桑山戯魚 書展 —ひな百句と—

2月2日tue―11日thu祝

vol.484

桑山戯魚 在廊日:2/11

 クリスマスにハロウィンとよその国のお祭りに乗っかって騒いじゃう日本人。でも今にはじまったことじゃない。桃の節句だって、元はと云えば中国に起源。端午の節句に対して上巳(じょうし)の節句と呼ばれていた。平安時代は体内に溜まった厄や穢(けが)れを形式に移し、身を清める日だった。それが時代が下がるにつれ、白いぺなぺなの人形(ひとがた)は豪華な段飾りの人形へ、女の子の健やかな生長と幸福を願う祭りへと変化していった。
そんな原点に心を寄せつつ、生命を、命を生み出す女性を寿ぐ日として、雛の日を祝いたい。成長がますます楽しみな桑山戯魚の活きのいい書を中心に、陶の星野貴代、金工の阿部信子、松本健宏は土人形と、個性豊かな面々が会場を彩り、戯魚の書による俳句結社「童子」のひな百句が春の豊穣と陰影をうたう。
(企画 田代草猫)

桑山戯魚(くわやま ぎぎょ)
1965年新潟市生まれ。88年新潟大学教育学部特別書道科卒業。2008年新潟三越にて個展。現在、公益財団法人書壇院評議員、新潟県書道協会理事、新潟市美術協会理事、新潟県美術家連盟会員。書道教室の運営や新潟大学教育学部附属新潟中学校非常勤講師を務める。2016年1月東京都美術館 「TOKYO書2016 公募団体の今」出品。

▶みるものとよいところ 会場のようす

賛助出品

阿部信子

(金工)阿部信子
1966年新潟市生まれ。ジュエリーをメインに金属工芸の作品を制作。97年以降、日本クラフト展、日本ジュエリーアート展などにコンテンポラリージュエリーの作品を出品。2004・08年新潟絵屋、15年やまぼうし(秋葉区)で個展。アトリエNOVI主宰。15年ニカイギャラリー(中央区沼垂)オープン。

星野貴代

(陶)星野貴代
1974年新潟市生まれ。99年佐藤公平氏に師事。2001年新潟市(旧中之口村)に開窯。02年〜15年ギャラリー栞、05年アートスペース・ガレリエ、09・11〜14年ギャラリー炎舎、15年ギャラリーゆうむ、シロネプレッソにて個展。

松本健宏

(人形)松本健宏
1967年京都府生まれ。京都精華大学テキスタイル科卒業。京展工芸部門京都市長賞など受賞。2010年~山奥の民家を譲り受け京都市内から通い、山と都会の暮らしとを続けながら染色と人形の造形に励む。07・11・14年新潟絵屋で個展。京都工芸美術作家協会会員。

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