麻生知子・武内明子展 ー制作と生活ー

9月12日sat―20日sun

vol.472

 2009年、麻生知子と武内明子が始めた「ワタリドリ計画」。日本全国、展示場所と題材を求め、二人で旅して、展覧会を開催してきた。これまでに降り立った土地は、札幌、青森、盛岡、静岡、名古屋、横浜、熊本、天草、茨城、府中、栃木、玉島、新潟(09年新潟県立近代美術館、10年新潟絵屋)など。各地で展覧会をすると同時にその土地の絵葉書を作っている。その絵葉書は、麻生と武内が当地の景色に写り込んだモノクロ写真を素材に、油絵の具による手彩色で仕上げたものだ。今回はワタリドリ計画ではないが、旅の手彩色絵葉書の新作と未発表作品も展示予定である。「2人展」という形は久しぶりなので、本人たちもとても楽しみにしているという。陶と絵と手彩色絵葉書。ふたりの普段の制作と生活が垣間見え、目からの脱力効果を得られそう。(企画 井上美雪)

PROFILE

麻生知子(あそう ともこ)
1982年埼玉県生まれ。主な展覧会は、2009年VOCA展(上野の森美術館)、14年横須賀美術館「おいしいアート 食と美術の出会い展」、村越画廊「大人、小人展」(銀座)など。
武内明子(たけうち あきこ)
1983年熊本県生まれ。東京を拠点に活動。近年の個展は2010年宇城市不知火美術館(熊本)、14年なかお画廊(熊本市)、14年ギャラリ―モリタ(福岡市)など。13年台湾にて滞在制作。15年5月より熊本県津奈木町で滞在制作、秋にはつなぎ美術館で個展開催。14年からは、若木くるみとの活動も展開している。
二人はともに東京造形大学絵画専攻を卒業。ワタリドリ計画としての主な活動:2011年府中市美術館公開制作、12年VOCA展、東京都写真美術館でのワークショップなど。

■作家在廊日:9/12.13

■8/4(火)~10/25(日)「ワタリドリ計画」開催中。
会場:坂本善三美術館(熊本県阿蘇郡小国町黒渕2877)

武内

PHOTO:
(上) 麻生「タイル風呂」2015年 陶、タイル、木 23.0×38.0cm
(下) 武内「○○○○」2014年 ミクストメディア/パネル 29.7×42.0cm

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