8/12[月・祝]―14[水]
vol.580
PHOTO(上): 無題 2016年 墨/紙 21.3×30.0cm
長らく画家長谷川徹さんの裏方をつとめてきた長谷川貞子さんですが、数年前に大病をされ、同時期に自身も絵の制作を再開されました。ある日見舞うと、病室で描いた絵(図版)がありました。こういう絵を描くひとだったのか、と貞子さんの正体をはじめて見たような気がしました。退院後は、以前のように作品鑑賞に、徹さんのプロモーションの相談に、おしゃれを見せに、気づいたことを知らせに、たびたび顔を見せてくれました。そして、安田の牧場へ通い、ある馬の絵を描き溜め個展を実現し、2018年には徹さんとの二人展を果たします。
今年4月「没後1年 長谷川徹展」を終了して2週間後に貞子さんはこの世を去られました。そして、貞子さんのことをもうすこし知りたいと思いました。どんな絵を描いたのか、どんな人生だったのか。(企画 大倉宏・井上美雪)
長谷川貞子(はせがわ ていこ)
1946年新潟市生まれ。
パートナーの長谷川徹は絵画研究所アートノバ(1978-2001)を創設し、貞子は自宅で子どもの指導にあたる。
2013年 長谷川徹の個展を新潟市内3会場で開催。それに合わせ、貞子がほぼひとりで編集した画集を刊行。
2015年 個展(たけうち画廊)
2016年 大病のため手術。その後仕事にも復帰し、時間を見つけて安田の馬に会いに行き、絵を描く。
2018年 「長谷川徹・貞子展」(蔵織)
PHOTO: 長谷川貞子作品(部分)
PHOTO: 無題 2016年 墨/紙 21.3×30.0cm
会場のようす
長谷川絵画教室概要(児童)
“子供の心の中の生活を絵という遊びを通して、豊かに表現する事が、児童画の第一の目的です”
2018年6月~10月に文通されていた方から、お寄せいただいた7通のお葉書の部分。
トマト栽培のたのしみと、その時々に思ったことが綴られています。
三日間、絶えずいろんな方が足を運んでくださり、思い出話を聞かせていただきました。
出品作品は、2015年、2016年、2018年の作品を中心に。
アルバムから
犬の絵は、自宅で飼っていた犬のぽんたを、教室に通っていたお子さんが描いたもの。
ぽんたが亡くなった年、年賀欠礼状にした。