没後1年 長谷川 徹展

4/2[火]―10[水]

vol.571

 去年の4月3日に亡くなった長谷川徹の絵を、お借りしに学校町の故人宅に行き、同行者に作品を運び出してもらって、駐車場に車をとりに行った。戻ると、家の下の塀に絵がたてかけられていた。新潟の冬らしい、どんよりした、少し明るくもある曇り空から滲み出た光が、画面を洗っていた。ほんの一瞬だけれど、絵がゆっくり呼吸しているように見えた。静かに、ほそく尾を引くようにこの世から去った長谷川にとって、絵は、呼吸だったのだと感じる。感じた。ほんの一瞬だが、息を吸って、吐く、彼の身体が、自分のなかに見えた。呼吸としてこの世に差し出された絵を、もう一度呼吸に返すことが、残された私たちが絵を見る、ということなのだろう。一周忌を期に、長谷川の絵を並べ、ない、けれどもある、ひとりを感じる時間を共有したい。
(企画者・文:大倉宏/共同企画者:井上美雪)

長谷川 徹(はせがわ とおる)
1948年新潟市生まれ。69年武蔵野美術大学油絵科中退。以後新潟で創作活動に入る。78~2001年絵画研究所アート・ノバを主宰。92・94年安井賞候補。96年感動創造美術展グランプリ受賞。主な個展は、77~01年アトリエ我廊、83・86年羊画廊、94・03・13年たけうち画廊、04・06年楓画廊、05年炎舎、03・10~15年新潟絵屋、13年蔵織(たけうち画廊・新潟絵屋・蔵織 3会場同時開催および画集刊行)、16年ギャラリーみつけなど。18年4月蔵織にて長谷川貞子との二人展を開催。


長谷川徹さんとの思い出を募集

本展開催にあたり、長谷川徹さんとの思い出を募集します。お寄せいただいた原稿は会期中に会場に掲示し、新潟絵屋のホームページでも紹介させていただきます。

▶︎文字数:400字程度
メール:info@niigata-eya.jp
郵送、または画廊でも直接受け付けます。

▶︎3/31までにお寄せいただいた原稿は、展覧会初日から公開します。
その後も随時受け付け、会場を更新していきます。お寄せいただいた原稿は、最終的に遺族にお渡しします。


長谷川 徹

PHOTO(上): 「空き地」 2019年 油彩・アクリル/キャンバス53.2×45.8cm

長谷川徹

「WORKS」 2006年

長谷川 徹

「Muse」 制作年不明 アクリル/パネル 73.0×51.5cm

長谷川 徹

タイトル・制作年不明 油彩/キャンバス 53.2×45.8cm

長谷川 徹

「ヴィシュヌ」 2006年 油彩・アクリル・鉛筆・テンペラ/キャンバス 45.8×53.2cm