蓮池もも展

6月12日mon―20日tue

vol.528 作家在廊予定日: 毎日 午後数時間

 蓮池ももの絵は、ある時期から、年々、劇的な変化をとげてきた。
 今年の絵には乳を飲む動物の子など、画家の実人生につながるイメージも登場したが、同時のこれまでの甦りや、回想とも見えるモチーフもあらわれ、「変化すること」からの変化が感じられる。とはいえ、私たちに親しいそれらのイメージを描いた以前の絵を思い返し、実感されるのは、殻のほどけということだ。
 ある時期まで蓮池の絵にあった、独立したての独立国のような、瑞々しい緊張感の解体が始まっているような気がする。具体的には絵筆の微細な仕草、絵具を溶かす水のやわらかさに、より開かれた色の表情など。
人生でいう「性徴期」を過ぎて、ゆるやかな推移の時代が始まったのかも知れない。人がそうであるように、絵も生きものであることを、改めて感じる。
(企画 大倉 宏)

蓮池もも(はすいけ もも)
1983年新潟市生まれ。2006年fullmoon upstairs、07・08・09・10・11年画廊Full Moon、12年砂丘館で個展。新潟絵屋では10・12〜16年毎年個展、15・16年ギャラリー島田にて個展開催。12~14年『絵屋便』表紙絵を連載する。俳誌『白茅』13号から「森の奥 湖の底」(画とエッセイ)連載。十日町市在住。

◆ギャラリ―トーク
2017年6月17日(土)19:00~20:00
会場 :新潟絵屋 展示室
蓮池もも × 大倉宏
参加料:500円 

蓮池もも 乳

PHOTO(上): 「山の水」2016年 アクリルガッシュ/紙 24.3×33.0cm
PHOTO(下): 「乳」2017年 アクリルガッシュ/紙 24.3×33.5cm