Shop Information 11月

大倉宏著

『だれのものでもない私』

2004年発行の『東京ノイズ』(アートヴィレッジ発行)に続く、大倉宏待望の2冊目の評論集です。11月上旬発売予定。
発行:アートヴィレッジ/四六判
カバー絵:蓮池もも/題字:華雪/装丁・デザイン:絵屋デザイン部dododo
2,200円(税込)カートに入れる

▶ 2025.10.2[木]― 15[水]大倉 宏 展


蓮池もも2026カレンダー「わたしたちはここにいる」

絵と言葉:蓮池もも/サイズ29.7×10.5cm
200部限定! 1,300円(税込)カートに入れる


〈ショップコーナーでふたつの小さな展覧会を企画しました〉

長尾玲子展「クリスマス」

2025.11.27[木]―12.10[水]
毎回大人気の長尾玲子さんの刺繍絵。今回はすべて刺繍枠仕立てです。


渡辺リリコ展 「新年の切り絵」

2025.12.12[金]―25[木]
2026年の干支は丙午。新年のしつらいに馬の切り絵をどうぞ。


井田英夫遺作展 6

11/12[水]―25[火]
EVENT 11/23[日]小口和紅茶をたのしむ日

niigata eya exhibition 703

 さがしている絵があった。過去の展覧会で発表し、記憶に残っていたものの所在がわからず『井田英夫画集』に載せられなかった絵だ。井田さんの没後は、展覧会のたびに作品の調査や整理に繋がっており、今回はそのような絵のいくつかと再会することができた。わたしが支援展準備のために音戸を訪ねた折、制作のため手元においておきたいと言っていたぞうきんのスケッチ(画集に収録)の未完の油絵も見つけた。画集のつづきを展覧会で見届けてほしい。(文:井上美雪 企画者:井上美雪、大倉宏)

井田英夫(いだ ひでお)
1975年旧新津市生まれ。97年新潟デザイン専門学校卒業。99年モンセラート美術大学卒業(米国)。2002年より新潟絵屋、05年ギャラリーEMU-st(新潟)、11年久留米市一番街多目的ギャラリー、12年三方舎書斎ギャラリー(新潟)、15年天仁庵(広島)で個展開催。 15年8月~20年4月広島県呉市音戸町に滞在。17年は新潟絵屋とギャラリーみつけ(新潟)で新作展、砂丘館で回顧展を開催。18年4月、新潟市の2会場で有志の企画による「井田英夫支援展」が開催される。19年新潟絵屋で個展開催。20年4月27日逝去。23年4月『井田英夫画集』発行(井田英夫画集刊行委員会)。

Hideo Ida
Born in 1975 in the former Niitsu City. Graduated from Niigata College of Art & Design in 1997, and from Montserrat College of Art (USA) in 1999. He has had solo exhibitions at Niigata Eya since 2002, Gallery EMU-st (Niigata) in 2005, Kurume Ichibangai Multipurpose Gallery (Kurume) in 2011, Sanpousha Shosai Gallery (Niigata) in 2012, and Tenjinan (Hiroshima) in 2015. From August 2015 to April 2020, he lived in Ondo-cho, Kure City, Hiroshima Prefecture. In 2017, he held exhibitions of new works at Niigata Eya and Gallery Mitsuke (Niigata), and a retrospective at Sakyukan. In April 2018, the “Hideo Ida Support Exhibition” was organized by volunteers at two venues in Niigata City. In 2019, he held a solo exhibition at Niigata Eya. He passed away on April 27,2020. Hideo Ida Artworks was published in April 2023 (The Hideo Ida Artworks Publication Committee).

PHOTO(上): 「観葉植物」 2008年 油彩、オイルバー/板 65.2×45.5cm

井田英夫
PHOTO:「冷蔵庫」2017年 木炭、コンテ/紙 42.5×35.2cm

井田英夫
PHOTO:「おばあちゃんと話す春」2017年 パステル・木炭/紙 31.5×24.8cm

井田英夫
PHOTO:「おばあちゃんのアイロン」2015年 木炭、コンテ/紙 21.6×27.2cm

井田英夫

EVENT

小口和紅茶を味わう日

11/23[日祝]11:00-16:00

井田英夫さんの地元、新潟市秋葉区小口は茶葉の産地です。渋みが少なく独特な味わいの和紅茶を試飲いただけます。茶葉の販売も行います。
Onedaycafe Pooh出店〉


EVENT

ぶらっと しばためぐり

10/17[金]―26[日]11:00〜17:00
会場:長徳寺(新発田市大栄町2-7-22)行在所(通常非公開/国登録有形文化財)

新発田市にある由緒あるお寺の貴重な建物に展示する機会をいただき、井田英夫さんの「布団」「第一音戸大橋を背にした自画像」「おばあちゃんのアイロン」「冷蔵庫」など7点を展示しています。


関連記事
2024年:▶ 井田英夫 遺作展 5
2023年:▶ 井田英夫 遺作展 4
2022年:▶ 井田英夫 遺作展 3
2021年:▶ 井田英夫 遺作展 2
2020年:▶ 井田英夫 遺作展——音戸の素描を中心に井田英夫遺作展@砂丘館
2019年:▶ 井田英夫展
2018年:▶ 井田英夫 巡回支援展
2017年:▶ 井田英夫展、砂丘館 ギャラリートークの動画
2016年:▶ 井田英夫展
2014年:▶ 井田英夫展
2012年:▶ 井田英夫展
2010年:▶ 井田英夫展
2009年:▶ 井田英夫展
2007年:▶ 井田英夫展
2006年:▶ 井田英夫展
2004年:▶ 井田英夫展
2002年:▶ 井田英夫展

足立照久展 

Open eya

ふるい屋のふるいとあたらし
11/1[土]― 9[日]

実演製作
11/1.2.3.8.9
同時開催
砂丘館庭園にて「海のキオク」公開中
★夜間ライトアップ

 日本海に面した新潟県寺泊の山田は古くから篩(ふるい)作りが盛んで、その歴史は少なくとも江戸後期(天保時代)までさかのぼります。
 足立茂久商店は現在もこの地で操業を続けるただ一軒の「篩屋(ふるいや)」です。
 主な製品は篩(ふるい)・裏漉し(うらごし)・蒸籠(せいろ)。その製作技術は「寺泊山田の曲物」として長岡市の無形文化財(工芸技術)に指定されています。
 11代目の足立照久は受け継がれてきた伝統を守りつつ、新たな分野での作品作りに挑戦しています。
 細く割った曲輪を組んで作る「曲輪の球体」、小国和紙を使った照明器具「ゆきほのか」、スツールに曲輪を取り入れた「曲輪スツール」、「曲輪の球体」と花びんを組んだ「花結び」、ウルトラセブンをモチーフとした「ウルトラセブン スツール」など、これまでの曲物には無い新しい形を作り出してきました。
 今回の展示では「篩屋(ふるいや)」として培われた技術で作り出される「新しい形」の作品と、その作品で彩られる大正時代の町屋を再生した空間「新潟絵屋」をお楽しみください。

足立茂久商店

スツール 税込40,590円

足立茂久商店

花結び 税込13,750円〜

足立 照久(あだち てるひさ)
1974 旧三島郡寺泊町生まれ
1997 新潟大学理学部地質鉱物学科卒業。卒業と同時に家業の篩製造業に従事。 足立茂久商店11代目
2015 新潟ふるさと村アピール館にて「足立茂久商店と新潟伝統の技 展」開催
2016 「ゆきほのか」で第56回(平成27年度)全国推奨観光土産品審査会 日本商工会議所会頭努力賞受賞
2016 新潟ふるさと村庭園内ふるさとの家にて「寺泊山田の曲げ輪の灯り展」開催
2019 北方文化博物館藤棚にて「曲輪の球体 展 大藤の息吹」開催
2020 「リメイク曲輪スツール」でニイガタIDSデザインコンペティション2020 IDS審査委員賞受賞
2020 新潟絵屋にて「足立茂久商店の曲物 フルイ屋ノ 
アタラシイ カタチ展」開催
2024 「リメイク曲輪スツール」で第5回三井ゴールデン匠賞入選
2025 新潟ふるさと村新潟館にて「曲輪の球体展 海のキオク」(10/4〜20)

足立照久「球体オブジェ・一重 」
球体オブジェ・一重[1尺2寸]/[1尺]

足立照久「ゆきほのか[テーブルライト]」
ゆきほのか[テーブルライト]税込33,000円

足立茂久商店

わっぱ 5寸 税込9,350円/6寸 税込14,300円(電子レンジで使えます)


同時開催 
曲輪の球体と流木によるインスタレーション

「海のキオク」

会場:砂丘館・庭園
新潟市中央区西大畑町5218-1
9:00~21:00/月曜日休館
★夜間21時までライトアップ


関連記事
▶ 足立茂久商店の曲物
▶ 長岡市無形文化財「寺泊山田の曲物」足立茂久商店

タクミクラフト 
タクミクラフト 作家紹介・足立照久 
足立茂久商店 | TECH NAGAOKA [テックナガオカ]  
寺泊山田の曲物 | TECH NAGAOKA [テックナガオカ]

松本健宏干支もの

shopスペースにて

プロフィール:松本健宏(まつもと たけひろ)
1967年京都市生まれ。京都精華大学テキスタイル科卒業後インテリアデザイナー経験を経て、染色と人形制作を続ける。染色で1999年京展工芸部門京都市長賞、99・2000・06年日本新工芸展NHK会長賞・日本新工芸賞受賞。京都工芸美術作家協会、日本新工芸家連盟等所属。京都市在住。

京都の染色・造形作家、松本健宏さん。12年前の巳年とはまた違った今年の干支ものをおたのしみに。12月16日頃に発売します。

松本健宏干支もの
「金乗り二頭巳」W9×D12×H20cm 19,800円(税込)


「金乗り一頭巳」W10×D11×H20cm 15,400円(税込)

松本健宏干支もの
「臈纈染 巳手拭い」 2,200円(税込)


SHOP関連情報

万年カレンダー「日暦」リニューアル発売
しんぞうグッズ

しんぞうグッズ

関連イベント

「しんぞう展」会期中は、しんぞうさんの絵から生まれた個性的なグッズをご紹介します。

しんぞう長袖Tシャツ
私はトラ子 長袖Tシャツ
5,940円(税込)

しんぞう
Busy mother Tシャツ
5,500円(税込)

しんぞう
買い物おばbag
5,500円(税込)

ミニチュア絵画シール
身近なところに飾っておたのしみいただけます。

しんぞう
880円(税込)
左:880円(税込) シートサイズ10×20cm/5片/
ホログラム加工のため角度により見え方が変わります
企画・制作・デザイン:dododo(ドードー堂・新潟絵屋)

しんぞう
身近なところに飾っておたのしみいただけます。
550円(税込)
シートサイズ10×15cm/2片
企画・制作・デザイン:dododo(ドードー堂・新潟絵屋)

渡辺リリコ展  共に時を慈しむ

6/1[木]―13[火]

niigata eya exhibition 652
会期中は毎日作家が在廊します(12-16時)

 リリコさんは東京暮らしが長かったが、2011年末から新潟市西区を活動の拠点に変えた。こちらでは、日にあたり、ダイコンやタマネギ、冬菜などを育て、空や畑を眺め、海を感じ、採れたて野菜を食べる毎日。新しい日常に味わうことがたくさんで、そうした日々をたいせつに過ごした12年間だった。そして、本のなかにいることが多いリリコさんは、どこにいても空想を楽しんできた。新作は、日記と空想が混ざった、コラージュとドローイングのミックス。だれかに話しかけているみたいな連作だ。(企画者:井上美雪)

Ririco has lived in Tokyo for a long time, but at the end of 2011 she changed her base of activities to Nishi Ward, Niigata City. Here, she spends her days growing radishes, onions, and winter greens in the sun, looking at the sky and fields, feeling the ocean, and eating freshly harvested vegetables. There was so much to savor in her new daily life, and she has cherished those days for the past 12 years. Ririco, who often spends most of her time reading books, enjoys daydreaming wherever she is. Her new work is a blend of collage and drawing, a mixture of diary and fantasy. It is a series of works as if with the feeling that she were talking to someone. (Exhibition Planner: Miyuki Inoue)

PHOTO(上):「宙のむこうに 陽なたの匂いを求めて」2022年 33.3×24.2cm


PHOTO:「小さなハミング」2023年 紙コラージュ・ペン・クレヨン 24.2×16.5cm

渡辺リリコ(わたなべ りりこ)
新潟市生まれ。灘本唯人氏に師事後、宇野亜喜良事務所、灘本唯人事務所を経てフリーのイラストレーターに。2005年画廊full moon upstairsと15年砂丘館でマッチ箱のシリーズを発表。近年は、北原白秋の「五十音」にイラストを添えたポストカードや、ダイコンをモチーフにしたミニ絵本『しろい一日』を自主制作。近年手がけた挿絵に『和歌でみる源氏物語~おばあさん的~』(田辺真知子・著)、『てのひら句集』(喜怒哀楽書房・発行)がある。 rico-w.jimdofree.com

Ririco Watanabe
Born in Niigata City. After studying under Tadahito Nadamoto, she worked at Akira Uno’s office and Tadahito Nadamoto’s office before becoming a freelance illustrator. Exhibited her series of matchboxes at the gallery Full Moon upstairs in 2005 and in 2015 at the Sakyukan. In recent years, she has independently produced postcards with illustrations of the “Gojyuon“ of Kitahara Hakushu and a mini picture book “Shiroi Ichinichi”, using white radish as a motif. Her recent illustrations include “Waka de Miru Genji Monogatari – Obaasan-teki” written by Machiko Tanabe and “Tenohira Kushu” (published by Kidoairaku Syobou.)rico-w.jimdofree.com

渡辺リリコ展
PHOTO:「夏の満ち欠け」2022年 紙コラージュ・ペン・クレヨン 36.2×27.2cm

渡辺リリコ展
PHOTO:「ダイコン讃歌」2022年 紙コラージュ・ペン・クレヨン 36.2×27.2cm


▶ 2008年 06月
▶ 2008年 12月
▶ 2009年 12月

関連イベント

Shop Info.1 〈渡辺リリコ オリジナルグッズ〉

渡辺リリコ
「五十音」カード
老人介護施設の口腔体操で「五十音」を読むと聞き、作ったカード。
11枚セット 
ポストカードサイズ/両面印刷 
作:北原白秋 画:渡辺リリコ
税込 1,000

冊子『しろい一日 ―ちくちく小人と遊ぶ―』
作・画:渡辺リリコ 
ちくちく布:水上惠子 
8.2×12.3cm/27頁/2020年発行
税込 1,000