後藤裕子展

PHOTO: 「信濃川蛇行」2018年

9/17[月]―30[日]

新潟絵屋 企画展 vol.561

 長岡に暮らして23年の画家。パリで学んだ構成への愛と、山や森にふれ、繊細に高揚する感情が、まぎれもない絵でありつつ、中越・魚沼の自然そのものでもある、美しい風景画を生みました。新潟市での初個展。(企画 大倉 宏)

華雪展 文学

PHOTO: 「家」2017年(長谷川四郎『老家抄』より)

9/1[土]―11[火]

新潟絵屋 企画展 vol.560

 墨と筆と身体と場所。それに加えて華雪の書を構成しているのはコトバへの猛烈な愛。途方もなくコトバを読み、感じ、自らの血の中をめぐらせる華雪の「文学」と切り結ぶ書を展示します。(企画 大倉 宏)

伊津野雄二 彫刻展 巡回@ギャラリーみつけ

7/20[金]―8/12[日] 10:00―22:00 

※入館受付21:30まで・休館日:月曜日

会場:ギャラリーみつけ〈展示室1・2〉
見附市昭和町2-4-1 tel.0258-84-7755 www.gallery-mitsuke.com

6月に新潟絵屋でご紹介した彫刻作品。その全作品に数点を加え、巡回展示します。

伊津野雄二 彫刻展 巡回展

PHOTO: 新潟絵屋の展示風景より
(上)「ゆめおくり」 2016-17年 楠、松
(下)「記憶(森)」 2017年 菩提樹(写真・村井勇)

6月に行われた新潟絵屋での展示についてはこちら「伊津野雄二 彫刻展」


関連イベント

ギャラリートーク 8/5(日)11:00−12:00

案内人:大倉宏 参加無料

新田コージ展

PHOTO:「小品NO.175」2013年

8月17日fri―30日thu

vol.559

 岩手花巻の作家・新田コージさんを、彼の奥さんの故郷である新潟で初めて紹介出来ることを嬉しく思うのですが、それがこういう回顧展のような形になってしまったことは残念でなりません。
 私が東京新宿でやっていた画廊ポルトリブレで、彼の個展を初めて開催したのは2008年でした。今のような作品での東京での初個展でした。それが好評を博し、翌年は京橋で開催し、それから新宿と京橋で交互に開催するようになりました。
 彼の作品は、一見額のように見える廃材で作った枠の中に、絵の具や砂等、様々な素材を詰めて作るモノで、地面の一部のような感じもしますが、そこに鉄屑を埋め込むのが特徴です。これは、彼が以前生業としていた廃品回収の仕事で集まった鋏やノコギリや釘・ネジ等の古い鉄製品を、野晒しで積み上げた中から引っ張り出して埋め込むのだそうです。まだ一生分あると言っていましたが、一生の方が先に終わってしまいました。齢65、早過ぎる死でした。 (企画 平井勝正)

新田コージ(にった こーじ)
1952年花巻市生まれ。2006年以降湯本美術展示館・ギャラリーBun・萬鐵五郎記念館八丁土蔵ギャラリー(花巻)、諄子美術館(北上)、ギャラリーLavie・ギャラリー彩園子(盛岡)、あーとびる麦生(久慈)、ギャラリー尾形(福岡)、ポルトリブレ(新宿)、ギャラリーび~た(京橋)、江原画廊(銀座)などで個展開催。2012年度岩手県美術選奨受賞により、アートフェスタいわて(岩手県立美術館)出品。2018年3月逝去。

新田コージ展

PHOTO:「小品NO.117」2012年

新田コージ展

PHOTO:「小品NO.95」2010年

新田コージ展

PHOTO:「小品NO.199」2014年

夏は妖

PHOTO(上): 蓮池もも「あか136」2016年

8月2日thu―10日fri

vol.558

 昨年のこの時期は、バルセロナの画家カルメン・ラ・グリエガの妖気あふれる魅力的な絵を展示した。熊野古道を歩いた経験を持ち、日本の妖怪に興味を抱く彼女と、妖怪文化を新潟内外に発信する高橋郁丸(たかはしふみまる)との対談をお願いしたが、その時、妖怪の起源は「気配」だったと高橋が語ったのが印象的だった。百鬼夜行絵巻や水木しげるの漫画などのキャラクター化された妖怪の、根っこともいうべき、気配。それを生命=生き、うごめくものの存在の非直接的な感知ととらえてみれば、万物の動きが活発になる夏は、まさに気配の季節だ。
高橋郁丸の制作した妖(あやかし)たちの面とともに、同じ気配を母体に、さまざまな個人のフィルターを通過してあらわれるイメージたちが、真夏の新潟絵屋にやってくる。(企画 大倉宏・井上美雪)

出品作家

上原木呂
美術家、パフォーマー。 uehara-kiro.jimdo.com

加藤 啓
細密画描法による幻想絵画から出発し、インスタレーション、海辺で採集したモノたちで作られた人形オブジェへと変遷する。1991年よりオブジェ‐人形を操るパフォーマンスを始める。youtube 加藤啓/浦邊雅祥パフォーマンス

佐佐木 實
言語、意味、意識などを題材にしたドローイングを制作。「感」「イ」を出品。www.minorusasaki.com

高橋郁丸
絵、執筆、講演等で新潟の民俗学、郷土研究、伝承の普及を試みている。新潟妖怪研究所所長。

蓮池もも
近年は俳誌『白茅』で画とエッセイ「森の奥 湖の底」を連載。今回の出品作品は「あお/あか」シリーズより。

松本健宏
染色と人形を制作。「絵屋の神」を絵にしてくださったことも。前回の個展の様子

村井 勇
新潟絵屋を被写体とした連作「エヤノヨウカイタチ」を出品。前回の個展の様子

渡邊 博
今年2~3月「闇の明るさ 渡邊博展」が記憶に新しい。今回は1990年代の〈気配〉濃い油彩を展示。higenabesen.com

夏は妖 村井 勇

PHOTO: 村井 勇「ガイトウ」2010年 日が沈むころ外灯をつける。外灯は、明かりがともると妖怪度を増す。

夏は妖 加藤 啓

PHOTO: 加藤 啓「海の天使」2018年

夏は妖 佐佐木 實

PHOTO: 佐佐木 實「感」2014年

カルメン・ラ・グリエガ

PHOTO:お面・高橋郁丸 2017年8月新潟絵屋にて

ギャラリー&ミュージアムマップ 7/20~8/25 2018

展覧会を見に行こう!
2008年創刊、毎月無料配布の展覧会情報紙です。

新潟島とその周辺のギャラリー&ミュージアムマップ | gallery & Museum Schedule 2018.7-8

2018年7月20日(金)- 2018年8月25日(土)

ギャラリー&ミュージアムマップ 2018年7-8月号

チラシのダウンロード(PDF)

ギャラリー&ミュージアムマップ 2018年7-8月号

チラシのダウンロード(PDF)

新潟島とその周辺
ギャラリーミュージアムマップ
配布場所のご案内

中央区 aigallery、ニカイギャラリー、BOOKS f3、アートギャラリー万代島、ギャラリー長美堂、メディアシップ、kaede+fullmoon、hickory03travelers、蔵織・コンチェルト、にいがた銀花、医学町ビル、新潟美術学園、あらきギャラリー、羊画廊、新潟絵屋、二代目アートサロン環、万代島美術館、敦井美術館、新潟市美術館、砂丘館、NSG美術館、安吾風の館、篠田桃紅作品館、北方文化博物館新潟分館、新津記念館、あさひまち展示館、旧齋藤家別邸、旧小澤家住宅、みなとぴあ、知足美術館、新潟駅観光案内所、きさらぎギャラリー、五徳屋十兵衛、花きりん、クロスパル、シネ・ウインド、三宮商店、ナガイ画材、marilou、北書店、器、SWAN、パルム、山浦珈琲、涼蔵、ぽるとカーブドッチ、竹野、鳥の歌、ノ縞屋、新潟県民会館、吉川酒店、新潟デザイン専門学校、市民活動支援センター、ホテル日航新潟、りゅーとぴあ、NHK文化センター、峰村醸造直売店、今代司酒造、新潟大学駅南キャンパスときめいと、絵画教室ウニアトリエ、新潟県立生涯学習推進センター、新潟NPO協会、栄楽亭、エフスタイル、日和山五合目、i media専門学校、アートホテル新潟

北区 楓画廊、てんゆう花、nico
東区 巻菱湖時代記念館、六丁目ギャラリー
南区 SHIRONE PRESSO
江南区 小さな美術館季、エムスタジオ、北方文化博物館
秋葉区 やまぼうし、三方舎、VUCA、新潟市新津美術館
西区 雪梁舎美術館、ギャラリー潟道、こんぺいとう、ろば屋
西蒲区 浜つばき、ギャラリー野衣、いわむろや

新発田市 清水園、草舟(菅谷)  
村上市 Toi陶房(瀬波温泉)
柏崎市 游文舎、gallery tanne(谷根)
長岡市 県立近代美術館、長岡造形大、栃尾美術館
見附市 ギャラリーみつけ
燕市 燕市産業史料館、ツバメコーヒー  
三条市 D+5 ART、三条ものづくり学校
弥彦村 弥彦の丘美術館
佐渡 城南窯

美術講座「日本美術ぶらぶら歩き」2

7月11日wed/7月13日fri

EVENT

[参加募集]

 四つの道で日本美術を探訪。宗教、ひとの道に続き、後半は私たちの家のルーツ、日本人の生命や環境への視線を探ります。

第3回 7/11[水] 「住まいはたのし 家と庭のみち」
・・・昭和の日本の家「砂丘館」。その建物と庭に隠されたさまざまな歴史とは…

第4回 7/13[金] 「野道をゆけば 動物・植物・自然のみち」

・・・列島に生きる動植物、山川海などの自然を、われわれの祖先はどう見つめてきたのでしょうか。

  • 時間:各回とも19:00~20:30
  • 案内人:大倉 宏
  • 参加料:各回1000円
  • 会場:新潟絵屋
  • 初心者向け
  • 申込受付中:単発でのお申し込みも可能です。
  • 申込:新潟絵屋 025-222-6888またはinfo@niigata-eya.jp

イラスト: 養源院ひろし


カテゴリー: art

吉田 明 展「土と語る」

PHOTO:「焼締茶碗」 8×12.5×12.5cm

7月17日tue―30日mon

vol.557

 陶工吉田明の作品は多岐にわたる。
 三嶋・唐津といった技法による器は元より、透き通る肌の粉引や青磁、縄文に遡るような土器、彫塑のような造形作品、日用雑器まで様々だ。そのどれもが鍛えられた「手」に裏打ちされた芯の強い造形の上に、長年にわたる古陶・古窯の研究の末に辿り着いた豊かな「土」の表情を覘かせる。
 物言わぬ、それら土の成れの果てはその静謐な佇まいとは裏腹に、向き合う程に何かを雄弁に語りかけてくる。山に入り土を採り、手で捏ね、火に焚べるを繰り返し、無心となって土と火と対話した結果導かれたそれらは「人の手が産み出す以上の何者か」となって人と土の原初の関係を浮かび上がらせる。
 吉田明の遺した往年の土研究のテストピース資料と共に、土と人の関係を感じる機会となれば幸いである。(企画者:ブリコール 桾沢和典)

吉田 明 展
PHOTO:「焼締花生」 27×19×12cm

吉田 明(よしだ あきら)
1948年東京都青海市生まれ。14歳の時独学で窯をつくり、17歳で轆轤の基礎を江崎一生氏に学ぶ。72年八王子市美山町御屋敷に客窯を築き、以後地元の土に取り組み始める。傍ら磁器を学び、唐津、伊万里の古窯跡発掘。94年青梅市沢井に青梅窯を開窯。98年東京都西多摩郡日の出町大久野に日の出窯を開窯、翌年朝鮮式割竹登窯を築窯。04年ニューヨークで茶陶展。2005年新潟県十日町市「大地の芸術祭」招聘参加、妻有の土を調査し松代・海老集落に粘土層を発見。各所で原土を採取し「妻有焼」にむけ研究・焼成テストを重ねる。08年旧野中小学校に登窯と窖窯を設計、築窯。同年、60歳で急逝。

吉田 明 展
PHOTO:「粉引馬上杯」 7×9.5×9.5cm

吉田 明 展
PHOTO:「焼締徳利」 17.5×9×9cm

吉田 明 展
PHOTO:「裸婦像」 32×14×30cm


関連イベント

ギャラリートーク

7/21[土]14:00―15:30

●ゲスト:吉田文子・聞き手:桾沢和典
●参加費:500円 ●申込不要

西野一男 展

7月2日mon―10日tue

vol.556

作家在廊予定日:7/2.3

夜間営業お知らせ:7/2は夜9時まで開廊します!

 西野さんは口数の少ない人だが、人も絵も明るい。
 その明るさをうまく説明できずにきたが、最近送ってもらった「西野一男画文集 写生地 骨董蒐集とその周辺」で、こまかいことにこだわらないことと旺盛な好奇心に、それは由来するのだと悟った。
 モチーフにするため以上に、各地を旅し、見、会い、聞き、調べ、好奇心の赴くまま買った結果が、骨董蒐集になった。蒐集というコトバに付随しがちなねちっこいこだわりがない。絵も同じだ。
 タッチも色も、ますます大らかになってきた近作のガラス絵や油彩のほか、西野さんの絵で私が最初に惹かれた郷土人形の旧作木版画も、久々の個展になる今回、送ってもらうことにした。(文・企画者:大倉宏/共同企画者:伊藤純一)

西野一男 展

西野一男(にしの かずお)
1939年埼玉県入間市生まれ。66年高橋絵画研究所に入り油彩を学ぶ。78年アテネ画廊、80年現代画廊、83年ブロードウェイギャラリー、86・88・98・2000年画廊宮坂、96年ヤマハ家具吉祥寺ショップギャラリーで個展。新潟絵屋で00・01・08年個展、04年「花のイメージ」に出品。元日本板画院同人。入間市在住。

西野一男 展

西野一男 展

PHOTO(上から): 「椿」油彩
「霞ヶ浦・帆引船」ガラス絵
「茶畑から奥多摩富士を望む」木版画
「亀」木版画

新田コージ 展

8月17日fri―30日thu

vol.559

 新田コージは、岩手花巻の作家で、今年3月末に65歳で急逝したが、若い頃は各地を放浪していたようだ。その流浪の記憶と花巻の風土の痕跡とが、作家の中で堆積されて「出土」したのが彼の作品だと思う。(企画 平井勝正)

新田コージ(にった こーじ)
詳細はまたあらためて。