新田コージ 展

8月17日fri―30日thu

vol.559

 新田コージは、岩手花巻の作家で、今年3月末に65歳で急逝したが、若い頃は各地を放浪していたようだ。その流浪の記憶と花巻の風土の痕跡とが、作家の中で堆積されて「出土」したのが彼の作品だと思う。(企画 平井勝正)

新田コージ(にった こーじ)
詳細はまたあらためて。

夏は妖

8月2日thu―10日fri

vol.558

 夏は怪談。怪といえば妖怪。妖はかの妖精の妖でもあります。日本の妖怪はもともとは「気配」から生まれたと言われます。妖の気配ただよう絵や面を、諸物のうごめく夏の気配の中で紹介します。(企画 大倉宏・井上美雪)

グループ展
出品作家:上原木呂(絵)、高橋郁丸(お面)、蓮池もも(絵)、村井勇(写真)、渡邊博(絵)ほか

伊津野雄二 彫刻展 巡回@ギャラリーみつけ

7/20[金]―8/12[日] 10:00―22:00 

※入館受付21:30まで・休館日:月曜日

会場:ギャラリーみつけ〈展示室1・2〉
見附市昭和町2-4-1 tel.0258-84-7755 www.gallery-mitsuke.com

6月に新潟絵屋でご紹介した彫刻作品。その全作品に数点を加え、巡回展示します。

伊津野雄二 彫刻展 巡回展

PHOTO: 新潟絵屋の展示風景より
(上)「ゆめおくり」 2016-17年 楠、松
(下)「記憶(森)」 2017年 菩提樹(写真・村井勇)

6月に行われた新潟絵屋での展示についてはこちら「伊津野雄二 彫刻展」


関連イベント

ギャラリートーク 8/5(日)11:00−12:00

案内人:大倉宏 参加無料

吉田 明 展「土と語る」

PHOTO:「焼締茶碗」 8×12.5×12.5cm

7月17日tue―30日mon

vol.557

 陶工吉田明の作品は多岐にわたる。
 三嶋・唐津といった技法による器は元より、透き通る肌の粉引や青磁、縄文に遡るような土器、彫塑のような造形作品、日用雑器まで様々だ。そのどれもが鍛えられた「手」に裏打ちされた芯の強い造形の上に、長年にわたる古陶・古窯の研究の末に辿り着いた豊かな「土」の表情を覘かせる。
 物言わぬ、それら土の成れの果てはその静謐な佇まいとは裏腹に、向き合う程に何かを雄弁に語りかけてくる。山に入り土を採り、手で捏ね、火に焚べるを繰り返し、無心となって土と火と対話した結果導かれたそれらは「人の手が産み出す以上の何者か」となって人と土の原初の関係を浮かび上がらせる。
 吉田明の遺した往年の土研究のテストピース資料と共に、土と人の関係を感じる機会となれば幸いである。(企画者:ブリコール 桾沢和典)

吉田 明 展
PHOTO:「焼締花生」 27×19×12cm

吉田 明(よしだ あきら)
1948年東京都青海市生まれ。14歳の時独学で窯をつくり、17歳で轆轤の基礎を江崎一生氏に学ぶ。72年八王子市美山町御屋敷に客窯を築き、以後地元の土に取り組み始める。傍ら磁器を学び、唐津、伊万里の古窯跡発掘。94年青梅市沢井に青梅窯を開窯。98年東京都西多摩郡日の出町大久野に日の出窯を開窯、翌年朝鮮式割竹登窯を築窯。04年ニューヨークで茶陶展。2005年新潟県十日町市「大地の芸術祭」招聘参加、妻有の土を調査し松代・海老集落に粘土層を発見。各所で原土を採取し「妻有焼」にむけ研究・焼成テストを重ねる。08年旧野中小学校に登窯と窖窯を設計、築窯。同年、60歳で急逝。

吉田 明 展
PHOTO:「粉引馬上杯」 7×9.5×9.5cm

吉田 明 展
PHOTO:「焼締徳利」 17.5×9×9cm

吉田 明 展
PHOTO:「裸婦像」 32×14×30cm


関連イベント

ギャラリートーク

7/21[土]14:00―15:30

●ゲスト:吉田文子・聞き手:桾沢和典
●参加費:500円 ●申込不要

西野一男 展

7月2日mon―10日tue

vol.556

作家在廊予定日:7/2.3

夜間営業お知らせ:7/2は夜9時まで開廊します!

 西野さんは口数の少ない人だが、人も絵も明るい。
 その明るさをうまく説明できずにきたが、最近送ってもらった「西野一男画文集 写生地 骨董蒐集とその周辺」で、こまかいことにこだわらないことと旺盛な好奇心に、それは由来するのだと悟った。
 モチーフにするため以上に、各地を旅し、見、会い、聞き、調べ、好奇心の赴くまま買った結果が、骨董蒐集になった。蒐集というコトバに付随しがちなねちっこいこだわりがない。絵も同じだ。
 タッチも色も、ますます大らかになってきた近作のガラス絵や油彩のほか、西野さんの絵で私が最初に惹かれた郷土人形の旧作木版画も、久々の個展になる今回、送ってもらうことにした。(文・企画者:大倉宏/共同企画者:伊藤純一)

西野一男 展

西野一男(にしの かずお)
1939年埼玉県入間市生まれ。66年高橋絵画研究所に入り油彩を学ぶ。78年アテネ画廊、80年現代画廊、83年ブロードウェイギャラリー、86・88・98・2000年画廊宮坂、96年ヤマハ家具吉祥寺ショップギャラリーで個展。新潟絵屋で00・01・08年個展、04年「花のイメージ」に出品。元日本板画院同人。入間市在住。

西野一男 展

西野一男 展

PHOTO(上から): 「椿」油彩
「霞ヶ浦・帆引船」ガラス絵
「茶畑から奥多摩富士を望む」木版画
「亀」木版画

田村憲一展

6月2日sat―10日sun

Open eya vol.3

作家在廊予定日:6/2.3.5.6.9.10終日、6/4 13:00-、6/7 15:00-、6/8 14:00-

1982年愛知県生まれ。数年前から新潟に暮らし、美術教育に携わりながら、日本画の画材を用いた絵と七宝で表現を模索している。
田村憲一 新潟絵屋

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田村憲一七宝

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土沼隆雄 庭園スケッチ展

6月12日tue―15日fri

 「ハンドメードのスケッチは、より自分の感性やセンスが表現できて温かさや人間味もあるように感じます。私はこの点が好きなので、これからもこれで行こうと思っています」と語る造園家、土沼隆雄さん。新潟をこよなく愛し、“地下足袋を履いた博士”土沼さんの、深い造詣に裏付けられた庭園スケッチ展です。


関連イベント

土沼隆雄ギャラリートーク

6/14[木]18:30~〈参加無料・直接会場へ)

土沼隆雄 著書

土沼隆雄(どぬま たかお)
博士(工学)。株式会社要松園コーポレーション 代表取締役
1953年新潟市生まれ。
1978年東京庭苑株式会社 入社 小形研三に師事
1979年有限会社要松園(現株式会社要松園コーポレーション)入社
1985年Japanese Garden Society of Oregonに造園ディレクターとして渡米
1987年帰国
1988年有限会社要松園(現株式会社要松園コーポレーション)代表取締役に就任
1995年有限会社緑事務所T&Dを設立し顧問に就任
1998〜2003年 新潟大学教育人間科学部講師(環境デザイン形成論)
2001年有限会社緑事務所 取締役に就任
2003〜2007年 新潟工科専門学校講師(造園設計)
2003〜2011年 日本自然環境専門学校講師(ランドスケープデザイン)
日本大学農獣医学部(現生物資源科学部)卒業
東京農業大学大学院農学研究科修士課程修了
新潟大学大学院自然科学研究科環境科学専攻博士後期課程修了
在ポートランド日本国総領事表彰〈国際友好親善〉(2010.10)
米国ポートランド市表彰〈日本庭園築造における貢献〉(2010.10)
日本造園学会賞奨励賞(技術部門)(2011)
東京農業大学造園大賞(2015)、日本造園学会賞(研究論文部門)(2015)
『建築知識「住宅植栽マニュアル」』共著(1998)
『越後/新潟の庭園』東京農大出版会(2014)
『新潟の庭/スケッチ+実例紹介』株式会社博進堂(2018)
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周豪展

展示 5/17thu-30wed

vol.554 

 周豪の新潟での個展は、今回が2回目。前回は油絵の新作を展示したのだが、反響があった。初めて見て、惹かれ、購入し、大きい影響も受けた画家もいた。感覚の精度ということを私は感じる。抽象絵画は「名付けられるイメージ」という足場の取り払われた世界だから、一種の無重力空間だ。そこでは筆が、線が、どちらの方向に動く自由も許されている。
 しかし真空の宇宙空間が、ダークマターやダークエネルギーなどで満たされているのが明らかになってきたように、白い絵画空間も、見えないなにかに満たされているのだ。筆や線が動くと、その見えないものに複雑な波紋が生じる。その波紋をまったく感知しない画家もあれば、敏感に感じとる表現者もいる。
 周豪は後者だ。しかも極めて敏感、精妙にキャッチし、感応する稀有な感覚を持っている。その線は筆は、まるで見えない波動と組み合い、ダンスするかのように画面を敏捷に立ち回り、跳ね、動く。ことに今回紹介する版画の作品に溢れる、ほがらかで、溌剌とした、ほのかなユーモアさえふりまく生気と躍動感は、そのような感受性の精度を見事にあかしている。(企画者:大倉 宏)

周豪(Thou HAO/つぉうはう)
1960年中国上海市生まれ。’90年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コース修了。ポーランド、スロベニア、ノルウェーなどでの国際版画展、2001年CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ/神保町)出品。’04年早稲田大学芸術学校非常勤講師、’05 ワークショップ特別講師(宇都宮美術館)、2008・’10年Atelier Remy Bucciali(フランス)にて銅版画制作。町田市立国際版画美術館、武蔵野美術大学美術資料図書館、神州版画美術館(中国)、多摩美術大学美術館、フランスポスター美術館、アメリカボストン美術館、アメリカスミス大学美術館、ポーランド国立美術館などに作品収蔵。横浜市在住。http://zh1920.com

周豪展 新潟絵屋

周豪 新潟絵屋
No.180-f(76x57cm)

No.183-f(76x57cm)

No.184-f(76x57cm)

林 哲夫 巡回展 @北書店画廊

5/3[木・祝]-27[日]10:00―20:00 (土日祝 12:00―)5/20休
北書店画廊(北書店内)
新潟市中央区医学町通2-10-1 ダイアパレス医学町101
Šî–{ CMYK
デカルコマニイ
「岬」(デカルコマニイ)
林哲夫デカルコマニー
林哲夫デカルコマニー

コラージュ
「表紙」(コラージュ)
05
まるで、これがそのままランボオの「地獄の季節」の1ページのように見えますが、絵は、たとえば理科の教科書とか、別なものと組み合わせています。
林哲夫コラージュ

4月は、新潟絵屋で林哲夫さんの味わい深い細密写実画をご覧いただきました(4/17-30)。その一部に、ランボオ・小林秀雄訳『地獄の季節』がテーマのコラージュとデカルコマニイ作品を加え、市役所前の本屋さんに巡回展示します。林哲夫さんといえば、画家でエッセイスト。絵の展示とともに、北書店では、林さん関連の書籍とも出会えます。
 実は、北書店での「林哲夫展」は今回で3回目。つい長居をしてしまうような居心地のいい本屋さんで、絵を眺め、さらにゆっくりと書店時間をおたのしみいただけたらと思います。

2014年の巡回展のようす

2014年の巡回展のようす2014年の巡回展のようす

2014年の巡回展のようす