蓮池もも展〈後期〉 

2019 1/5[土]―14[祝・月]

niigata eya exhibition 565

後半に追加展示するアクリルガッシュの絵は、すりガラスに映った影像のような、半透明感が印象的だ。
 新しい描き方を画家は試みようとしている。現れた世界は、2014年の、色鉛筆による光る人のシリーズに似るが、細い、線のようで「引かれた感」のない輪郭で区切られた人や生き物と、周囲の空気の存在密度の差が縮まり、かすかに揺れ動く低音のノイズ音楽のような、どこか不安げで、それでいて心を鎮める独特の響きを奏でている。今は消えた遊牧民の暮らしの蜃気楼のような気配が、美しい。
 技法的な、新しい挑戦もはらむ、この(蓮池ももの連作としては)短いシリーズの最後に、群像があらわれ、画家はすでにはじめ
られていたマトリョーシカの制作へ全面移行した。(企画・大倉宏)

蓮池もも(はすいけ もも)
1983年新潟市生まれ。2006年fullmoon upstairs、07・08・09・10・11年画廊Full Moon、12年砂丘館で個展。新潟絵屋では10・12〜16年毎年個展、15・16年ギャラリー島田にて個展開催。12~14年『絵屋便』表紙絵を連載する。俳誌『白茅』13号から「森の奥 湖の底」(画とエッセイ)連載。十日町市在住。


蓮池もも展︿後期﹀

PHOTO(上): 24.4×16.3cm 2018年 アクリルガッシュ/紙

>PHOTO(下): 15.3×24.3cm 2018年アクリルガッシュ/紙
24.3×15.9cm 2018年アクリルガッシュ/紙
17.0×24.3cm 2018年アクリルガッシュ/紙


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ギャラリートーク

12[土]18:00-19:00

ゲスト:蓮池もも/聞き手:大倉宏 ◆参加料:500円
予約不要 ◆会場:新潟絵屋展示室


蓮池もも展〈前期〉

2018 12/14[金]―24[月]