しんぞう展

3/17[水]―30[火]

niigata eya exhibition 606

 遠い表現がふっと重なることがある。先日たまたま見たスイス映画「山の焚火」のラストに、姉と弟が死んだ両親を雪に埋め、顔だけにガラス戸をかぶせ明かりを灯すシーンがあった。畑の畔に死者が埋まっている、しんぞうの「有機肥料」という5年前の絵を思い出した。映画は人も豚や牛や岩と同じ自然物だと言っていた。しんぞうの絵が言っているのと同じだ。UFOキャチャーでつまみ上げられる人を描く「選ばれる」も、体が土壌になっている「ほこら」も、現代日本から生まれたイメージであるはずなのに、映画の山中世界と地続きに見える。情報や消費に(そして今はコロナに)閉じ込められた生活は、山に閉ざされた生活と等価であり、そのどちらでも人は理性であり、本能であり、欲望であり、衝動であり、自然物なのだ。忘れがちな普遍を、絵と向き合いながら思い出したい。(企画 大倉宏)

しんぞう
1974年横浜市生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。個展は、新宿眼科画廊(東京)、DAMギャラリー(韓国)、福住画廊(大阪)、ギャラリーsfera (京都)、2012年砂丘館 「あなたの心の裏の河」(新潟市)、13~16・18年新潟絵屋など。そのほか09年 「大地の芸術祭」に出品。芸術道場GP(グランプリ)銀賞、第29回損保ジャパン美術財団選抜奨励展入選、第44回神奈川美術展入選など受賞。装画に 「臨床の詩学」(春日武彦・著/医学書院)がある。新潟市在住。 www.sinzow.com

PHOTO(上):「選ばれる No.2」 2020年 アクリル/キャンバス100×80.3cm


PHOTO: 「ほこら」 2021年 モノタイプ/小国和紙 25.0×33.0cm

しんぞう
PHOTO: 「Warming」2020年 コラグラフ/小国和紙/18.0×25.5cm


関連イベント

ワークショップ
水と土の文化創造都市 こどもプロジェクト2020
絵の具であそぼう!

2/20[土]14:00-15:30
講師:しんぞう

紙と紙のあいだに絵の具をはさみ、ギュッと押したらどんな模様ができるでしょう?
型にはまった描き方にとらわれない、絵を描く楽しさを感じてもらえるようなワークショップです。ぜひお気軽にご参加ください。

  • 会場:こども創造センター・光と音のホール
    新潟市中央区清五郎375-2
  • 内容:デカルコマニーなど
  • 対象:4歳~小学3年生(小学2年生以下は保護者同伴)
  • 参加料:500円
  • 定員:10名(要申込・応募多数の場合抽選)
  • 申込方法:以下のどちらかの方法でお申し込みください
    〈WEB〉新潟市かんたん申込み (新潟市HP内で検索)
    〈TEL〉025-226-2624(新潟市文化創造推進課)

  • 申込期間:1/18[月]8:30~2/5[金]17:30
  • 主催:新潟市・こども創造センター
  • 協力:新潟絵屋
  • お問い合わせ:025-226-2624(新潟市文化創造推進課/8:30~17:30/土・日・祝日を除く)

しんぞう
しんぞう


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