KIRO展 @ギャラリーみつけ

BOROと水墨抽象とヤブレカブレ
4/1[水]―19[日]
10:00-22:00 (最終入館21:30)

会場:ギャラリーみつけ 2階フロア・展示室2
見附市昭和町2-4-1 0258-84-7755
休館日:月曜日/入館無料
www.gallery-mitsuke.com

 私たちがキロさんと呼んでいるこの人は、生名上原誠一郎といい、越後西蒲原、竹野町の造り酒屋の長男だった。
 東京の美校を中退後、イタリアに移動し、日本でいう狂言役者みたいな古典芸能の芸人となって、テレビの人気者になったりしたという俄かに信じがたい話もあるが、どうやら本当のことらしい。かの地で「せいいちろう」の音をなかなか発してもらえず、seiichiroのchiro(キロ)が呼び名となった。
 30年ほど前、故郷の新潟に現れ、エチゴビールの創始者として、当時の巻町福井の山中や萬代橋近くのビルに、おしゃれなビールパブを開いた時分は、西欧の地方文化を運ぶ颯爽とした渡り鳥に見えた。時がたち、酒造業を離れ、不思議な絵やコラージュ(貼り絵)を発表したり、路上や湿地などで踊りともつかない不可思議なふるまいを始めた頃から、これはどうも破格の異なる人物ではないかと思われてきた。その「異」ぶりが年々昂じ、近年は人の姿をした妖怪みたいになってきた。日本名誠一郎も、イタリア風のchiroも、この人が近年好むぼろ布のように穴だらけとなり、その奥にのぞく地肌が、なんともひろやかで、あたたかい。この人はどこかへ、なにかへ、帰っていこうとしている。ぼろアートやら、穴あき(アナーキー)絵画やら、こんにゃく大芸術(こんにゃくを筆にして描く墨絵)やら、ほとけ様やチミー(魑魅)、その大きい体から次々と湧水のように生まれだしたなにもかもが、陽なた水のような、ベトのような、なんか屋や見世物小屋のような、私たちが知っていたのに忘れかけてしまったものや場所の匂いを漂わせて、新しいのに、なつかしい。(大倉宏/新潟絵屋)

上原木呂(うえはら きろ)
1948年巻町(現・新潟市西蒲区)生まれ。美術家、パフォーマー。69年東京芸大中退。瀧口修造と知り合い強い影響を受ける。76年イタリアに渡り演劇活動の後、88年帰国。2010年ドイツでマックス・エルンストと二人展。ヤン・シュヴァンクマイエルとの共同展も多い。作品制作は多産で多彩な展開。
作家ホームページ


上原木呂
上原木呂
上原木呂
上原木呂チラシ裏

ギャラリーみつけは新潟絵屋が指定管理に携わる見附市の文化施設です。


関連記事
新潟絵屋「上原木呂展」(2019年4月)

蓮池もも展

3/17[火]―30[月]

vol.591

 新潟市で発表を始めて14年。その間、蓮池ももの絵には大きい変遷がみられた。歩く木、紋様、島、顔…などの〈シリーズ〉を通過して、絵はこの数年ゆるやかな淵を流れ始めたように見える。
 そして今回、長年見続けてきた者には、初期の世界のよみがえりを感じさせるような絵があらわれてきた。少女、ふたりの人、踊りや歩行など。よく見入れば随所にその後の展開の痕跡があり、初期の絵そのものではない。でも、何かが帰ってきたような感覚。
 画家の「展開」を川に例えるなら、その流れは高地から低地へ単純に下るのではなく、ときに中流が上流に、下流が水源地に注いだりする、もっと複雑な構造をもっているのだろう。通過した様々な土地の匂いを呼吸しながら、新たに始まろうとする旅の予感にときめいている、みずみずしい筆の鼓動が聞こえる。 (企画 大倉 宏)

蓮池もも(はすいけ もも)
1983年新潟市生まれ。2006年fullmoon upstairs、07・08・09・10・11年画廊Full Moon、12年砂丘館で個展。新潟絵屋では10・12~19年毎年個展、15・16年ギャラリー島田(神戸)、16年ギャラリー枝香庵(銀座)にて個展開催。俳誌『白茅』13号から「森の奥 湖の底」(画とエッセイ)連載。十日町市在住。

PHOTO(上):「灯台へ」 2020年 アクリルガッシュ・鉛筆/紙 23.0×32.7cm

蓮池もも展
「女たちは歩く」2020年 アクリルガッシュ・鉛筆/紙 10.4×33.3cm

蓮池もも
「星が丘」2020年 アクリルガッシュ・鉛筆/紙 16.5×24.0cm


新発売

蓮池ももノートブック「momonote」通信販売ご案内

通信販売の方法 
1.
メールで次に記載の項目についてお知らせください。
記載事項:お名前、お届け先ご住所、ご連絡先、ご希望のノートのご指定(A,B,C)、部数 

2.
お品物をお送りいたします(送料180円〜)。
※店頭での受取も可能です。その場合は、お取り置きさせていただきます。
※3月・4月のお休み:3/31〜4/16休 

3. 
お品物に同封する郵便局払込用紙にて、送料と代金のお振り込みをお願いいたします。

A.蓮池もも momonote
B.蓮池もも momonote
C.蓮池もも momonote


関連イベント

11:00-18:00 カフェ「コーヒーとタープ」出店

詳しくは SHOP&EVENT 「コーヒーとタープ」をご覧ください。

蓮池もも

蓮池もも ギャラリートーク

3/20[祝・金]18:30-

蓮池もも+聞き手:大倉宏(本展企画者・美術評論家)
参加料500円/定員に達しご予約は終了しました。
025-222-6888 / info@niigata-eya.jp


これまで

▶ 蓮池もも展〈前期〉2018年
▶ 蓮池もも展〈後期〉2019年
▶ 蓮池もも展 2017年

星野貴代展「あしたの気配」

3/2[月]―14[土]

vol.590

  “空を飛ぶ鳥のように自由に—”と人は歌う。けれど鳥たちは、決して好き勝手に飛んでいるわけではなく、それぞれの必然や必要、目的に迫られて飛んでいるのであって、決して人が思うほどには自由に飛んでいるわけではないんじゃないか。鳥好きの自分はちょっと茶々を入れてもみたくなるが。
 星野貴代さんは「陶芸作品よりも平面の作品の方が自由な気分でいられる」と言う。確かに紙の上で星野さんの線は、色は、自由奔放だ。未知の世界の地図のようにコミカルに紙の上を走り回ったり立ち止まってみたり。花のように艶やかに咲き満ちたかと思えば、霧雨の中に散る風情にも。
 その自由さの中には、もしかしたら星野さん自身気が付いていない必然や必要や目的が隠されているのかも知れない。むしろ奥に潜む不自由さこそが、星野さんの絵を眩しく輝かせているのかも、とふと思えてくる。星野さんの絵がどこまで高みに向かって飛べるのか、それをみつめていたい。  (企画 田代早苗)

星野貴代(ほしの たかよ)
1974年新潟市生まれ。99年佐藤公平氏に師事。 2001年新潟市西蒲区(旧中之口村)に開窯。02年以降毎年ギャラリー栞(新発田市)での個展で発表するほか、05年アートスペースガレリエ(上越市)、09・11・12・13・14年ギャルリー炎舎、15年ギャラリーゆうむ、15・16・17・18・19年シロネプレッソ、16・17・19年Kaede Gallery+full moonにて個展開催。

PHOTO(上):「繧繝に棲む人」2019年 墨・アクリル・ペン/和紙

星野貴代展「あしたの気配」

PHOTO:「UNCHARTED 雲の還る場所」 2017年 オイルパステル・ペン/紙 19.6×26.8cm


SHOP 3/2[月]-14[土]

星野貴代 陶器

展示室では星野貴代さんの絵に光を当てますが、ショップでは日常にお使いいただけるお皿、鉢、カップなどをご紹介します。

星野貴代 陶器

PHOTO: 金彩下絵模様鉢 5,000円(税別)

SHOP 星野貴代 陶器

3/2[月]-14[土]

SHOP

展示室では星野貴代さんの絵に光を当てますが、ショップでは日常にお使いいただけるお皿、鉢、カップなどをご紹介します。

PHOTO(上): 金彩下絵模様鉢 5,000円(税別)


星野貴代展 「あしたの気配」

3/2[月]―14[土]

vol.590

  “空を飛ぶ鳥のように自由に—”と人は歌う。けれど鳥たちは、決して好き勝手に飛んでいるわけではなく、それぞれの必然や必要、目的に迫られて飛んでいるのであって、決して人が思うほどには自由に飛んでいるわけではないんじゃないか。鳥好きの自分はちょっと茶々を入れてもみたくなるが。
 星野貴代さんは「陶芸作品よりも平面の作品の方が自由な気分でいられる」と言う。確かに紙の上で星野さんの線は、色は、自由奔放だ。未知の世界の地図のようにコミカルに紙の上を走り回ったり立ち止まってみたり。花のように艶やかに咲き満ちたかと思えば、霧雨の中に散る風情にも。
 その自由さの中には、もしかしたら星野さん自身気が付いていない必然や必要や目的が隠されているのかも知れない。むしろ奥に潜む不自由さこそが、星野さんの絵を眩しく輝かせているのかも、とふと思えてくる。星野さんの絵がどこまで高みに向かって飛べるのか、それをみつめていたい。  (企画 田代早苗)

星野貴代(ほしの たかよ)
1974年新潟市生まれ。99年佐藤公平氏に師事。 2001年新潟市西蒲区(旧中之口村)に開窯。02年以降毎年ギャラリー栞(新発田市)での個展で発表するほか、05年アートスペースガレリエ(上越市)、09・11・12・13・14年ギャルリー炎舎、15年ギャラリーゆうむ、15・16・17・18・19年シロネプレッソ、16・17・19年Kaede Gallery+full moonにて個展開催。

星野貴代

PHOTO:「繧繝に棲む人」2019年 墨・アクリル・ペン/和紙(部分)

星野貴代展「あしたの気配」

PHOTO:「UNCHARTED 雲の還る場所」 2017年 オイルパステル・ペン/紙 19.6×26.8cm

松本健宏展「ヒビノクラシ」@ギャラリーみつけ

2/22[土]―3/13[金]

TOPICS
10:00-22:00(最終入館21:30)
〈入館無料〉 2/25、3/2、3/9休館
ギャラリーみつけ 展示室1・2
見附市昭和町2-4-1 tel. 0258-84-7755
www.gallery-mitsuke.com
指定管理者:新潟絵屋・新潟ビルサービス共同企業体

松本健宏(まつもと たけひろ)
1967年京都市生まれ、在住。京都精華大学 テキスタイル科卒業後インテリアデザイナー経験を経て、染色と人形制作を続ける。染色で1999年京展工芸部門京都市長賞、99・2000・06年日本新工芸展NHK会長賞・日本新工芸賞受賞。京都工芸美術作家協会、日本新工芸家連盟等所属。京都市在住。

PHOTO(上): 「ヒビノクラシ」(部分)2009~19年 200×1456cm(16面屏風)
写真は2014年12月新潟絵屋「松本健宏展 心の素」の展示風景。当時は2面でした。


関連イベント 1 ろうけつ染めで手拭いを染める

2/23[日]14:00〜16:00
・講師:松本健宏
・会場:ギャラリーみつけ・ぶらっとルーム
・参加費:2,000円
・定員15人・小学生以上~(小学1、2年生は保護者同伴)
・要申込:ギャラリーみつけへ TEL. 0258-84-7755
*制作後は作品を預かり、講師が定着処理をして、後日ギャラリーみつけでお渡しします。
*年齢に応じて、常温の着色防染剤ダックを使用することがあります

関連イベント 2 ヒビノクラシ・日々ニ踊ル

2/23[日]18:00〜
・踊り:堀川久子
会場:ギャラリーみつけ展示室1 「ヒビノクラシ」前
参加無料/申し込みは不要です。直接ご来場ください。

堀川久子(ほりかわ ひさこ)
即興舞踊家。新潟市生まれ。20年間の舞踊家・田中泯との活動ののち、1998年より新潟市に活動拠点を移す。独舞を中心に、音楽家、美術家との共同作業、ワークショップなどをヨーロッパでも展開。

松本健宏
松本健宏チラシ表
松本健宏
松本健宏チラシ裏


▶ 2020.02.24魂が喜ぶ絵を描く ワークショップ
▶ SHOP 松本健宏 手拭い&干支人形
▶ SHOP 松本健宏さんの干支もの
▶ 松本健宏展 「花火」2017年

関連イベント 3 松本健宏ろうけつ染めワークショップ

3/15[日]10:00-
講師:松本健宏
会場:新潟絵屋展示室
参加料:2,000円
定員:8名(要予約/新潟絵屋へ)
*所要時間およそ30分~(個人差があります)。
*制作後は一旦作品をお預かりし、松本さんが定着処理をして後日お渡し致します。

絵のある空間コーディネートeto

NEWS

インテリアショップのショールームで展開させていただいている、絵のある空間コーディネート。2月25日までの展示は「清々しさ」をテーマに作品を構成しました。
現在、ご覧いただける作品の作者名:石田佳子・佐佐木實・清水伸・津田真帆・中矢澄子・野中光正ほか

会場: オーダーカーテンと家具・インテリア TOLEDO
新潟市中央区万代3丁目5-36 TEL.025-255-5502
10:30~18:00 水曜定休・駐車場有


絵のある空間コーディネート eto(えと)
佐佐木實展「イ充つ」
清水 伸 展 「夜」