友長勇介・西川善康 写真展「時代の対角線」

8/2[金]―10[土]

event 8/3[土]18:00―20:30 作家×石井仁志ギャラリートーク

vol.579

 T君は絵屋で2度目の展示となる。N君は初のお目見えだ。二人は大阪で同人ギャラリー176の主要メンバーだ。彼らの写真の位相と対称を見比べると不思議な時代の対角線が見えてくる。同じ写真表現の土俵で、用いる技法をはじめ、異世界の住人の二人が、点と線と面と、色と諧調で結びつきあう。時代とは、分けて考えるべきものではない。ひと連なりの器の集合のようなものだろうか?しかも、一瞬の集合ともいえる。時の狩人として、写真家として、その視座が捉えた連続を対比してみると、彼らの個と対象としての群が、鮮明に浮かび上がる。あなたの視線、鑑賞眼で糸を張り巡らすように、見つめてみよう。ほら、いろいろな素材や、種々の色で染まった糸が、時代の諸相にからまって、対角線を導き出してくるようだ。そして糸は、未来を暗示する糸口を形づくる…。(企画 石井仁志/メディアプロデューサー)

友長勇介・西川善康 写真展

友長勇介

PHOTO: 友長勇介「沖縄・猫」/「沖縄・高校生」銀塩写真

友長勇介(ともなが ゆうすけ)
1972年大阪府生まれ。94年北京電院学院漢語科修了。2000年東京工芸大学芸術別科写真専攻修了。写真家・映像作家・写真専門ギャラリーgallery 176(大阪府豊中市)オーナー。パブリックコレクションは清里フォトアートミュージアム(2000・01・03年)、東京工芸大学写大ギャラリー、上海視覚芸術大学、延辺大学芸術学院など。
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西川善康(にしかわ よしやす)
1967年福井県鯖江市生まれ。90年千葉大学園芸学部造園学科卒業。96年まで総合建設コンサルタント、造園設計事務所等にて公園や屋外空間の計画・設計等を行い、その後99年まで青年海外協力隊員としてフィリピンに赴任し造園に関する指導を行う。2000〜01年インターメディウム研究所にて写真、デザインを学び、以後フリーで主に写真撮影、ビデオ撮影及び編集、web及び印刷物デザイン等を行う。2016年よりgallery 176(大阪府豊中市)運営メンバーとして参加。
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PHOTO(下): 西川善康「private garden, kyoto」デジタル

西川善康
西川善康「DAVAO」デジタル
西川善康


関連イベント

ギャラリートーク 友長勇介×西川善康×石井仁志

8/3[土]18:00―20:30

会場:新潟絵屋展示室
参加料:1,000円(要予約・新潟絵屋へ)
作者と企画者で、白黒とカラー、アナログとデジタル、時代相や技法の対比についてお話を繰り広げます。

参加方法:新潟絵屋へメールまたは電話などでご一報くださいませ。
info@niigata-eya.jp
tel.fax. 025-222-6888