斎藤応志展2

1/30[木]―2/12[水]

〈1月企画展2〉 niigata eya exhibition 588

 新潟市の高台にある斎藤応志の旧宅は、今も画家が住んでいた頃と変わらない姿で残されている。
 大正期建設の市営住宅で、特徴的な半切妻の屋根の下の壁に、ハーフティンバー風に木材の縦のストライプが浮き出ている。和の家しか知らなかっただろう当時の新潟市民には、魅力的に映ったにちがいない。アトリエが増設された室内では壁という壁に、絵がところせましと飾られている。そんな姿のままの家に、半年前から暮らしているOさんは、応志の絵はなぜか「気にならない」、それがいいと言う。
画家はがっかりするだろうか。でも「気にならない」はつまらない、ではない。一緒に暮らす絵がいつも「見て見て」と呼びかけるようでは憩いの場はときに息苦しくなる。黙って視線の通過を許し、語りかければ穏やかに応える。画家の名前のとおりのような美質がこの人の絵にあるということだ。そんな部屋の空気を、絵屋でも感じてもらえるといいのだが。 (企画 大倉 宏)

斎藤応志(さいとう おうし)
1903年中条町(現胎内市)生まれ。24年新潟師範学校卒業。戦前の民間主催の洋画公募展「新潟県展」(旧県展)の企画・運営に参画し、自らも同展に出品した。旧県展第1回で3点の作品が入選し、「選外特選」の「船」は市長賞を受賞。第4回で特選。白日会(大正13年創立)へ出品していた時代がある。戦後は中学校美術教師をしながら、新潟の風景や静物画を描き、数多くの個展を開催した。81年没。2019年6月、新潟絵屋で弟との二人展「斎藤応志・鉄臣展」開催。

斎藤応志
斎藤応志

斎藤応志展2
題不詳 制作年不明 22.7×15.2cm

斎藤応志展2
題不詳 制作年不明 14.0×18.0cm



新潟の画家たち[前期] 斎藤応志・鉄臣展

PHOTO:「斎藤応志・鉄臣展」のようす