しんべろんの組子 吉田新弥展

7/1[土]―9[日]
Open eya

 吉田さんは1990年に吉田建具製作所に入社、以来伝統木工技術に新しい意匠を織り交ぜ、風情溢れるモダンな空間を提案しています。
 会期中は、新潟絵屋だけでなく、旧齋藤家別邸で作品展示やワークショップ、館内ツアーを開催予定です。続報をおたのしみに!

吉田新弥(よしだ しんや)
1968年新潟県白根市(現・新潟市南区)生まれ。1990年筑波大学第三学群基礎工学類卒業。同年(有)吉田建具製作所入社。木工科職業訓練指導員、一級建具技能士、2020年新潟県知事表彰「にいがたの名工」。
1999年『組木でつくったひめかざり展』『平成の職人』(新潟市 東北電力グリーンプラザ)、『組子でつくった屏障具展』(白根市 白根大凧と歴史の館)、2018年
『矢中の杜の組子展』(つくば市 矢中の杜)出品。2018年全国建具展示会経済産業大臣賞受賞など。2022年10月、旧齋藤家別邸開館10周年秋季特別イベントで建具と組子作品を特別展示。
吉田建具製作所ホームページ


しんぞう展

5/17[水]― 30[火]

niigata eya exhibition 651

 しんぞうが立体を作り出した。大きな頭と自由闊達な肢体のこどもを見ていたらヤマビルを思い出した。
 ヤマビルは動物(CO2を出すもの)の気配のないときは石みたいに固くなっているが、獲物の存在をキャッチするやたちまちゴムのように体を伸ばし、まがりくねり、どこまでも追い、かみ、食らいつこうとする。まことにすさまじい。
 ヒルと人が進化の樹のどこかでつながっているかは知らないけれど、頭だけがとびきり発達した人も、体の方にはヒルのような原生動物の運動感覚と命が、まだ生きているのではないか。しんぞうの表現は、いつもそんな人の、私たちの奥行きに光をあててくる。(企画者:大倉宏)

しんぞう
1974年横浜市生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。個展は、新宿眼科画廊(東京)、DAMギャラリー(韓国)、福住画廊(大阪)、ギャラリーsfera (京都)、2012年砂丘館 「あなたの心の裏の河」(新潟市)、13~16・18・21年新潟絵屋など。そのほか09年 「大地の芸術祭」に出品。芸術道場GP(グランプリ)銀賞、第29回損保ジャパン美術財団選抜奨励展入選、第44回神奈川美術展入選など受賞。装画に 「臨床の詩学」(春日武彦・著/医学書院)がある。新潟市在住。
www.sinzow.com

PHOTO(上):「Ladder」2022年 アクリル/キャンバス 100×80.3cm


「Orange」2022年 アクリル/キャンバス 41.0×31.8cm


「Sheets」2022年 アクリル/キャンバス 41.0×31.8cm


「ボール」2023年 陶 W9×D16×H11cm


SHOP

しんぞうの陶

4/1[土]―5/15[月]

新作展に先駆けて旧作の陶をショップコーナーで展示販売します。

期間中入れ替えあり

一期: 4/1[土]―14[金]
二期: 4/17[月]―30[日]
三期: 5/2[火]―15[月]

 5月に個展を開催予定のしんぞうさんは、近年は、絵と並行して陶芸で作品を制作しています。新作は5月にご紹介しますが、先行して近年の陶芸作品をショップスペースでご紹介することにしました。会期中は「三瓶初美展」「木村千代春展」「菅野くに子展」を開催しておりますので、ご来店の折は、展示室とショップ両方をおたのしみいただけたらと思います。

PHOTO(上):「みてみて」2022 H8×W18×D14cm
税込38,500

しんぞうの陶
PHOTO:「すぐ上に乗っかってくる」 2021 H10×W28×10cm
税込44,000

しんぞうの陶
PHOTO:「Swimwear」2022 H14×W8×D7cm
税込38,500

しんぞうの陶
PHOTO:「Swim ring」2022 H10×W10×10cm
税込33,000


過去の関連記事
▶ 2019年3月 しんぞう展 呪いと笑いの日々(於ギャラリーみつけ)

菅野くに子展

5/2[火]― 15[月]

niigata eya exhibition 650

作家在廊日:5/2・4・6・8・13・15(予定)

 久しぶりに菅野くに子の家を訪ねた。いつもの洋間でなく2階の和室に絵が並んでいた。書の屏風や床のあるおちついた部屋だった。
 最近新潟絵屋が企画協力した「土から絵具を作る」という子ども向け講座で、講師のYさんが日本画の絵具(顔料)を紹介し、日本画の色は原材料である物質の質感と一つなんですと語っていた。菅野の絵でも、和紙や旧作の絵を溶かし、どろどろの状態をつなげ、描き足し、はり付けたりして生まれる色と物質感は切り離せない。
 外国の町や暮らしを連想させる「洋」風の絵の底にも、日本間のような長い歴史に育まれた「和」が息づいている。と、さわりたくなるような青や赤や黄色に見ほれながら思った。(企画者:大倉宏)

菅野くに子(かんの くにこ)
東京都生まれ。武蔵野美術大学油画科卒業後、リトグラフ、エッチングの制作を続け、98年より手漉き和紙による制作を始める。2001年ガレリアグラフィカ(東京)、05・07年ギャラリー舫(東京)、09年アートスペースエリコーナ(いわき)、11年新発田市市民ギャラリー(第1回アート・ナウしばた)、mu-an(長岡)、12年ギャラリーゴトウ(銀座)、15・17・19・21年ギャラリーアビアント、02・04・06・08・10・13・16・21年新潟絵屋で個展。

PHOTO(上):「楽園」2022年 ミクストメディア 28×20cm


「青い風」2022年 ミクストメディア 40.8×31.7cm


「ゆっくりゆっくり」2023年 ミクストメディア 24.0×18.0cm


「黄色い部屋」2023年 ミクストメディア 34.4×27.3cm


▶ 菅野くに子展 2021
▶ 菅野くに子展 2020

ギャラリー&ミュージアムマップ 2023.04/20~05/25

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ギャラリー&ミュージアムマップ 2023年4月-5月号

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北区 楓画廊てんゆう花、nico、ビュー福島潟、ARTギャラリーHAFU
東区 巻菱湖時代記念館、フォトスタジオHOX
南区 SHIRONE PRESSO
江南区 小さな美術館季、エムスタジオ、北方文化博物館
秋葉区 やまぼうし三方舎新潟市新津美術館
西区 雪梁舎美術館ギャラリー潟道
西蒲区 浜つばきギャラリー野衣、いわむろや

新発田市 清水園草舟(菅谷)
村上市 Toi陶房(瀬波温泉)
柏崎市 游文舎gallery tanne(谷根)
長岡市 たびのそら屋県立近代美術館、長岡造形大
見附市 ギャラリーみつけ
燕市 燕市産業史料館、ツバメコーヒー
三条市 D+5 ART、三条ものづくり学校
栃尾市 栃尾美術館
弥彦村 弥彦の丘美術館

蓮池もも展

6/16[金]―29[木]

EVENT 6/17[土]
ギャラリートークコーヒーとタープ出店

niigata eya exhibition 653

 「物語が、生まれる」といういつか読んだ本の名を、蓮池ももの新作を見て思い出した。
 蓮池の初期の絵は、ひとりの心の、とほうもない奥行きを映していた。それは今も変わらない。けれどいつしか彼女の絵に物語が息をしはじめてきた。くり返し語られる物語には、形式的反復がみられる。新作では、ネックレスの輪が二重になり、炎に変じ、やがて舞台の、がっしりとした枠のようになり、そこに夏山に生える羊歯を思わせる紋様がひろがりだした。枠は星や森や光る石や女たちや母子がつむぐふしぎな絵の物語に注意を向けさせる。と同時に、物語を物語の外につなぐ生きた「境界」=形式的反復に成長してきたように見える。(企画者:大倉宏)

蓮池もも(はすいけ もも)
1983年新潟市生まれ。2006年fullmoon upstairs、 07・08・09・10・11年画廊Full Moon、12年砂丘館、15・16年ギャラリー島田(神戸)、16年ギャラリー枝香庵(銀座)、21年ギャラリーみつけで個展。新潟絵屋では10・12~22年毎年個展開催。俳誌『白茅』に画とエッセイの連載「森の奥 湖の底」を発表。近年は「momonote」や「コーヒーとタープ」などオリジナルグッズの絵を手がける。昨年は大地の芸術祭2022に参加し「山の奥 海の底」を発表。十日町市在住。

PHOTO(上):「ばら色の石」2023年 25.2×34.3cm

蓮池もも展
PHOTO:「お月様まで何マイル?」2023年 水彩/紙31・740・9㎝

蓮池もも展
PHOTO:「花になった女」2023年 水彩/紙 24.2×33.2cm

蓮池もも展
PHOTO:「ろばに乗って」2023年 水彩/紙 20.3×25.2cm


ギャラリートーク
6/17[土]18:30-19:30


蓮池もも+聞き手:大倉宏(「蓮池もも展」企画者)
参加方法は、<対面><WEB視聴>の2種類です。

<対面参加の場合>
定員15名/500円/要申込
申込開始:5/25[木]11:00~
新潟絵屋へメールまたは電話で、お名前、電話番号、人数をご連絡ください。
info@niigata-eya.jp
tel. 025-222-6888(11:00~18:00)

<WEB視聴の場合>
おひとり500円/要申込/公開2023.7.31まで
申込開始:5/25[木]11:00~
次のページで、ご入金手続きをお願いいたします。eyashop
お申込受付後にURLをお知らせします。
当日ライブでご覧いただけるほか、公開期間内はいつでもご覧いただけますのですこしずつ見たり、再視聴が可能です。
動画配信:ツムジグラフィカ


コーヒーとタープ

コーヒーとタープ出店
6/17[土]11:00-18:00

会場:新潟絵屋の駐車場
十日町市の「やぶこざきキャンプ場」で、週末と祝日だけ営業している自家焙煎コーヒー店が特別出店します。店主が淹れるコーヒーをおたのしみに。
コーヒーとタープの店主は写真家で蓮池ももさんのパートナー、会田法行さん。会田さんがかつて取材した東ティモールのフェアトレード有機豆を使用しています。

★この日のご来場が難しい方にも、豆のご用意がありますので、ぜひご自宅でご賞味くださいね。


関連グッズ

コーヒー豆(200g)税込 1,300円

手ぬぐい(5種)各税込 990円

エコバッグ 大・税込 2,200円

クリアファイル(3種)各税込 550円

ノート(B6:4種)各税込 660円
一筆箋(縦版・横版)各税込 880円


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