ギャラリー&ミュージアムマップ 2017.2-3

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新潟島とその周辺のギャラリー&ミュージアムマップ | gallery & Museum Schedule 2017.2-3

2017年2月17日(金)- 3月25日(土)

緑川俊一展

2月2日[木]―12日[日]

vol.516 

 長くパソコンに向かって、入浴し、瞑目すると、湯の熱とともに、意識が置き忘れていた体が、緑川俊一の絵の格好で戻ってきた。目で見るのではない<体が体で感じる体>を、からだと呼ぶとするなら、緑川の人はそのからだを描いている。
 絵屋での緑川展は4度目だが、いつも敏感に反応してくれる観手が、ダンサーの堀川久子だ。その堀川は1980~90年代に山梨県白州町で、身体気象農場という、農業をしながら体や踊りを考える活動を田中泯らとしていた。堀川の独舞は視覚的にも美しいが、それだけでなく、場の空気を、見る者の内部のからだを揺らすきわだった力をもつ。
 緑川の顔や人もまた、人間存在の「身体気象」を、雨や雲や空や朝や日を、ときに劇的にまた微妙に、とどまることなくうつろう〈からだ〉の、ひとつとして同じもののない風景を、情景を、描いている。いつも新しく、瑞々しく、独特で、見飽きることがない。
 今回はその緑川展の会場で、堀川久子が踊る。どのような気象が、風が、光が、絵屋を通過するだろう。(企画 大倉 宏)

緑川俊一(みどりかわ しゅんいち)
1947年東京都生まれ。67年絵を始める。71年小笠原諸島の父島、母島、72年小樽、77年東京、88~91年ニューヨークに住む。マエダ画廊(名古屋)、現代画廊、ギャラリー川船、空想・ガレリア、ギャラリー汲美、羽黒洞木村東介(東京)、たけうち画廊(新潟)などで個展。ほかグループ展多数。新潟絵屋では2001・09年個展、2013年に吉田淳治との素描2人展を開催。千葉県船橋市在住。

PHOTO(上): 「かお」制作年不明

緑川俊一作品
PHOTO(下): 「ひと」2016年 ダーマトグラフ/紙 42.1×29.8cm

関連イベント 堀川久子踊ル 緑川俊一展の新潟絵屋にて
2.10[金] 19:00~ 参加料1,000円/要申込。新潟絵屋へ

*新潟絵屋から徒歩10分の新潟市美術館の「木村希八さんの贈り物」展(1/28~3/5)でも、刷り師、コレクター、画家であった木村希八のコレクションの1点として、緑川俊一の作品が出品されています。あわせてご覧下さい。

佐佐木 實 展 イ充つ㊁

2月18日[土]―28日[火]

vol.517 作家在廊予定日: 2/18.19.26~28

 将棋や囲碁の専門棋士の頭は、ひとつのマスに、交点に置かれたひとつの駒や石に、ゲームの無数の進行の可能性を読み取り、悩み、興奮し、喜び、絶望したりするという。
佐佐木實の「カタカナ一文字」による近年の表現も、たった一音、一文字に蝟集し流れ込む意味や感情や人生を透視し、棋士と対手が脳内で可能性を追い、戦うように、佐佐木自らが私たちと向き合い、生きようとする試みである。
 盛岡で発表した「ヒ象る」では、人に許された言語が「ヒ」だけになったらというコトバの拘束性を強く意識したものだったが、新潟絵屋での前回と今回の発表「イ充つ」では、その限定になぜか佐佐木自身が弾んで、ダンスをしているようにさえ見えるのが面白い。
 ヒとイの違いなのか、佐佐木自身の制作姿勢の変化なのかはわからないけれど、今回の新作で「イ」がついに物質化、物体化しだしたのを見ると、言葉・文字という抽象的なもの(と考えてしまいがちなもの)が、じつはひどく肉感的な、ナマモノなのだということをつきつけられる。こんなふうに言葉と向かい合わせてくれる鏡が在る。
大げさかも知れないが、奇跡は、きっとこういうことを言うのだ。(企画 大倉 宏)

佐佐木實 (ささき みのる)
盛岡市生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程藝術学専攻修了(美学)。フランス国立社会科学高等研究院博士課程言語学専攻修了。博士(言語学)。二十代半ばに渡欧。パリでは言語学を学び、制作と学問の双方から言葉/文字を記す行為に向かいあった。2006年帰国。11年岩手県美術選奨受賞。近年の個展は11年盛久ギャラリー(盛岡)、新潟絵屋、北書店画廊、12年Cyg art gallery「書書葉葉」(盛岡)、13年OGU MAG「佐佐木實の書 -型ハメ 型モレ-」(東京)、14年新潟絵屋など。14年Gallery 彩園子(盛岡)での「明日の仕事、12人」のひとりに選ばれ『ヒ象る』で参加。http://www.minorusasaki.com

PHOTO(上): 「イ」2016年 鉛筆・色鉛筆・インク/紙 28.1 x 17.1 cm

イ充つ

佐佐木實

PHOTO(下): 「イ」2016年 鉛筆・色鉛筆・グワッシュ・インク/紙 26.8×11.4 cm

関連イベント
ギャラリートーク 佐佐木實×大倉宏
2.18[土] 19:00~20:00 (21:00まで開廊)参加料500円/申込不要

カルベ アキシロ 展

9月12日mon―20日tue

vol.504

 今回の作品は我が家から周囲4kmの身近な自然の風景をモチーフに田んぼ・大峰山からの下りてくる川・山々・木々と四季折々の風景から生命を感じ、それらを絵にしました。
 これまで気がつかなかった身の回りの風景が、毎日周囲を歩くことで気がつきはじめた、自然の普遍的な構造や法則性について自分なりの発見があり、それを表面的な物ではなく本質を抽出するような絵を描いてみたいと挑戦しています。(カルベ アキシロ)

カルベ アキシロ(軽部 明代)
1952年東京都生まれ。昭和49年仕事の関係で新潟県胎内市(旧中条町)に赴任。いろいろな思いを自分なりに表現したくなり、52才の時に会社勤めの傍ら絵を描きはじめる。その後、新発田美術会に入会。現在は会社を定年退職し、新しい出会いや、先輩、仲間たちとの交流の中で刺激を受け日々絵の制作に励んでいます。新発田市在住。2013年9月新発田市市民ギャラリーにて初個展。15年9月自由美術初入選。

photo:「胎動」2016年 油彩/麻布 パネル 41.0×31.8cm


新潟絵屋では、空間のレンタルを行っていません。いくらで借りれますか? と、実はよく聞かれます。準企画展は、新潟絵屋で作品を発表したいという意欲ある作家を応援するための個展方式です。こちらも空間の貸し出しということではなく個展を一緒に作って行くものです。ご興味がある方は新潟絵屋までお問い合わせ下さい。 担当:井上美雪

ギャラリー&ミュージアムマップ 8/20~9/25 2016

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新潟島とその周辺のギャラリー&ミュージアムマップ | gallery & Museum Schedule 2016.7-8

2016年8月20日(土)- 9月25日(日)

BAKU 斉藤 写真展 時の向こうがわ

8月21日 sun ― 30日 tue

vol.502

作家在廊予定日:会期中毎日

 詩人の斎藤健一さんの企画でBAKU斉藤の写真展「アンコールの顔」を開催して7年になる。
 アンコール遺跡ではない写真展の話は、その会期中に、斉藤さんからあった。画像でそれらを見せられ、とまどったのは、同じ写真家の仕事とはすぐに飲み込めなかったせいで、7年はそれをこちらが、飲み込むために要した時間だったかもしれない。
 当惑は、BAKUのアンコール写真をリアリズムだと見たせいだった。世界中で展示されるそれらは、アンコールの像そのものの力で、見る者を印象づける。しかし実際に立体物を画廊で展示する経験を重ねると、立体の実力=そのものの力を、平面である写真に立ち上がらせる難しさの並大抵でないことが分かってくる。熱帯の森で、大きな足場を組み、大型カメラで野外の巨像を撮影する。それだけでも大変だが、しかしそれだけでは、巨像の力は伝えられない。そこで生きたのが、今回展示する写真などで、BAKUが時間をかけて蓄積した写真を作る、構成する経験だった。アンコールの像は、足場の上のカメラの背後に立つ、写真家のそのプリズムを通過して、そのものの力を、写真の中でもう一度、獲得したのだ。(企画 大倉 宏)

BAKU 斉藤(バク さいとう)
1948年新潟市生まれ。94~2005年日本国政府アンコール救済チームや他のミッションに参加、アンコール遺跡群の尊顔を撮りはじめる。06年カンボジア王国政府より「サハメトライ・トッパデット級勲章」を受章。2016年エコグローバルミュージアム(カンボジア・プレアヴィヒアにある博物館)にて常設展示。主な著書は『アンコールの神々-BAYON』(小学館)、『アンコールと生きる』(朝日新聞社)、『幻都バンティアイ・チュマールの神々』(梧桐書院)、 『カンボジアの宝石箱』(連合出版)、『初めてのアンコール』(草土文化出版)等。

PHOTO: 「Visitants 1 (Accomplished was incident)」1986年 伊豆大島・裏砂漠 カラー

■ 8/21(日)18:00~ BAKU斉藤ギャラリートーク 聞き手:大倉宏 500円/予約不要

ギャラリー&ミュージアムマップ 7/20~8/25 2016

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2016年7月20日(水)- 8月25日(木)

ギャラリー&ミュージアムマップ 5/20~6/25

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2016年4月20日(水)- 5月25日(水)

ギャラリー&ミュージアムマップ 4/20~5/25

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2016年4月20日(水)- 5月25日(水)

ギャラリー&ミュージアムマップ 3/20~4/25

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新潟島とその周辺のギャラリー&ミュージアムマップ | gallery & Museum Schedule 2016.3-4

2016年3月20日(日)- 4月25日(月)