8/18[月]― 31[日]
niigata eya exhibition 698
ギャラリートーク 8/24[日]
人間や物質も光と自然の中で発光するもう一つの別な空間や世界。あるいは現存在のあり方そのものについて考える必要がある。(吉田重信の言葉より)
1991年のいわきでの屋外グループ展の会場を遠望した写真が、モノから光へ、移行するきっかけになったという吉田重信。東日本大震災から20年以上前のことだ。それは彼が身を置こうとした「現代美術」の「死」を、「別な世界」から先取りして見た体験だったのかもしれない。海が光っていた。震災を反映させた作品も発表した吉田の新作写真群は「ヒカリノミチ」を逆向きにたどり、見えてきた光景のようだ。(企画者:大倉 宏)
吉田重信(よしだ しげのぶ)
1980年代後半から活動を始める。1991年いわき市立美術館で自然光の作品「Infinite Light」を発表後、水戸芸術館・宇都宮美術館・広島現代美術館・川村記念美術館・目黒区美術館・岩手県立美術館・東京都写真美術館・茨城天心記念美術館・喜多方市美術館・Hayward Gallery・IKON Gallery・Grundy art Gallery Blakpool(イギリス)、Museum on the SEAM(イスラエル)等にて作品を発表。1995年から自然光を使った虹のワ-クショップ「虹ヲアツメル・虹ノカンサツ」を国内外で開催。2010年、子供の靴800足を使い、世界各地の紛争や社会的問題をテ-マにした「心ノ虹」を楓ギャラリ-(大阪)で展示。2011年3月11日に起きた東日本大震災直後の5月には、立体ギャラリ-射手座(京都)にて、犠牲者への祈りの菊1000本を使った作品「臨在の海」を発表する。2015年、戦後70年を迎える旧日本銀行広島支店を会場に開催された「存在と記憶Hiroshima 2016」(広島)や「山形ビエンナーレ2022」に参加。枚方市民ギャラリ-(枚方市平和の日記念事業企画)にて個展「光の鳥」(大阪 2015)その他、個展及びグル-プ展を多数開催している。
PHOTO(上): 「死光」
関連イベント
ギャラリートーク
8/24[日]18:30 – 19:30
吉田重信展「死光(しびかり)」
吉田重信・大倉 宏(聞き手)
500円/定員20名/要申込(新潟絵屋へメールまたは電話にて)