しんぞう展

5/17[水]― 30[火]

niigata eya exhibition 651

 しんぞうが立体を作り出した。大きな頭と自由闊達な肢体のこどもを見ていたらヤマビルを思い出した。
 ヤマビルは動物(CO2を出すもの)の気配のないときは石みたいに固くなっているが、獲物の存在をキャッチするやたちまちゴムのように体を伸ばし、まがりくねり、どこまでも追い、かみ、食らいつこうとする。まことにすさまじい。
 ヒルと人が進化の樹のどこかでつながっているかは知らないけれど、頭だけがとびきり発達した人も、体の方にはヒルのような原生動物の運動感覚と命が、まだ生きているのではないか。しんぞうの表現は、いつもそんな人の、私たちの奥行きに光をあててくる。(企画者:大倉宏)

しんぞう
1974年横浜市生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。個展は、新宿眼科画廊(東京)、DAMギャラリー(韓国)、福住画廊(大阪)、ギャラリーsfera (京都)、2012年砂丘館 「あなたの心の裏の河」(新潟市)、13~16・18・21年新潟絵屋など。そのほか09年 「大地の芸術祭」に出品。芸術道場GP(グランプリ)銀賞、第29回損保ジャパン美術財団選抜奨励展入選、第44回神奈川美術展入選など受賞。装画に 「臨床の詩学」(春日武彦・著/医学書院)がある。新潟市在住。
www.sinzow.com

PHOTO(上):「Ladder」2022年 アクリル/キャンバス 100×80.3cm


「Orange」2022年 アクリル/キャンバス 41.0×31.8cm


「Sheets」2022年 アクリル/キャンバス 41.0×31.8cm


「ボール」2023年 陶 W9×D16×H11cm


SHOP

しんぞうの陶

4/1[土]―5/15[月]

新作展に先駆けて旧作の陶をショップコーナーで展示販売します。

期間中入れ替えあり

一期: 4/1[土]―14[金]
二期: 4/17[月]―30[日]
三期: 5/2[火]―15[月]

 5月に個展を開催予定のしんぞうさんは、近年は、絵と並行して陶芸で作品を制作しています。新作は5月にご紹介しますが、先行して近年の陶芸作品をショップスペースでご紹介することにしました。会期中は「三瓶初美展」「木村千代春展」「菅野くに子展」を開催しておりますので、ご来店の折は、展示室とショップ両方をおたのしみいただけたらと思います。

PHOTO(上):「みてみて」2022 H8×W18×D14cm
税込38,500

しんぞうの陶
PHOTO:「すぐ上に乗っかってくる」 2021 H10×W28×10cm
税込44,000

しんぞうの陶
PHOTO:「Swimwear」2022 H14×W8×D7cm
税込38,500

しんぞうの陶
PHOTO:「Swim ring」2022 H10×W10×10cm
税込33,000


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