周豪展

展示 5/17thu-30wed

vol.546 作家在廊予定日:未定

 2年前の油彩画展で好評を博した周豪の銅版画を中心に紹介します。
 スピード感のあるのびやかな線と、どこかユーモラスなフォーム(形)、シックで気品の漂う色彩の響きあいが、目を自由の世界へいざないます。(企画 大倉宏)

周豪(Thou HAO/つぉうはう)
1960年中国上海市生まれ。’90年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コース修了。ポーランド、スロベニア、ノルウェーなどでの国際版画展、2001年CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ/神保町)出品。’04年早稲田大学芸術学校非常勤講師、’05 ワークショップ特別講師(宇都宮美術館)、2008・’10年Atelier Remy Bucciali(フランス)にて銅版画制作。町田市立国際版画美術館、武蔵野美術大学美術資料図書館、神州版画美術館(中国)、多摩美術大学美術館、フランスポスター美術館、アメリカボストン美術館、アメリカスミス大学美術館、ポーランド国立美術館などに作品収蔵。横浜市在住。http://zh1920.com

井田英夫 巡回支援展

4/12thu-15sun

井田英夫さんは、新潟市秋葉区出身の画家。
新潟絵屋が紹介してきた画家のひとりです。
その井田さんが、3月22日に大きな手術をすることになりました。
なにか力になりたいと今井正人さん(三方舎書斎ギャラリー 主宰)の発案で、支援のための展覧会を二会場で開催します。
皆様のご協力をよろしくお願いいたします。 

「井田英夫 巡回支援展」

前期
期間 4/6.7.8.9
時間 7.8日 11:00-18:00(土.日)
6.9日 11:00-20:00(金.月)
場所 三方舎書斎ギャラリー
新潟市秋葉区新津本町3-3-12

後期
期間4/12.13.14.15
時間 11:00-18:00
場所 新潟絵屋
新潟市中央区上大川前通10-1864

作品販売等で集まったお金は、広島で闘病中の井田さんにお渡しいたします。

発起人
今井正人(三方舎)
大倉 宏 (新潟絵屋)
井上美雪(新潟絵屋)
井上経久 (新潟市民映画館 シネ・ウインド)
高橋トオル(ツムジグラフィカ)
他有志一同

 *井田英夫さんについて

井田英夫 巡回支援展

井田英夫(いだ ひでお)
1975年旧新津市生まれ。97年新潟デザイン専門学校卒。1999年モンセラート美術大学(アメリカ、マサチューセッツ州)卒業。ミンゴーギャラリー(マサチューセッツ州)で二人展。02・04・06・07・09・10・12・13・14・16・17年新潟絵屋、05年ギャラリーEMU-st(新潟)、11年久留米市一番街多目的ギャラリー、12年三方舎書斎ギャラリー(新潟)、15年天仁庵(広島)で個展開催。15年8月以降、広島県呉市音戸町に滞在。
2017年は、7月に新潟絵屋で新作展を、砂丘館でこれまでを振り返る「ふだんを見つめる 井田英夫展」を開催。その後、新作はギャラリーみつけ(新潟)に巡回し、終了後、井田さんは音戸町へと渡った。2018年2月上旬から広島の病院で療養中。

林 哲夫 展

4月17日tue―30日mon

vol.546 作家在廊予定日: 4/17

 

淡味のある写実

 林哲夫の描くマロニエの樹は、さらりと描いてあるようだけれど、目を近づけると枝の先の小枝の先の小小枝まで描きこまれ、さらに枝と枝の入り組んだ空間的位置まで把握できる。
 細密写実と言っていいほどなのに、そういう絵にありがちの力こぶ感がなく、不思議な淡味がある。昆布やカツオや椎茸のだしは、それだけでは物足りないが、くせになり、さまざまな味を引き立てる淡味なのだそうだが、そういうだしのような味が、どの絵にもきいている。
 このだしは、<文学>かもしれない。文学が大げさなら、言葉。
 言葉を扱うことは一種の抽象の作業だから、絵と同じくらい(それ以上に?)言葉に浸かっているもうひとりの林が、細密写実の固くなりがりな画面を、ほどよく緩め、すき間を作っているのだ。
 そのすき間にふきこむ明るい、灰色の、知的な微風が、静かな画面を波立てることなく、絵をリアルから浮遊させる。 (企画者:大倉 宏)

林哲夫(はやし てつお)
1955年香川県生まれ。画家。武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。「創と造」 展(五都美術商連合会, 2016~)出品。編著・装幀に『書影でたどる関西の出 版100』(創元社, 2010)、『書影の森ー筑摩書房の装幀 1940-2014』(みずのわ 出版, 2015)、『花森安治装釘集成』(みずのわ出版, 2016)他。 https://sumus2013.exblog.jp

201804_210omote

チラシのダウンロード(PDF)

関連イベント

ギャラリートーク

4/17tue 19:00-20:00

新潟絵屋で林哲夫さんを迎えてお話を伺います。
聞き手:大倉宏 参加料:500円(申込不要)

林哲夫展 巡回

5/3thu – 27sun

新潟市役所前の北書店へ巡回します。
新潟市中央区医学町通2番町10-1 ダイアパレス医学町101
営業時間:月~金 10:00~20:00/土日祝 12:00~20:00
定休日:第1・第3日曜日
TEL&FAX 025-201-7466

北村美咲展

4/2 mon 〜 10 tue

vol.546 作家在廊予定日:4/2・7・8・10

 
オープン絵屋(Open eya)の最初の展覧会。
北村美咲さんは、2015年から急速にペンで絵を描くようになりました。
作品を発表するようになって2年。
新潟絵屋では、初期から最新作までを見渡す展覧会にします。

北村美咲(きたむら みさき)
ペンアート作家。1985年新潟県南魚沼市生まれ。95年新潟デザイン専門学校写真科卒業。2015年より絵をかきはじめる。八海山を撮影した1枚の写真の展示をきっかけに、2016・17年にトミオカホワイト美術館の市民ギャラリーでペン画の個展を開催(18年10月にも予定)。金谷美術館コンクール2016褒状入賞。金谷美術館コンクール2017入選。

北村美咲

PHOTO(上から)
2017年 ペン・紙 21.0×29.7cm
2017年 ペン・紙 72.7×60.6cm

石田佳子展 “はなをそえ” およびstudio mon-門のアクセサリー展示

3月12日mon―14日wed

vol.551 

★夜間営業 3.12は21時まで!

会場:展示室にて

 3日間限定で「studio mon-門のアクセサリー展示」が拡大し、陶と植物を組み合わせた石田佳子の世界が展示室に広がります。
(企画 井上美雪)

石田佳子(いしだ けいこ)
1960年新潟県燕市生まれ。81年東京デザイナー学院工芸工業デザイン卒業。84年朝日陶芸展入選。85年台北国際陶芸展招待。91年サントリー美術館大賞展。98年ランカイビアマグ展入選。2003年「atelier gallery 開」をひらく。「studio mon-門」で小物を発表。グループ展多数。


studio mon-門のアクセサリー展示

3月2日fri―30日fri

★夜間営業 3.12は21時まで!

会場:展示室に隣接するショップスペースにて

石田佳子

「人生の達人たちにささぐ」

ちいさな世界に無限を感じつくりはじめたアクセサリー
指先で粘土をコロがし生まれた象(カタチ)たち
つくることで象は転がりまた、新たな発想へ

ただ一つのモノ(一点モノ)での展開です
新しいモノを身につけること、オシャレすることで
新たなエネルギーが湧くことと思います

春を楽しむアクセントに!

(studio mon-門)

PHOTO(上): チョーカー


関連イベント

絵本イベント

3/14[水] 10:00〜11:00

studio mon-門のアクセサリー展示に合わせ、「飾る」をテーマに絵本を鑑賞します。いつもとは違う時間の流れに乗ってお話の世界へ。『おさるとぼうしうり』など。 読む人: 豊島京子 参加費:300円

studio mon-門のアクセサリー展示

3月2日fri―30日fri

vol.551 会場:展示室に隣接するショップスペースにて

「人生の達人たちにささぐ」

ちいさな世界に無限を感じつくりはじめたアクセサリー
指先で粘土をコロがし生まれた象(カタチ)たち
つくることで象は転がりまた、新たな発想へ

ただ一つのモノ(一点モノ)での展開です
新しいモノを身につけること、オシャレすることで
新たなエネルギーが湧くことと思います

春を楽しむアクセントに!

(studio mon-門)

PHOTO(上): チョーカー

石田佳子展 “はなをそえ”


関連イベント

絵本イベント

3/14[水] 10:00〜11:00

studio mon-門のアクセサリー展示に合わせ、「飾る」をテーマに絵本を鑑賞します。いつもとは違う時間の流れに乗ってお話の世界へ。『おさるとぼうしうり』など。 読む人: 豊島京子 参加費:300円

カテゴリー: art

しんぞう展

3月17日sat―30日fri

vol.552

 スイスの画家クレーは点、線、面、色など形の要素の種子から発芽し、有機的に成長し、絵が生まれると考えた。
 クレーの絵の豊かなイメージは、造形の果てに実る果実のようなものだったようだ。
 横浜生まれの新潟の画家しんぞうの絵は、イメージから逆に始まる。浜で見かけた鳥の足跡、おしゃべりの中で記憶に残ったこと、子育中に気づいたこと。
 いろいろな場所からイメージが紙に舞い降り、進化や変化(へんげ)して現れる絵は、時にショッキングだったり、謎めいていたりする。発端のイメージを語る画家に耳を傾けていると、目が開かされることが多かった。
 その絵を時折、日本家屋である砂丘館の床の間や壁にかけている。日々目にしていると、絵のイメージが時に遠ざかり、違うものが見えてくる。たとえばこれらの絵には、幾何学的空間である日本間に拮抗する骨格の強さがあるということ。言葉を変えれば造形の確かさ。
 クレーの絵とは逆にイメージの種子より成長し、造形=強度のある絵画空間の果実を実らせる樹がある。(企画 大倉 宏)

しんぞう_視線

しんぞう
1974年横浜市生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。個展は、新宿眼科画廊(東京)、DAMギャラリー(韓国)、福住画廊(大阪)、ギャラリーsfera(京都)、2012年砂丘館 「あなたの心の裏の河」(新潟市)、13~16年新潟絵屋など。そのほか09年 「大地の芸術祭」に出品。芸術道場GP(グランプリ)銀賞、第29回損保ジャパン美術財団選抜奨励展入選、第44回神奈川美術展入選など受賞。装画に 「臨床の詩学」(春日武彦・著/医学書院)がある。新潟市在住。 www.sinzow.com

PHOTO(上): 「最後は自由になる、」2017年 墨/和紙 41.0×66.0cm
PHOTO(下): 「視線」2017年 墨/和紙 47.5×32.0cm


関連イベント

ギャラリートーク 「絵のはじまる場所」

3.24[土]15:00〜16:00
聞き手: 大倉 宏 参加費500円 申込不要

渡邊 博 展

3月2日fri―10日sat

vol.550

 渡邊博の新潟絵屋での展示は2人展を含めて今回で7回目。
 はじめて砂丘館との2会場での展示となる。内容も回顧展的に旧作と新作をとりまぜてもらった。年末に久々に南房総市の渡邊さんの家を訪ね、絵を新潟に運んだ。数年前に発症したガンの治療で病院通い。最近は椅子に座ることもできず、楽しみにしていた新潟にも来られないと、後日連絡をいただいた。
 その砂丘館の案内状に原稿を依頼したら、長文の回想が送られてきた。サラリーマン生活をやめ東北、北海道、静岡と放浪した日々のことが前半に綴られている。放浪とは何だろう。それは世界のどこにも、自分の終の住処がないことを確認する、果てのない旅なのだ。
 日展、光風会という住処も早々に捨て、個展で発表し続けてきたことだけでなく、渡邊博の絵の軌跡がひとつの放浪の姿をしている。住処のないことが住処であるような放浪感覚-浮遊感は、この人の絵を貫くエネルギーの源である。近年はもっぱら水彩を描いてきたが、水彩とは思えない巨大な画面の数々が砂丘館の会場で展示される。
 絵が秘める空間の大きさ、奥深さは新潟絵屋に並ぶ小品にも共通している。
 この町に生まれた素晴らしい画家の全体像を、新潟の人たちに知ってほしい。
(企画 大倉 宏)

渡邊博_哀しみの残滓B渡邊 博(わたなべ ひろし)
1938年新潟市生まれ。熊谷喜代治にデッサンを学び、後笹岡了一に師事。日展、光風会に出品し66年光風会会員となるが、68年退会。以後は紀伊国屋画廊、美術ジャーナル画廊、現代画廊、ギャラリーXepia、ギャラリー汲美、(株)東京現像所、K’sギャラリー(いずれも東京)、ギャラリーDEN(ドイツ・ベルリン)などで個展により発表。新潟での個展は91年新潟伊勢丹、2002・05・08・12・16年新潟絵屋。千葉県南房総市在住。

砂丘館にて
「闇の明るさ 渡邊博展」 同時期開催中。2月23日―4月1日(好評につき最終日が延期になりました)

詳細は砂丘館HP www.sakyukan.jp へ

PHOTO(上): 「傘の女」1990年 油彩/キャンバス 53.0×53.0cm
PHOTO(下): 「哀しみの残滓」2016年 水彩/紙 34.0×12.0cm

佐藤 美紀 展

2月17日sat―28日wed

vol.549 作家在廊予定日: 2/17、18、24〜26、28(いずれも午後)

 昨年末、新潟市と南房総市を車で往復した。途中首都高に入ったが、ここは次々と分かれ道になる。慣れない私は、今回も間違って、呉服橋で町に出てしまった。
 佐藤美紀の絵は、にぎやかな都市のようだ。その中空には、迷路のような道が血管のようにめぐり、そこをなにかが、絶えず、スピーディに行き交っている。この人にとって、絵を描くことは、ランプを上昇し、一気にそれらの道に走り込み、そのなにからとともに、この敏活な都市の迷宮道路を飛ばすことなのではないか。不慣れな私のように、間違って出口から落ちてしまうことはない。ハンドルを切り、アクセルをふかして支えのない道をどこまでもいく。窓を開けると猛烈な風とともに、都市の叫びが、喧噪が、匂いが、まばゆい光と色が、吹き込んでくる。
(企画 大倉 宏)

佐藤美紀「2017136」

佐藤美紀(さとう みき)
1974年 群馬県生まれ。97年多摩美術大学絵画科油画専攻卒業。2002年より新潟市在住。2012年の初個展以来、毎年数回の個展を県内外で開催。キャンバスを支持体にした大作を主軸に、ガラス絵やドローイングなどを制作。油彩に深く心酔しており、技術と身体の完全なる合一を夢見つつ、日々作品を生み出し続けている。

PHOTO(上): 「2017154」2017年 油彩/和紙 96.0×185.0cm
PHOTO(下): 「2017136」2017年 油彩/紙 130.0×130.0cm

清水 伸 展 「夜」

2月2日fri―14日wed

vol.548 作家在廊予定日: 2/3〜5、9

 清水伸はよく話す。しゃべる、と書いたほうがぴったりかもしれない。
 言葉のおおい画家を長く苦手に感じていた。けれど一昨年佐渡の個展を見に行き、ある絵の前でおしゃべりを聞いていた最中、だしぬけに、興味を持ち出している自分に気付いた。
 それが図版の絵で、放射状の格子は爆撃機B29の操縦席の風防ガラスの枠。テニアン島を飛びたった若いアメリカ人パイロットたちが原爆を落とすことができず、列島を越え、北の海の空でオーロラを見た。その光景を描いたという。
 現実を、非現実に変換する妄想の生き生きとした流れが、言葉に、絵に、あった。
 新潟ゆかりのパリ在住美術家たちのグループ展が、新潟市で開かれる。それにあわせ、この異色作を新潟絵屋に並べたいと思った。画廊ですから、販売も考えなければなりませんと話すと、パリから故郷の佐渡に戻るフェリーから今度の個展のテーマを夜にしたいと連絡が来た。そうすると、良寛の書を描いた絵も並ぶんですという。
 どんな妄想の夜が冬の画廊に広がるのだろうか。
(企画 大倉 宏)

清水伸 コックピットのオーロラ

清水 伸 (しみず しん)
1947年旧佐渡郡相川町生まれ。武蔵野美術大学で山口長男に師事。77年にパリへ拠点を移し、89年より佐渡とパリで制作。日仏両方の地で発表を重ねる。主な新潟での個展は1994年(創庫美術館)、2001・06年(知足美術館)、04年(佐渡市博物館ギャラリー)、09・15年(ギャラリーほたる縁・佐渡)など。新潟市美術館、新潟県立近代美術館・万代島美術館に作品収蔵。

PHOTO(上): 「夜の五合庵」良寛の書「いろは」より 2015年 アクリル/韓国紙 140.0×55.0cm
PHOTO(下): 「コックピットのオーロラ」 油彩/紙+キャンバス 140.0×240.0cm


関連イベント

清水 伸 ギャラリートーク 「夜について」

2月9日fri 18:00〜19:00 参加費500円 申込不要 聞き手: 大倉 宏


本展と同時期に、清水さんは別会場での企画に作品を出品されています。
三会場をめぐってお楽しみください。

羊画廊

パリの新潟—三人展 清水 伸・原田哲男・水上貴博
2月2日fri~13日tue
新潟市中央区古町通8-1438 TEL. 025-224-1397
11:00~18:00 (日・祝日17:00、最終日16:00) 水休

新潟市新津美術館

パリに生きる新潟の作家たち
1月27日sat~3月11日sun
新潟市秋葉区蒲ケ沢109番地1 TEL 0250-25-1300
10:00~17:00 月休 (2.12および3.5開館2.13休)