9:00〜21:00/入場無料/月休
◆井田英夫ギャラリ―トーク
2017年7月22日(土)15:00~16:30
会場:砂丘館/聞き手:大倉宏/参加料:500円 

◆「井田英夫新作展」は巡回します!
2017年8月10日(木)〜23日(水)
会場 :ギャラリーみつけ(見附市昭和町2-4-1)
10:00〜22:00/入場無料/月休
◆井田英夫ギャラリ―トーク
2017年8月19日(土)14:00~15:00
会場:ギャラリ―みつけ 

井田英夫 新作展「布団」

PHOTO(下): 「布団」2016~17年 油彩/キャンバス 60.6×80.3cm

◆井田さんの絵が掲載された本が、7月2日に発売されます
田代草猫 句集「猫」発売

フジタヨウコ展

7月12日wed―20日thu

vol.531 作家在廊予定日: 7/12・16・17・20

 フジタヨウコは去年、村上の海に近い自宅の一角に穴窯(あながま)を築いた。10月の初の窯焚きを、見に行った。焚き口を開け薪を足すときに見える火に血がざわめいた。窯を囲む人々も、一様に気分が浮き立っていた。燃え盛る火にはふしぎな力がある。それは人が原始から受け継ぐ心中のなにかに働きかける。
開かれた厚い本に銀色の枯れ木の立つ作品は、その窯で焼かれた。表面は、薪の灰が融けた自然釉。火中に降る灰に濡れた平原のなだらかな起伏が美しい。
 見に行った時はまだ素焼き状態だったが、まるまる肥えた鳥が、猫や犬や渦の上に乗る、フジタらしい作品群も準備されていた。この人の造形は、幻想的なイメージに、どこか原始(初)の気配がある。
 その秘密は火にあるのかも知れない。(企画 大倉 宏)

フジタヨウコ (藤田 陽子)
1995年女子美術短期大学卒業。96年同専攻科修了。同年坂爪勝幸氏に師事。2000年新潟現代美術リレー展、08年越後の花鳥画展(農舞台/十日町市)、11年女子美術大学アートミュージアム「予期せざる出発」、16年アートスタジオDungeon「地下光学」(東京)出品。個展は、03・04年ギャルリー炎舎(新潟市)、05~10年(毎年)11・13・15年新潟絵屋、09年ギャラリーいなば(東京)、10年ギャラリーさやけ(新潟市)、12・14・16年ギャラリー彩(新発田市)など。09年長三賞、13年日本陶芸展入選。16年地元の村上市瀬波温泉にアトリエと教室、ショップを兼ねた「Toi 陶房」設立。

「失われた言葉と風景」2017年 陶 55.0×34.0×H25.0cm

PHOTO(下): 「失われた言葉と風景」2017年 陶 55.0×34.0×H25.0cm

木下 晋 展

7月2日sun―10日mon

vol.530 作家在廊予定日: 7/2・3・10 予定が変更になりました

 昨年の砂丘館での木下晋展では、パンダの絵本の原画を展示した。動物の母子の別れに、木下自身の体験が重なり、絵と絵本のリアリティとなっているのではないかと感じた。人を描くときも、有名無名にかかわらず、自分に興味のある人しか描かないという話が、ギャラリートークであった。
 皺のひだまで精密、細密に描く木下の鉛筆画の客観への偏執は、その対象が画家の主観の世界に巻き起こす感情のはげしさを、絵の底に放って、絵を破壊しない、保つための強固な壁としてあるのではないだろうか。
 絵本原画とともに展示された合掌図や、目をつぶる若い女性を描いた「風」などの大作の前に立つと、画家の個人的な感情が、リアリズムの船に乗って、他者である私の感情の浜にひそかに着岸し、動かされるのだった。 (企画 大倉 宏)

木下 晋 (きのした すすむ)
1947年富山県生まれ。70年新潟に転居。81年瞽女小林ハルに出会い、83年モデルに制作を開始。2005年桜井哲夫をモデルに制作開始。名古屋芸術大学特別客員教授、武蔵野美術大学客員教授、金沢美術工芸大学客員教授。紺綬褒章受章。ギャラリー、美術館での展覧会多数。著書に『ペンシルワーク 生の深い淵から』(里文出版)、『木下晋画文集 祈りの心』(求龍堂)、絵本に『熊猫的故事』(文・唐亚明/二十一世紀出版社)、『はじめての旅』(福音館書店)など。2017年横浜トリエンナーレに日本作家の一人として参加。

木下晋展「光へ」

PHOTO(上): 「美しき遵奉」2008年 
PHOTO(下): 「光へ」(モデル 桜井哲夫)2015年 鉛筆/紙 52.5×77.0cm

ギャラリー&ミュージアムマップ 6/20~7/25 2017

私たちは、画廊や美術館を巡るひとが増えるにはどんな環境が必要か、考えています。
2008年創刊、毎月無料配布の情報冊子です。

新潟島とその周辺のギャラリー&ミュージアムマップ | gallery & Museum Schedule 2017.6-7

2017年6月20日(火)- 7月25日(火)

カテゴリー: NEWS

上大川前通界隈

 新潟絵屋がオープンして17年。現在の土地に移転して、2017年6月で10年。このほど、新潟絵屋は萬代橋下流域に位置するエリアの地域づくりとにぎわいづくりの促進を目指した『新潟みなと・さがんプロジェクト実行委員会』の一員になりました。地域の企業や団体、行政と連携しながら地域の発展や活性化に向けた活動をお手伝いします。この頃は、地域でも親しまれるよう、本案内状を手に、ご近所へご挨拶に回っています。付近には、飲食店、病院、和楽器店、仏壇店、理容美容院、クリーニング店、写真店、アンティークショップなど様々なお店があります。画廊は非日常的で特別な場所ではありますが、公園のように気軽に立ち寄ってもらえたらと思っています。

inouemiyuki2017(井上美雪)