七里知子個展 -Reverberation-

12/2[日]―12[水]

niigata eya exhibition 564

 むかし、大学の色彩学の授業で「孔色(こうしょく)」という言葉を教えられた。
 孔にのぞく青空のように、物体に付いた色ではない色、と習った。ふつうの色は物に付いている。抽象絵画でさえ、画布や画紙というモノに固着している。近年の経験では、パソコンが立ち上がる直前の、液晶画面に浮かぶ単色が、孔色に近いような気がする。
 七里知子の絵の美しい色も、綿布というモノに付いているのだけれど、向かい合うと、なぜか孔色を感じる。そこに映る色彩の起伏は、空や雲や水面のそれを思わせるが、輪郭を画面の外に押しやることで、全体が孔色化し、空や雲や水のモノ性から、色が解かれている。液晶画面の単調からはるかに遠い豊かさが、モノと空間の二分からも、画像のイリュージョンからも区別されて、呼吸するように輝いている。 (企画 大倉 宏)

七里知子(しちり ともこ)
1978年北海道生まれ。2002年京都造形芸術大学美術工芸学科洋画(現・油画)コース卒業。04年同大学院芸術表現専攻修士課程修了。06・07・09・11・12・13・14年Gallery MIYASHITA(札幌)、16年アートスペース虹(京都)、新潟絵屋にて油彩作品の個展。恵文社一乗寺店、kit、ちせ(京都)、ポポタム(東京)や北書店にてメゾチントによる小品を発表。京都市在住。tomoko-shichiri.main.jp

七里知子

七里知子

七里知子

七里知子

七里知子

PHOTOいずれも:「Like all the same」2018年
白亜・シルバーホワイト・油彩パネルに綿布 15.8×22.8cm

同時期開催

12/3[月]-20[木]
会場:北書店画廊

 新潟絵屋での「七里知子 個展 -Reverberation-」(12/2~12)と同時期に、別会場で別技法による、七里さんのもうひとつの世界をご覧いただけます。数年前にも北書店でご紹介して、七里さんの銅版画が北書店の雰囲気とも合っていたのが印象的でした。油彩と版画、絵屋と北書店でぜひおたのしみください。


会場情報

北書店画廊

新潟市中央区医学町通2-10-1 ダイヤパレス医学町101月~金 10:00-20:00・土日祝12:00- 会期中の休み:12/16(日)


これまで

2016年の個展の様子
2015年北書店画廊「七里知子 メゾチント作品展 Yukar」
2014年の個展「風景の行間」の様子
2014年北書店画廊