6月開催予定
会期が変更になりました。
4/17[金]―5/31[日]
vol.592
この6月で新潟絵屋は開廊20年を迎える。
そんな時期になんとこんなことになろうとは……Covid-19という見えない魔が私たちの領域にまで波紋を広げ、4月5月に予定していた展示はすべて延期させていただくことになった。
その間、絵屋は文字通り「絵屋」に、つまり絵および絵(や美術)にまつわるあれこれを商う店になる。
和紙を張り替えたばかりの壁には、絵屋の運営に関わるメンバーたちがそれぞれの家の壁で対話してきた絵をもちより、販売(即売)する。さらにご縁のあった美術家のみなさんにお願いして、家にかけやすい大きさの絵も加えていく予定だ。はからずもこれは「絵のある家」の普及を願ってきた私たちの原点回帰でもある。
多くの人にみてほしいとは書けないが、ひっそりした街を通って、画廊に来て、人とではなく、絵とマスクの上の目で語らってほしい。またできうることなら、その絵を持ち帰り、家に飾り、この強いられた「一人」の時代を、狭められた空間を、心の側に拡げてほしい。
絵にはそのような力があると、私たちは信じている。 (大倉宏)
出品作品:佐藤哲三、SHARAREH KHOSRAVANI、しんぞう、蓮池もも、三芳悌吉 ほか
「絵屋セレクション」期間中は、この空間にさまざまな作家の作品を展示、即売します。
ショップコーナーは通常営業します。齋藤伸絵さんの染織り作品と、阿部信子さんの彫金・ジュエリー作品を特集する「NOBINOVI SELECT」や、新発売のノート「momonote」(絵・蓮池もも)もおたのしみに。
緊張が続く日々の中で、ひととき、心休まる時間をお過ごしいただければ幸いです。
このたび会期が変更になりましたが、臨時休廊期間(4/18〜5/31)に、本展出品作品をすこしずつ更新していきます。
お電話やメールでご予約いただくことも可能です。
上・須永祥雍「静かな音II」
左・SHARAREH KHOSRAVANI(untitled)
右・打木「お供」
上・相田諒二「message -A SCENE OF NIIGATA」
上・三芳悌吉「寄居浜あたり」
上・緑川俊一「かお」
出品作品の多くは過去に新潟絵屋でご紹介した作品でした。
2000年開設時からの案内状「絵屋便」を見ながら、休廊明けを待ち遠しく思っています。
(4.19 井上美雪・記)