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会場の貸し出し利用が可能です

個展・イベント等にご活用ください
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個展の開催をサポートします

新潟絵屋の空間で個展を行う美術家の方々のご希望に応じて、画廊での個展やグループ展開催のサポートを致します。
初めて個展をされる方、個展経験の少ない方に、画廊という場所の特性をお伝えするとともに、展示作品の選択、販売価格の設定、案内状の作成、会場構成、実際の展示作業などについて、経験ある担当者が全般的にサポートします。

すでに発表経験を積んだ美術家の方にも、ご希望に応じて、サポートをさせていただきます。
グループ展の場合も、同様のサポートが可能です。
サポートは無料です。
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[基本会期]

展覧会 :毎月2日〜10日(会期9日間 展示は1日)
イベント:毎月11〜15日


[個展・グループ展のご利用]

毎月1日〜10日
◯10日間単位でのご利用とし、
◯1日は展示作業日とさせていただきます。
◯開廊時間は11:00~18:00です。ただし展示最終日は展示は17:00までとし、当日中に撤収作業を行ってください。

[会場使用料]

10,000円+税/日
◯ご利用日前日までにご清算をお願いしております。
◯学生割引 展覧会開催時、学生である方、またはグループのメンバーの1名以上が学生である場合は9,000円+税/日とします。

[詳細]

◯会期中は新潟絵屋のスタッフが常駐し、会場準備(展示作業など)もスタッフがご協力します。
◯展示を希望される場合は作品を事前に見せていただき、担当者がご相談させていただきながら、展示のイメージ等を話し合います。
◯作品販売は、新潟絵屋のスタッフが担当します。販売手数料は30%(関連書籍等は20%)です。
◯広報については、新潟絵屋の広報紙やホームページでご協力します。案内状DMなどを制作される場合、新潟絵屋のデザイン部門dododoにもご相談いただけます。
◯作品を送付で搬入・搬出する場合、搬入搬出共発表者でご負担いただいております。
◯案内状は毎月発送される絵屋便に同封します(送付数は約500)。
◯展覧会会期中の催しをお考えの場合、会期中は18:00以降、21:00まで延長ご利用も可能です。その場合は、1時間@2,200円(税込)をご負担いただいております。
◯ご利用の相談は常時承ります。
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[イベント等の場合]

毎月11日〜15日の期間
◯ご利用時間は12:00〜18:00を原則とし、21:00まで延長可能
◯1時間@1,650円(税込) 3時間以上からご利用いただけます。(搬入搬出含)
◯18:00〜21:00は1時間2,200円(税込)となります。

担当:井上美雪
025-222-6888
info@niigata-eya.jp

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おかえり展 出品作品募集

おかえり!

展覧会ごとに、日々、さまざまな出会いがあります。
この「おかえり展」は、新潟絵屋の534番目の企画展。

これまでにたくさんの作品が、新潟絵屋を通過していきました。
誰かと出会い、お求めいただき、その誰かの人生の傍らに置かれることとなった作品についての、その後。
新潟絵屋から旅立っていった作品を、再びお迎えし、展示する試みです。

絵はどのような顔ぶれとなるでしょう。

イラスト1

出品要項

<会期>
8/22(火)~30(水)

<作品について>
・新潟絵屋で自身がご購入された絵画とする。水彩、油彩、版画など、技法は問わない。

<搬入搬出>
・出品者が直接搬入搬出することを原則とし、難しい場合は配送も可。
・受け入れ期間は、8月2日〜13日(カルメン・ガルシア展会期中)とする。

<出品料>
・1点3,000円とする。
・お支払いは作品搬入のとき。

<募集数>
・お申し込み先着30点とする。

<応募方法>
・まずは、事前に出品のお申し入れをご連絡ください。電話・ファックス・メールで受付。
・次の必要事項を、出品の際に書き添えてご提出ください。
・出品者のお名前/連絡先/搬入搬出方法/作品の作者名・タイトル/展覧会の開催年/絵についてひとこと

<絵についてのひとこと>
・出会ったときのエピソードや気に入っているところ、普段どんなところに飾っているかなど。
・メールでも、手書きでも。
・出品者名は公開しません。

<展示設営>
・8月20日(日)
・新潟絵屋が責任を持って行なう。希望により、出品者は参加できる。

<そのほか>
・会期中にイベントを開催予定。
・大きな作品を希望される場合は、事前にご相談ください。
イラスト2

田中正弘 展

5月12日fri―20日sat

vol.525 作家在廊予定日:会期中毎日

 アイヌの世界では自然や動物だけでなく、道具にもカムイ(神)が宿り、不要になると、道具のカムイに供え物をし、感謝を告げてカムイの世界に送り返すのだという。
 歯のこぼれた斧や、蚤の市で求めた古物で構成した田中正弘の作品に感じるのは、どこか飄々とした読経の声だ。知人の死をきっかけに制作された20年前の「立棺」シリーズから、原爆の記憶をこめた「雲水」、黒い標本箱風の「植物誌」「昆虫記」へ続き、今日につながる制作を想起すると、どれにも人や植物や昆虫や道具に手向ける、制作者の一貫した祈りがこめられていたことに気づく。仏教の僧は日本では、いつからか死者の供養を担う存在になった。「供養」を「カムイへの感謝」に重ねると、これらの作品たちはそのような供養=感謝を、生きたものに、使われたものらに向けて捧げ続ける僧たちに見えてくる。
(企画 大倉 宏)

田中正弘(たなか まさひろ)
1946年新潟市生まれ。76年初個展以降、東京銀座を中心に個展グループ展多数。90年「四季の径・彫刻大賞展」大賞受賞(古河市)。91年寄居浜(新潟市中央区)に 「夕日モニュメント」を製作。2003・06・09年新潟絵屋で個展。13年~「どこかでお会いしましたね」展(さいたま市)毎年出品。

▶みるものとよいところ 会場のようす

田中正弘展

PHOTO(上): 「斧斤・伝」
PHOTO(下): 「新・風土記」2015年 40.0×30.0cm

小林寿一郎「佐渡の芸能」木版画展

5月22日mon―30日tue

vol.526 作家在廊予定日:5/27・28

 小林さんの木版画には作風にふたつの面があると思う。一方に深い精神性を備えた作品があり、一方で遊び心を発揮したユーモラスな表現があって主題により彫り分けられている。技法にも木口、板目、両版併用があり、多様な顔料を駆使した色彩、マチエールも多彩だ。作域も広く、だから見ていて飽きることがない。4年前新潟市の蔵織で彼の作品をまとめて観る機会があった時の感想だ。
 今回の個展は広い作域の中から小林さんが長年手がけているどちらかというとユーモラスな作品が多い「佐渡の芸能」をテーマでお願いした。鬼太鼓、薪能、子供歌舞伎、花笠踊り、のろま人形に文弥人形の頭、車田植、そして宿根木の屋並など。小林さんのふるさとに寄せるおおらかな眼を感じながら、ユーモアをたたえた木版画で佐渡の芸能の素晴らしさを楽しんでほしい。絵屋では14年ぶりの個展。(企画 小見秀男)

小林寿一郎(こばやし じゅいちろう)
1954年佐渡市生まれ。70年万国博覧会世界児童画展特選受賞。82年より高橋信一(佐渡版画村美術館創立者)に師事し、86年から版画家日和崎尊夫に木口木版の指導を受ける。91年ニューヨークに滞在して現代美術を学ぶ。95年第50回県展県展賞受賞、無鑑査となる。96年「現代版画の状況展」(福島、新潟)、04、05年個展「佐渡の芸能版画展」(ネスパス、佐渡博物館)、06年「新潟の作家100人」(新潟県立万代島美術館)出品。2000・03年新潟絵屋、13年蔵織で個展。現在佐渡版画村会員、佐渡狭門会会員、新潟県展委員。

▶みるものとよいところ 会場のようす

小林寿一郎「下久知八幡祭り」

PHOTO(上): 「佐渡文弥」2017年 木口木版画
PHOTO(下): 「下久知八幡祭り」2017年 木口木版 15.3×10.4㎝

斉藤文夫 写真展 『海の村 山の村』

5月2日tue―10日wed

vol.524 作家在廊予定日:5/3・5・8
※在廊予定日を、当初、5/3・5・7・10とお知らせしておりましたが、諸事情により変更となりました。
何卒ご了承ください。

 半世紀余り、去り行く「郷土」を撮り続けた斉藤文夫氏。
 斉藤氏は荒波や豪雪の中で生活する人々の中に入り込み、土地の生活、習俗、様々な道具を記録に残した。厳しい自然と対峙しながらも、どこか可笑しみを含んだ写真もあり、見ている側が様々な感情に包まれる。そこには営々と受け継がれて来た人々の海や山との関わり、それらと混然一体となった人同士の交わりが刻まれている。
  氏がフィルムに収めたものは、時が経つにつれ、現在との「差異」をより明瞭に浮き彫りにする。それは被写体が失われて戻らないからこそ、より深く見るものに変化と喪失を訴えかけ、私たちに現在への眼差しを問う。
  撮影から数十年、すでに埋められぬものとなった差異は、それが一体何であったのかと今静かに私たちに問い続ける。
(Bricole 桾沢和典・桾沢厚子)

斉藤文夫(さいとう ふみお)
1933年新潟市西蒲区(旧巻町)福井生まれ。写真家、郷土研究家。NPO法人福井旧庄屋佐藤家保存会理事。元巻郷土資料館長の石山与五栄門氏や写真家・熊谷元一氏との出会いによって、郷土の風景、暮らし、人々の営みなどドキュメント志向の写真を撮り続ける。地域資源の発掘や文化・研究活動の傍ら、『角海浜物語ー消えた村の記録ー』『蒲原 昭和の記録ーカメラが捉えた昭和の残像ー』写真集も出版。1998年より旧庄屋佐藤家の保存活用を始め、現在も囲炉裏の火を守り続ける。

▶みるものとよいところ 会場のようす

◆斉藤文夫写真展『海の村・山の村』ギャラリートーク
2017年5月3日(水・祝)14:00~15:00
会場 :新潟絵屋 展示室
ゲスト:斉藤文夫×桾沢厚子(ブリコール)
司会 :大倉宏
参加料:500円 ※満席となりました
お問い合わせ先:新潟絵屋 info@niigata-eya.jp

斉藤文夫 「山村の春」

PHOTO(上): 「海に生きてきた漁師(昭和46年、浦浜)」
PHOTO(下): 「山村の春(昭和49年 下田村大江)」

■斉藤文夫写真集『昭和の記憶 新潟 海の村 山の村』刊行のお知らせと製作資金ご支援のお願い
http://bricole.jp/donate

津田 真帆 展

4月12日wed―20日thu

vol.522 作家在廊予定日: 4/12

 津田真帆の絵を支える二本の柱は、元気と繊細だ。そう感じ続けてきた。
津田はすばらしい絵本の絵の作者で、挿画もすてきだ。絵本の絵も、挿画も、イメージにつながっていて、イメージは個展で発表する絵にもつながっている。家で言うならイメージは壁であり、屋根かも知れない。
 いつからか、壁と屋根のない、柱だけの津田の絵を見てみたいと感じるようになったのは、構造だけに還元された家は、どんなだろうと思ったからだ。見る側の身勝手で、そう、津田に伝えたりもした。
 今回の新作では、その、むき出しの柱が覗いていて、ドキッとした。風が吹きよせ、雨も落ちてくるであろう柱の間に広がる空間の光景に、居心地に、そそられる。
(企画 大倉 宏)

津田真帆「新しい陽」

津田真帆(つだ まほ)
1966年東京都生まれ。東京芸術大学卒業。子どもの絵画・造形教室に携わる。装丁・挿絵の作品に 『デ・ラ・メア物語集』(全3巻)、絵本に 『巨男/おおおとこの話』『うずまき・うずまき・かたつむり』『あかちゃんがいるの!』(大日本図書)、『わたしのあかちゃん』(福音館書店)、『あきですよ』(金の星社)がある。檜画廊 (東京)にて個展多数。2006・08・10・12・14年新潟絵屋で個展開催。東京都在住。

▶みるものとよいところ 会場のようす①
▶みるものとよいところ 会場のようす②

PHOTO(上): 「飛びだす」
PHOTO(下): 「新しい陽」2017年 ミクストメディア/紙 37.5×51.0cm