絵に会いに 野中光正・藤原祥・森敬子展

2/17[日]―28[木]

vol.568

作家在廊予定日:野中 2/19・20、藤原 2/17、森 2/19

 インターネット時代。絵も画像で見ることが増えた。私自身もそうだ。でも、画像でしか絵に接しないとしたら、絵の〈絵らしさ〉が、画像を通さずに見るときに感じられる魅力が、気付かれなくなってしまう。
 紹介する三人、野中光正、藤原 祥、森敬子の絵は、その三様の世界は、なによりもそういう魅力にこそ、満ちている。画像でも印刷でもなく、絵を、画廊で、じかに見てほしい。今やパソコンでも絵が描ける時代だけれど、紙や布という「支持体」、 手に握られる筆というモノ、そして絵の具という物質が、人の体に、心に、衝突する。彗星が惑星にぶつかるように—その一瞬のすさまじい光輝が、画像でも、印刷物でもない、絵の前に立つと伝わってくるだろう。画廊は、そういう経験に会うために開かれている。(企画 大倉宏)

野中光正(のなか みつまさ)
1949年東京都生まれ。67年に絵画を、73年に木版画を始める。89年新潟県高柳町に移住、紙漉を学ぶ。91年東京に戻り以後、ゆーじん画廊、ギャラリーアビアント、ギャラリー枝香庵、高志の生紙工房ギャラリー、画廊Full Moon、砂丘館、新潟絵屋などで個展。

藤原祥(ふじわら しょう)
1950年島根県松江市生まれ。スペイン古典の内面の劇性表現に強く惹かれる。79年サン・フェルナンド国立美術学校卒業。島根県立博物館、ギャラリーHera(ストックホルム)、NICHE GALLERY(銀座)等で個展、新潟絵屋で2007・08・10・12・17年個展開催。

森敬子(もり けいこ)
1947年兵庫県生まれ。70~99年まで二科展出品。銀座プランタン、池袋三越、並樹画廊、ギャラリー汲美、柏わたくし美術館、ギャラリーテムズ、ギャラリーゴトウ、ギャラリーアビアント、ギャラリーf分の1等で個展、新潟絵屋で07・08・10・12・14年個展開催。

野中光正 「181214」

藤原祥  「風景について」

森敬子  「夢をみたよ」

PHOTO(上から):
森 敬子 「ぜんまいをとりに」2017年 水彩/紙 76.0×57.0cm
野中光正 「181214」2018年 顔料・膠/門出和紙 60.8×45.6cm
藤原 祥 「風景について」2017年 ミクストメディア/和紙・木材 75.0×78.0cm
森 敬子 「夢をみたよ」2017年 水彩/紙 76.0×57.0cm


七里知子 メゾチント作品展 @北書店画廊

12/3[月]-26[水]
会場:北書店画廊

 新潟絵屋での「七里知子 個展 -Reverberation-」(12/2~12)と同時期に、別会場で別技法による、七里さんのもうひとつの世界をご覧いただけます。数年前にも北書店でご紹介して、七里さんの銅版画が北書店の雰囲気とも合っていたのが印象的でした。油彩と版画、絵屋と北書店でぜひおたのしみください。

新潟絵屋での展示「七里知子 個展 -Reverberation-」と同時開催

PHOTO:「薬子の戯れ」 メゾチント/雁皮刷り 30×30cm


会場情報

北書店画廊

新潟市中央区医学町通2-10-1 ダイヤパレス医学町101月~金 10:00-20:00・土日祝12:00- 会期中の休み:12/16(日)

蓮池もも展<前期>

〈前期〉12/14[金]―24[振休・月]
〈後期〉2019 1/5[土]―14[祝・月]

niigata eya exhibition 565

 今年集中的に制作された蓮池もものマトリョーシカの連作と、それに並行し、また先立って制作された絵を展示する。
テーマは母子。近年の作同様に、画家の実人生が映る作品群だ。「母子」はひとつの幸福の形だが、物語における母子には、別れ、相克、離反などさまざまなドラマが描かれてきた。絵は、実人生の、現在の実感と、過去と未来の物語的時間軸の彼方に浮かぶ、波浪やうねりをも遠く響かせている。
 そのドラマの波を、シンプルな形式にたたみこんだようなマトリョーシカは、素朴で、愛らしい外観のうちに、昔話のような深みを、感じさせている。蓮池もものマトリョーシカ。新潟絵屋がいろいろな画家に依頼してきたシリーズの延長とはいえ、これもひとつの、思いがけないドラマだ。
 年末と新年にかけての展示の、半ばで、作品の入れ替えを行う予定です。ぜひ二度、ご来廊下さい。(企画・大倉宏)

蓮池もも(はすいけ もも)
1983年新潟市生まれ。2006年fullmoon upstairs、07・08・09・10・11年画廊Full Moon、12年砂丘館で個展。新潟絵屋では10・12~17年毎年個展、15・16年ギャラリー島田にて個展開催。12~14年『絵屋便』表紙絵を連載する。加茂の白茅俳句会が季刊発行する『白茅』で「森の奥 湖の底」(画とエッセイ)を連載中。十日町市在住。

これまでの個展
2017年
2016年
2015年
2012年砂丘館

蓮池もも

蓮池もも

PHOTO(上): 「マトリョーシカ」2018年 アクリルガッシュ/木 高さ(最大)10.8(中間)8.6(最小)5.6cm

蓮池もも

PHOTO: 2018年 アクリルガッシュ/シナベニヤパネル 24.1×41.0cm


後期につづく

蓮池もも展〈後期〉

2019 1/5[土]-14[祝・月] ※作品が入れ替わります

七里知子個展 -Reverberation-

12/2[日]―12[水]

niigata eya exhibition 564

 むかし、大学の色彩学の授業で「孔色(こうしょく)」という言葉を教えられた。
 孔にのぞく青空のように、物体に付いた色ではない色、と習った。ふつうの色は物に付いている。抽象絵画でさえ、画布や画紙というモノに固着している。近年の経験では、パソコンが立ち上がる直前の、液晶画面に浮かぶ単色が、孔色に近いような気がする。
 七里知子の絵の美しい色も、綿布というモノに付いているのだけれど、向かい合うと、なぜか孔色を感じる。そこに映る色彩の起伏は、空や雲や水面のそれを思わせるが、輪郭を画面の外に押しやることで、全体が孔色化し、空や雲や水のモノ性から、色が解かれている。液晶画面の単調からはるかに遠い豊かさが、モノと空間の二分からも、画像のイリュージョンからも区別されて、呼吸するように輝いている。 (企画 大倉 宏)

七里知子(しちり ともこ)
1978年北海道生まれ。2002年京都造形芸術大学美術工芸学科洋画(現・油画)コース卒業。04年同大学院芸術表現専攻修士課程修了。06・07・09・11・12・13・14年Gallery MIYASHITA(札幌)、16年アートスペース虹(京都)、新潟絵屋にて油彩作品の個展。恵文社一乗寺店、kit、ちせ(京都)、ポポタム(東京)や北書店にてメゾチントによる小品を発表。京都市在住。tomoko-shichiri.main.jp

七里知子

七里知子

七里知子

七里知子

七里知子

PHOTOいずれも:「Like all the same」2018年
白亜・シルバーホワイト・油彩パネルに綿布 15.8×22.8cm

同時期開催

12/3[月]-26[水]
会場:北書店画廊

 新潟絵屋での「七里知子 個展 -Reverberation-」(12/2~12)と同時期に、別会場で別技法による、七里さんのもうひとつの世界をご覧いただけます。数年前にも北書店でご紹介して、七里さんの銅版画が北書店の雰囲気とも合っていたのが印象的でした。油彩と版画、絵屋と北書店でぜひおたのしみください。


会場情報

北書店画廊

新潟市中央区医学町通2-10-1 ダイヤパレス医学町101月~金 10:00-20:00・土日祝12:00- 会期中の休み:12/16(日)


これまで

2016年の個展の様子
2015年北書店画廊「七里知子 メゾチント作品展 Yukar」
2014年の個展「風景の行間」の様子
2014年北書店画廊

SHOP 後藤哲男 遊びの道具展 — 木のアクセサリー篇

11/24[土]-12/24[振休・月]

12月の休廊日/1日、13日、25日~2019年1月4日

shopスペースにて
event12/9[日]10:00〜11:00 木のネックレス作りワークショップ

建築家の後藤哲男さんは、木製の遊びの道具作りに夢中です。見て遊んだ私も夢中になりました。パーツを組み合わせて形を作るものや、球が転がる道を作って遊ぶもの、基盤から飛び出た棒を木槌で叩くもの、木馬など。このたび挑戦するのは、イヤリングやネックレスなどのアクセサリーです。後藤さんは同じものは作らないというルールを設定し、ますます制作をたのしんでいる様子。さて、どんなものが生まれてくるでしょう。たのしみです。(企画・井上美雪)

後藤哲男(ごとう てつお)

1952年生まれ。東京大学工学部都市工学科、エコール・デ・ボザール卒業。工学博士、一級建築士、フランス政府公認建築家。長岡造形大学前教授。個展は2014・15年ギャラリーmu-an(現・maison de たびのそら屋/長岡市)、2018年ギャラリーみつけ(見附市)にて、遊びの道具展「まだ見ぬ君への贈りもの」など。

後藤哲男 遊びの道具展 — 木のアクセサリー遊び
後藤哲男 遊びの道具展 — 木のアクセサリー遊び
後藤哲男 遊びの道具 アクセサリー
後藤哲男 遊びの道具 イヤリング
後藤哲男 遊びの道具 イヤリング

event
木のネックレス作り
ワークショップ
日にち:12/9(日)10:00〜11:00
会場:新潟絵屋展示室
講師:後藤哲男
材料費300円〜
(1ピース100円、革紐200円、ご希望により金具100円)

ちいさな三角、四角、家型のパーツを組み合わせ、紐の通し方や結び方を工夫したりしながら、制作を通じて遊ぶ時間です。
小人さんもウェルカム!
誰もが子どもの頃に体験した遊びの時間を思い出し、後藤さんが出会った制作のたのしみを分けてもらうようなひとときになると思います。


SHOP関連情報

万年カレンダー「日暦」リニューアル発売

青松ワークスの木工オーナメント

松本健宏さんの干支もの

ギャラリー&ミュージアムマップ 11/20~12/25 2018

展覧会を見に行こう!
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新潟島とその周辺のギャラリー&ミュージアムマップ | gallery & Museum Schedule 2018.11-12

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ギャラリー&ミュージアムマップ 2018年11-12月号

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北区 楓画廊、てんゆう花、nico、ビュー福島潟
東区 巻菱湖時代記念館
南区 SHIRONE PRESSO
江南区 小さな美術館季、エムスタジオ、北方文化博物館
秋葉区 やまぼうし、三方舎、VUCA、新潟市新津美術館
西区 雪梁舎美術館、ギャラリー潟道、こんぺいとう
西蒲区 浜つばき、ギャラリー野衣、いわむろや

新発田市 清水園、草舟(菅谷)  
村上市 Toi陶房(瀬波温泉)
柏崎市 游文舎、gallery tanne(谷根)
長岡市 県立近代美術館、長岡造形大、栃尾美術館
見附市 ギャラリーみつけ
燕市 燕市産業史料館、ツバメコーヒー  
三条市 D+5 ART、三条ものづくり学校
栃尾市 栃尾市美術館
弥彦村 弥彦の丘美術館