安藤喜治写真展 「Stand Still」

10/2[水]―10[木]

Open eya

 ブログ「Yoshi-Aの写真の楽しみ」では、「瞬きをするようにとりたいです。ぼつぼつ撮った写真をできれば、毎日。」と自己紹介している安藤さん。個展を開くことは、ひとつの作品にまとめることでもある。今回はどんな作品になるだろう。「Stand Still」は「じっと立っている」の意味。

安藤喜治写真展「Stand Still」


小木曽瑞枝展「山々/こちら側とあちら側」

9/17[火]―30[月]

vol.583

作家在廊予定日 9/17・28

 小木曽瑞枝さんは、遠回り上手だ。制作に時間がかかる。テーマに向かいながら長い回り道に近くや遠くのものをよく観察して、広く思考をめぐらせた末に作品を完成させる。
 新作には2面がある。「鏡を境にあちらとこちらの背景はさかさまになってしまう」「いつでもどこでも、見えている側と見えていない側」――こんな考えごとをしながらできたのが今回の作品。
 前回の個展「前上下左右後」では、それまで壁に固定してきた作品が置きもの化した。新作では、それと共通する点もあるけれど、似て非なる。絵屋の展示室に出現する山々をおたのしみに。(企画 井上美雪)

小木曽瑞枝(おぎそ みずえ)
1971年東京都生まれ。96年東京芸術大学大学院修了。平成19年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてスウェーデンに滞在。風景の観察を通じ、未知と既知の狭間にある世界観を平面や立体、インスタレーション作品として発表。2010年「祝祭」(ポーラミュージアムアネックス)、12年「虹の彼方」(府中市美術館)、15年「前上下左右後」(新潟絵屋)、16年「何処でそれを失くしたのかこころあたりはありませんか?」(ギャラリーみつけ)、18年は金沢・ガレリアポンテにて個展。東京、神奈川、群馬、長野、愛知、広島、兵庫、熊本の病院などにパブリックアートがある。

PHOTO(上左): 「Mountain/11.6.2019(仮)」2019年 アクリル絵具/シナ合板 17.0×11.0×1.5cm
PHOTO(上右): 「Mountain/7.6.2019(仮)」2019年 アクリル絵具/シナ合板 18.5×12.0×1.5cm

小木曽瑞枝展
ogiso mizue
ogiso mizue


関連情報 
SHOP

小木曽瑞枝 × 青松ワークス「Round-scape 03」

青松ワークスの木工製品に、小木曽瑞枝さんが制作したパーツを組み合わせました。パーツは凧紐に吊られた円盤ごと回転します。

小木曽瑞枝青松ワークス

2015年
パーツ:アクリル絵具/シナ合板
土台:ニレ  
円盤:アルダー 
支柱:ラミン 
木球:ブナ
16.0×16.0×27.0cm
24,000円+税

榎本千賀子 写真展 「影を繰る」

9/2[月]―10[火]

vol.582

作家在廊予定日 9/2・3・7~10

 1940年代から今まで、生まれ育った福島県金山町の人々を撮り続けた角田勝之助への関心から、金山に移り住み、3年を暮らした榎本千賀子が、金山で撮った写真を展示する。 榎本の展示は3回目。初回は東京、2回目は新潟の写真だった。彼女が暮らしてきた土地の軌跡でもある。一見何を撮ったかわからない榎本の写真には、しかし一見してそれとわかる「声」がある。福原路草の写真のように。
 声は「階調」と言ってもいい。金山の写真の類まれな美しさに私は打たれるが、それはやや明部よりの階調の独特の豊かさ、奥行きからことに来ているように感じる。写真家はカメラを耳にして、世界を聞く。これらの写真をのぞくとき、角田が暮らす金山の光を、自然を、生活を、榎本の耳が聞いた現実と感性の十字路に私は立っている。(企画:大倉宏)

榎本千賀子(えのもと ちかこ)
1981年生まれ、東京出身。写真家。2016年より金山町に暮らし、金山町臨時職員(2016‐19年)として町の映像遺産の編纂事業に取り組むとともに、町の現在を撮影する。金山町における活動は、2017年「村のひろがり・私の奥行き<新潟編>2017「村の肖像」展IV ふたつのかねやま—角田勝之助と榎本千賀子(砂丘館)、18年「Tsuka」(Centre for Contemporary Photography・メルボルン)をはじめとする展覧会や、19年の写真集『山のさざめき 川のとどろき:かねやま「村の肖像」プロジェクト』(金山町教育委員会)などを通じて発表している。

榎本千賀子 写真展

PHOTO: 2018年 金山町水沼

PHOTO: 2018年 金山町大志


長谷川貞子展

8/12[月・祝]―14[水]

vol.580

PHOTO(上): 無題 2016年 墨/紙 21.3×30.0cm

 長らく画家長谷川徹さんの裏方をつとめてきた長谷川貞子さんですが、数年前に大病をされ、同時期に自身も絵の制作を再開されました。ある日見舞うと、病室で描いた絵(図版)がありました。こういう絵を描くひとだったのか、と貞子さんの正体をはじめて見たような気がしました。退院後は、以前のように作品鑑賞に、徹さんのプロモーションの相談に、おしゃれを見せに、気づいたことを知らせに、たびたび顔を見せてくれました。そして、安田の牧場へ通い、ある馬の絵を描き溜め個展を実現し、2018年には徹さんとの二人展を果たします。
 今年4月「没後1年 長谷川徹展」を終了して2週間後に貞子さんはこの世を去られました。そして、貞子さんのことをもうすこし知りたいと思いました。どんな絵を描いたのか、どんな人生だったのか。(企画 大倉宏・井上美雪)

長谷川貞子(はせがわ ていこ)
1946年新潟市生まれ。
パートナーの長谷川徹は絵画研究所アートノバ(1978-2001)を創設し、貞子は自宅で子どもの指導にあたる。
2013年 長谷川徹の個展を新潟市内3会場で開催。それに合わせ、貞子がほぼひとりで編集した画集を刊行。
2015年 個展(たけうち画廊)
2016年 大病のため手術。その後仕事にも復帰し、時間を見つけて安田の馬に会いに行き、絵を描く。
2018年 「長谷川徹・貞子展」(蔵織)

長谷川貞子展

PHOTO: 長谷川貞子作品(部分)

長谷川貞子展

PHOTO: 無題 2016年 墨/紙 21.3×30.0cm


会場のようす

8月12日
長谷川貞子

長谷川貞子

長谷川貞子


1978年の作品(当時32歳)

長谷川貞子
長谷川絵画教室概要(児童)
“子供の心の中の生活を絵という遊びを通して、豊かに表現する事が、児童画の第一の目的です”
長谷川貞子
2018年6月~10月に文通されていた方から、お寄せいただいた7通のお葉書の部分。
トマト栽培のたのしみと、その時々に思ったことが綴られています。

三日間、絶えずいろんな方が足を運んでくださり、思い出話を聞かせていただきました。
出品作品は、2015年、2016年、2018年の作品を中心に。

アルバムから
犬の絵は、自宅で飼っていた犬のぽんたを、教室に通っていたお子さんが描いたもの。
ぽんたが亡くなった年、年賀欠礼状にした。

2013年 画集刊行
そこに寄せた言葉

長谷川貞子

貞子さんに手向けられた花
長谷川貞子

長谷川貞子
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鉄海-福井祐介展 Iron Sea-FUKUI Yusuke

8/17[土]―30[金]

作家在廊予定日:8/17・18・23・24・25・29・30
EVENT:8/17[土]オープニングパーティ

vol.581

 ブダペスト在住の福井祐介を紹介するのは2度目。「鉄海」と名づけられた 錆粉や鉄紛でキャンバスに描かれた新作を目にした瞬間、溶岩の噴出を連想した。想像を絶する、高温でドロドロになった金属の海。そこへ巨大なハンマーが振り下ろされて生じる、しぶき。それをキャンバスという網でさっとすくいあげたような絵だ。
 前回、福井は会期中新潟に滞在し、精力的に町を歩き回った。訪問者から情報を得ると、すぐさま検索をしていた。まるで若いビジネスマンのような精力で、精神と物質界に通底するエネルギーの深奥へ下降し、絵画という魚を手づかみしてくる孤独な漁師。噴火も地震も洪水もおそろしいが、私たちの身体もまた、その壮大なエネルギーのマグマ(鉄海)に胚胎した元素=物質からできている。
(企画者:大倉宏)

福井祐介(ふくい ゆうすけ)
1971年富山市生まれ。91年よりハンガリー、ブダペストに滞在。98年ハンガリー国立ブダペスト美術大学絵画科修士課程修了。95~2006年ハンガリーヤングアーチスト協会会員。98年よりハンガリークリエイティブアーチスト協会会員。ハンガリー、オーストリア、日本などで個展、グループ展多数。パブリックコレクションーハンガリー国立ブダペスト美術大学、佐久市立近代美術館、Kiscell美術館(ハンガリー)など。
https://www.fukuiyusuke.com

PHOTO: 「鉄海」2018-2019年 錆粉・鉄粉・膠・アクリルメディウム/キャンバス 60x50cm


関連イベント

オープニングパーティ

8/17[土]18:30-20:00
会場:展示室
ゲスト:福井祐介
参加料:500円
展覧会の初日、福井祐介さんを囲んで交流します。どなたでもお気軽にどうぞ!夜ならではの光の中で「鉄海」をおたのしみいただけます。



福井祐介
福井祐介 ワークショップ

友長勇介・西川善康 写真展「時代の対角線」

8/2[金]―10[土]

event 8/3[土]18:00―20:30 作家×石井仁志ギャラリートーク

vol.579

 T君は絵屋で2度目の展示となる。N君は初のお目見えだ。二人は大阪で同人ギャラリー176の主要メンバーだ。彼らの写真の位相と対称を見比べると不思議な時代の対角線が見えてくる。同じ写真表現の土俵で、用いる技法をはじめ、異世界の住人の二人が、点と線と面と、色と諧調で結びつきあう。時代とは、分けて考えるべきものではない。ひと連なりの器の集合のようなものだろうか?しかも、一瞬の集合ともいえる。時の狩人として、写真家として、その視座が捉えた連続を対比してみると、彼らの個と対象としての群が、鮮明に浮かび上がる。あなたの視線、鑑賞眼で糸を張り巡らすように、見つめてみよう。ほら、いろいろな素材や、種々の色で染まった糸が、時代の諸相にからまって、対角線を導き出してくるようだ。そして糸は、未来を暗示する糸口を形づくる…。(企画 石井仁志/メディアプロデューサー)

友長勇介・西川善康 写真展

友長勇介

PHOTO: 友長勇介「沖縄・猫」/「沖縄・高校生」銀塩写真

友長勇介(ともなが ゆうすけ)
1972年大阪府生まれ。94年北京電院学院漢語科修了。2000年東京工芸大学芸術別科写真専攻修了。写真家・映像作家・写真専門ギャラリーgallery 176(大阪府豊中市)オーナー。パブリックコレクションは清里フォトアートミュージアム(2000・01・03年)、東京工芸大学写大ギャラリー、上海視覚芸術大学、延辺大学芸術学院など。
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西川善康(にしかわ よしやす)
1967年福井県鯖江市生まれ。90年千葉大学園芸学部造園学科卒業。96年まで総合建設コンサルタント、造園設計事務所等にて公園や屋外空間の計画・設計等を行い、その後99年まで青年海外協力隊員としてフィリピンに赴任し造園に関する指導を行う。2000〜01年インターメディウム研究所にて写真、デザインを学び、以後フリーで主に写真撮影、ビデオ撮影及び編集、web及び印刷物デザイン等を行う。2016年よりgallery 176(大阪府豊中市)運営メンバーとして参加。
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PHOTO(下): 西川善康「private garden, kyoto」デジタル

西川善康
西川善康「DAVAO」デジタル
西川善康


関連イベント

ギャラリートーク 友長勇介×西川善康×石井仁志

8/3[土]18:00―20:30

会場:新潟絵屋展示室
参加料:1,000円(要予約・新潟絵屋へ)
作者と企画者で、白黒とカラー、アナログとデジタル、時代相や技法の対比についてお話を繰り広げます。

参加方法:新潟絵屋へメールまたは電話などでご一報くださいませ。
info@niigata-eya.jp
tel.fax. 025-222-6888