フジタヨウコ展

7/17[土]―29[木]

作家在廊日:7/19・23・24・29予定

niigata eya exhibition 614

 とんとん、ぐるぐるなど動作や様子を音で表すことをオノマトペと言う。
 フジタヨウコの新作はそのオノマトペを立体にしたもの。面白いのはオノマトペの形象化によくあるパターンとは微妙に、またずいぶん違っていること。つまりオノマトペが、フジタという個を通過してあらわれた形なのだ。?を感じる人はそれを面白がるのがいい。
 異なる感覚(視覚や聴覚など)がつながることを共感覚と言う。陶芸は視覚ばかりでなく味覚や触覚など共感覚に関わりの深い表現だ。20年前に金属と陶器を組み合わせた未発表作もあわせて展示するが、異なるものの接合はこの頃からフジタの心をとらえていた。新シリーズ(中には持つと音が鳴るものもある)はこの人が関心を長年寄せてきた主題を浮かび上がらせる。(企画者:大倉宏)

フジタヨウコ(藤田 陽子)
:1995年女子美術短期大学卒業。96年同専攻科修了。同年坂爪勝幸氏に師事。2000年新潟現代美術リレー展、08年越後の花鳥画展(農舞台/十日町市)、11年女子美術大学アートミュージアム「予期せざる出発」、16年アートスタジオDungeon「地下光学」(東京)出品。個展は、03・04年ギャルリー炎舎(新潟市)、05~10年(毎年)11・13・15・17年新潟絵屋、09年ギャラリーいなば(東京)、10年ギャラリーさやけ(新潟市)、12・14・16年ギャラリー彩(新発田市)、19年やまぼうし、20年HAFU(新潟市)など。09年長三賞、13年日本陶芸展入選。16年地元の村上市瀬波温泉にアトリエと教室、ショップを兼ねた「Toi 陶房」設立。

PHOTO上: 「ペコ」 2021年 陶 20.0×20.0×H12.0cm

フジタヨウコ

PHOTO: 「むく むく むく」 2021年 陶

フジタヨウコ

PHOTO: 「ぐる ぐる ぐる」 2021年 陶

フジタヨウコ展

左から

「しく しく しく」「チク チク チク」「ころ ころ ころ」「シタ シタ シタ」「くにゃり」「ギザ ギザ ギザ」


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