中尾昌吾 展

 3月12日sat―20日sun

vol.487

 (未来の宗教は禅のようなものになるという話をどこかで聞いた覚えがあるが、科学、テクノロジーというものが根本的には自然の原理を見出そうとしているのであるということであり、仏教や禅がまたそれと同じことを追求しているのではないかと思える。未来のライフスタイルが意識的、或いは無意識であるにせよ禅というものに根差すのではないか。
 全ての問いは 「不識」に行き着く。問いを発するその瞬間私達は答えを逃す。達磨が発することのできる最終的な言葉が 「不識」であったのだろう。
 ただ在ること、存在として、人間として。
 私は問うということを止めるまで絵を描いてゆくのだろうと思う。(準企画 中尾昌吾)

中尾昌吾(なかお しょうご)
1965年兵庫県生まれ。2004年より日本画を描き始める。10・12・14年新潟絵屋で個展。これまでに 「深き淵より」「回帰」「存在する」のシリーズを発表。

▶みるものとよいところ 会場のようす

*新潟絵屋が企画会議で検討し、応援したい作家に対し、開催協力金をご負担いただいて開催するのが準企画です。

PHOTO: 「不識」2015年 墨・ロクタ紙 76.5.0×51.0cm

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です