泉谷眞知子展

11月12日sat―20日sun

vol.510

作家在廊予定日: 会期中毎日

 絵屋では4年ぶり二回目の個展。前回の紹介文に泉谷さんの描き出すイメージには音楽的感興を催すと書いた。絵日記調の新作を見せてもらってもその思いは変わらない。丹念にハッチングが施されて紡いだような色の線の束がメロディ、リズム、ハーモニーを生んで空間を遁走している。ただ、最新作の一部には飛翔、拡散と外へ向かっての動勢が支配的だった旧作に比べ、線が内に蝟集し、スパイラルし、休止する。明快だった画面には「靄」がかかって混沌とし、画境が広がったようだ。巧みな運筆は健在で、様式に一層の深化が見られるように思う。
 日々の自己との対話から生まれる作品での展覧会は「人生の通過点の発表」と泉谷さんは言う。是非、彼女の通過点に立ち会って欲しい。
(企画 小見秀男)

泉谷眞知子 (いずみや まちこ)
1950年新潟市生まれ。制作と共に35年にわたり絵画教室を続け、絵を通して子供から大人までの教え子たちと向き合ってきた。1997・2001年アトリエ我廊(新潟市)、2005年たけうち画廊(新潟市)、2012年新潟絵屋で個展。

PHOTO: 「2016.7.29 Namari」2016年 色鉛筆・コンテ/紙 40.9×31.8cm