井田英夫遺作展 4

8/3[木]― 16[水]

niigata eya exhibition 655

 井田英夫が亡くなって3年が過ぎた。春には440点の絵を収録した画集が刊行された。編集に関わり知ったのは、画集で紹介した数倍の絵を彼が残していたことだった。描き、描き、描いた人生だった。これからは、彼が描いたのと同じくらいの時間をかけ、息長く紹介する展示を続けて井田を知らなかった人たちも、彼の絵に出会ってもらえる場にしていきたい。
 今回は一部を除き画集未収録の絵を紹介する。できたばかりの画集と合わせて見てほしい。(企画者:大倉宏)
Three years have elapsed since Hideo Ida passed away. In the spring an art book containing 440 of his paintings was published. Involved in the editing process, I learned that he had left behind several times as many paintings as were featured in the book. It was a life of drawing, drawing, and drawing. From now on, I would like to take as much time as he spent painting, and continue the exhibition to introduce his paintings for a long time so that people who did not know Ida can also appreciate his paintings.
This time, with the exception of a few paintings, I will introduce paintings that are not included in the book. I hope you will take a look at them along with the newly completed book. (Exhibition Planner: Hiroshi Okura)

井田英夫(いだ ひでお)
1975年旧新津市生まれ。97年新潟デザイン専門学校卒業。99年モンセラート美術大学卒業(米国)。ミンゴーギャラリーで二人展。2002年より新潟絵屋、05年ギャラリーEMU-st(新潟)、 11年久留米市一番街多目的ギャラリー、12年三方舎書斎ギャラリー(新潟)、15年天仁庵(広島)で個展開催。 15年8月~20年4月広島県呉市音戸町に滞在。17年は新潟絵屋とギャラリーみつけ(新潟)で新作展、砂丘館で回顧展を開催。18年4月、新潟市の2会場で有志の企画による「井田英夫支援展」が開催される。19年新潟絵屋で個展開催。20年4月27日逝去。23年4月『井田英夫画集』発行(井田英夫画集刊行委員会)。

Hideo Ida
Born in 1975 in the former Niitsu City, graduated from Niigata College of Art & Design in 1997, graduated from Montserrat College of Art (USA) in 1999. Ida had two-person exhibitions at Mingo Gallery. He has had solo exhibitions at Niigata Eya since 2002, Gallery EMU-st (Niigata) in 2005, Kurume Ichibangai Multipurpose Gallery (Kurume) in 2011, Sanpousha Shosai Gallery (Niigata) in 2012, and Tenjinan (Hiroshima) in 2015. From August 2015 to April 2020, he lived in Ondo-cho, Kure City, Hiroshima Prefecture. In 2017, he held exhibitions of new works at Niigata Eya and Gallery Mitsuke (Niigata), and a retrospective at Sakyukan. In April 2018, the “Hideo Ida Support Exhibition” was organized by volunteers at two venues in Niigata City. In 2019, he held a solo exhibition at Niigata Eya. He passed away on April 27, 2020. Hideo Ida Artworks was published by the Hideo Ida Artworks Publication Committee in April 2023.


PHOTO:無題 2015年 コンテ/紙

井田英夫

PHOTO(上): タイトル・制作年不詳 油彩/キャンバス

「白い花」
PHOTO:「白い花」2010年 油彩/キャンバス 41.0×24.2cm

(東堀通10番町交差点)
PHOTO:(東堀通10番町交差点)制作年不明 オイルバー/キャンバス 50.7×38.2cm

2015年から使っていたそうじき
PHOTO:「2015年から使っていたそうじき 18年にゴミパックライトがずっとてんとうのためすてることに」2019年 色鉛筆/紙 18.5×12.9cm


〈本展の作品販売は店頭のみとさせていただきます〉

この数年、「井田英夫展」では抽選による作品販売を行ってまいりましたが、このたびは先着順にてご対応いたします。初日には混み合うことも予想されますので、当日10時より整理券を発行し、11時になりましたら、整理券順にご入場いただき、お買い上げのご希望がある方は整理券順にてお手続きをさせていただきます。


井田英夫画集
井田英夫画集
旧新津市(現新潟市秋葉区)出身の画家、井田英夫さん(1975-2020)の1999年~2020年までの約440点を掲載した画集です。

収録作品:彩色画/スケッチ、素描/小さい絵
新にいがた市紀行映像作品「井田英夫展」(2010より)
寄稿:荒井直美・近藤達雄・大倉宏
発行者:井田英夫画集刊行委員会/事務局:新潟絵屋
3,300円〈税込〉

取扱店
:新潟市 新潟絵屋/砂丘館北書店シネ・ウインド三方舎書斎ギャラリー
新潟県内 燕市・ツバメコーヒー/見附市ギャラリーみつけ/長岡市・たびのそら屋
広島県呉市音戸 天仁庵

句集『猫』 田代草猫 著
井田さんの作品を表紙・中頁に使った句集。第二刷・増補版を発行します。

句集『猫』

文庫本サイズ/102頁/初版2017年発行
発行者:認定特定非営利活動法人 新潟絵屋
編集・装丁デザイン:dododo
表紙・イラストレーション:井田英夫
1,100円〈税込〉

「井田英夫遺作展」関連企画 8/3[木]より販売開始

天仁庵


井田さんが暮らした呉市音戸の〈天仁庵〉シリーズ。井田さんの絵を使ったパッケージも素敵です。

音戸ちりめんせんべい

音戸ちりめんせんべい

倉橋島周辺の豊かな海で採れたちりめんが、パリッとした食感のおせんべいに。
塩味 864円
一味/山椒 890円 〈各税込〉

++++

音戸ちりめんとかつおぶしのふりかけ

音戸ちりめんと かつおぶしのふりかけ

井田さんが暮らした呉市音戸の〈天仁庵〉シリーズ。井田さんの絵を使ったパッケージです。
スタンダード 1,080円
青山椒 1,296円 〈各税込〉

++++

HATSUME


HATSUME

村上市産 ナチュラルアロマスプレー 黒文字
新潟県関川村の黒文字の枝から蒸留して作ったエッセンシャルオイルと水のみで作ったアルコール不使用のスプレー。衣類に、空気のリフレッシュに。パッケージの絵を井田さんが描いています。
30ml 1,320円 / 100ml 3,300円 〈各税込〉

++++


関連記事
2022年:▶ 井田英夫 遺作展 3
2021年:▶ 井田英夫 遺作展 2
2020年:▶ 井田英夫 遺作展——音戸の素描を中心に井田英夫遺作展@砂丘館
2019年:▶ 井田英夫展
2018年:▶ 井田英夫 巡回支援展
2017年:▶ 井田英夫展、砂丘館 ギャラリートークの動画
2016年:▶ 井田英夫展
2014年:▶ 井田英夫展
2012年:▶ 井田英夫展
2010年:▶ 井田英夫展
2009年:▶ 井田英夫展
2007年:▶ 井田英夫展
2006年:▶ 井田英夫展
2004年:▶ 井田英夫展
2002年:▶ 井田英夫展

栗田 宏 展

7/15[土]― 30[日]

niigata eya exhibition 654

 去年8月に70歳で亡くなった栗田宏が最晩年に描いた赤い絵と青い絵を数点、その冬の砂丘館での梅田恭子との二人展で展示した。同じ時期の赤い絵に、ほほえむ顔の絵があった。
 1980年代の抽象的(に見える)素描にも「顔」と題された絵がいくつかあった。赤い顔たちを見ていると、外貌としての顔というより、私たちが具体的な顔に向き合うとき受け取る「感じ」を描いているのではないかと思えてくる。
 赤子がまず出会う人である母の、顔の認知に先立ち、導くなにかを。人生の最後が最初につながっていくようなこれら素描から、残された栗田の絵群を見ていくことを始めたい。(企画者:大倉宏)

Several red and blue paintings by Hiroshi Kurita, who died last August at the age of 70, were shown in a dual exhibition with Kyoko Umeda at Sakyukan that winter. One of the red paintings from the same period had a smiling face.
There were also some abstract (seemingly) drawings entitled “Face” from the 1980s. Looking at the red faces, it seems to me that they depict the first “impression.”
Something, that precedes and guides a baby’s recognition of a mother’s face, the first person a baby encounters. From these drawings, which seem to connect the end of life to the beginning, I would like to begin looking at Kurita’s remaining paintings. (Exhibition Planner: Hiroshi Okura)

栗田 宏(くりた ひろし/Hiroshi Kurita)
1952年白根市(現新潟市南区)生まれ。「生成」「気」「密」などのテーマで制作を続ける。84・85年現代画廊(東京)、2000・02・04・14・15・16年新潟絵屋、04・05・07・08・09・10年画廊Full Moon、07年砂丘館、11年阿彌陀瀬(五泉市)にて個展。砂丘館で11年 「栗田 点 華雪」、13年 「平野充・栗田宏」、22年「特別展示 栗田宏 梅田恭子」開催。89年 「新潟の絵画100年展」(新潟市美術館)、 00年 「見えない境界 変貌するアジアの美術 光州ビエンナーレ2000(アジアセクション)日本巡回新潟展」(新潟県民ギャラリー)出品など。
Kurita was born in 1952 in Shirone City (currently Minami Ward, Niigata City). He worked continuously on themes such as “Seisei” (generation), “Ki” (qi), and “Mitsu” (density). Solo exhibitions were held at Gendai Gallery (Tokyo) in 1984 and 1985, Niigata Eya in 2000, 2002, 2004, 2014, 2015, and 2016, Full Moon Gallery from 2004 to 2010 except for 2006, Sakyukan in 2007, and Amidase (Gosen City) in 2011. He held dual exhibitions at Sakyukan: “Kurita Ten Kasetsu” in 2011, “Mitsuru Hirano and Hiroshi Kurita” in 2013, and the special exhibition by Hiroshi Kurita and Kyoko Umeda in 2022. He participated in “100 Years of Niigata Painting” (Niigata City Art Museum, 1989), and “Invisible boundary: metamorphosed Asian art: travelling exhibition: Asian section of Kwangju Biennale 2000 Japan Tour in Niigata” (Niigata Prefectural Gallery, 2000).

PHOTO(上): 「無題(顔)」 2022年か 色鉛筆/紙 16.6×12.2cm 

栗田宏展
PHOTO:「無題」2022年か ペン/紙 18.6×29.5cm

栗田宏展
自宅の枕元にあった最後のスケッチブック。表紙・裏表紙の裏面に描かれた作品。

栗田宏展
PHOTO:「無題」1980年代か ペン/紙 14.4×10.3cm

栗田宏展
PHOTO:「無題(裸婦)」1970~80年代か ペン/紙 13.6×35.5cm 


▶ 2022年12月 砂丘館特別展示「栗田宏 梅田恭子」

振り返る栗田宏展
2000年
2002年
2004年
2007年 砂丘館
2014年会場のようす
2015年会場のようす
2016年会場のようす

しんべろんの組子 吉田新弥展

7/1[土]― 9[日]
Open eya
在廊日:7/1・2・9
夜間営業:7/8[土]限定 21:00までオープンします★

 新潟市南区で三代続く建具屋―しんべろん(新兵衛どん)はその屋号です。障子や襖などの建具(たてぐ)を新潟の住宅へ昭和初期の時代から納め続けてきました。小さな木片を組み合わせた幾何学模様「組子」は建具を飾る伝統的な技法のひとつです。ご自宅に和室が少なくなった現代でも、身近に飾れる額装や普段使いの木工品として組子をもっと日常に取り入れられたら…今回の展示の願いです。木の優しさと直線の作り出す豊かな表現を感じていただければと思っています。
(吉田新弥)

 会期中は、新潟絵屋だけでなく、旧齋藤家別邸で作品展示やワークショップ、館内ツアーを開催します。

PHOTO(上):大正期の町屋を再生した新潟絵屋の空間に、「組子」の技術と吉田新弥の感性を織り交ぜたさまざまな作品を展示します。


PHOTO: 組み合わせによる様々な幾何学紋様


PHOTO: 数種類の模様を使った組分け模様

吉田建具
PHOTO: ミニ屏風ひめかざり重ねりんどう

吉田新弥(よしだ しんや)
1968年新潟県白根市(現・新潟市南区)生まれ。 1990年筑波大学第三学群基礎工学類卒業。同年(有)吉田建具製作所入社。木工科職業訓練指導員、一級建具技能士、2020年新潟県知事表彰「にいがたの名工」。1999年『組木でつくったひめかざり展』『平成の職人』(新潟市 東北電力グリーンプラザ)、『組子でつくった屏障具展』(白根大凧と歴史の館)、2018年『矢中の杜の組子展』(つくば市 矢中の杜)出品。2018年全国建具展示会経済産業大臣賞受賞など。昨年10月、旧齋藤家別邸開館10周年秋季特別イベントで建具と組子作品を特別展示。
吉田建具製作所ホームページ


チラシおもてpdf
吉田新弥
チラシなか面pdf

展示のようす 

photo: 村井 勇

吉田新弥
吉田新弥
吉田新弥
吉田新弥
吉田新弥
吉田新弥
吉田新弥


同時期開催

吉田新弥 組子展2023

会場:旧齋藤家別邸
7.4[火]– 27[木]

大正初期の開放的な近代和風建築と砂丘地形を生かした回遊式庭園が見事なお屋敷。その館内に組子品を展示する。
9:30 ~ 18:00
新潟市中央区西大畑町 576 番地
休館日 月曜日(7/17 開館)、7/18
入館料 大人 300 円/小中学生 100 円
*土日は小中学生無料

麻の葉紋様

麻の葉紋様

桐の葉紋様

桐の葉紋様

建具職人による館内ツアー&組子づくり体験

講師 吉田新弥
7.8[土]
10:00 ~ 11:30 麻の葉コース
14:00 ~ 15:30 桐の葉コース
場所 旧齋藤家別邸
募集 各12 名(定員いっぱいになりました)
参加費 各2,000 円
各コースの館内ツアーの内容は基本的に同じ。お申し込みは旧齋藤家別邸へ
tel. 025-210-8350 post@saitouke.jp

主催:旧齋藤家別邸

蓮池もも展

6/16[金]―29[木]

EVENT 6/17[土]
ギャラリートークコーヒーとタープ出店
作家在廊日 6/16.17.18.23.24.25(予定)

niigata eya exhibition 653

 「物語が、生まれる」といういつか読んだ本の名を、蓮池ももの新作を見て思い出した。
 蓮池の初期の絵は、ひとりの心の、とほうもない奥行きを映していた。それは今も変わらない。けれどいつしか彼女の絵に物語が息をしはじめてきた。くり返し語られる物語には、形式的反復がみられる。新作では、ネックレスの輪が二重になり、炎に変じ、やがて舞台の、がっしりとした枠のようになり、そこに夏山に生える羊歯を思わせる紋様がひろがりだした。枠は星や森や光る石や女たちや母子がつむぐふしぎな絵の物語に注意を向けさせる。と同時に、物語を物語の外につなぐ生きた「境界」=形式的反復に成長してきたように見える。(企画者:大倉宏)

 The name of a book I read sometime ago, “A Story is Born,” reminded me of a new work by Momo Hasuike.
 Hasuike’s early paintings reflected the unbelievable depth of one’s heart. That has not changed. However, her paintings have begun to breathe with stories. The story told over and over again shows formal repetition. In the new work, the loop of the necklace doubles, turns into a flame, and eventually becomes a sturdy frame for the stage, on which a pattern reminiscent of fern leaves growing on a summer mountain spreads out. The frames draw the viewer’s attention to the stars, the forest, the shiny stones, the women, and the mysterious pictorial story of a mother and her child. At the same time, it seems to have developed into a formal repetition, a living “boundary” that connects the story to the outside of the story. (Exhibition Planner: Hiroshi Okura)

PHOTO(上):「ばら色の石」2023年 25.2×34.3cm

蓮池もも展
PHOTO:「お月様まで何マイル?」2023年 水彩/紙

蓮池もも(はすいけ もも)
1983年新潟市生まれ。2006年fullmoon upstairs、 07・08・09・10・11年画廊Full Moon、12年砂丘館、15・16年ギャラリー島田(神戸)、16年ギャラリー枝香庵(銀座)、21年ギャラリーみつけで個展。新潟絵屋では10・12~22年毎年個展開催。俳誌『白茅』に画とエッセイの連載「森の奥 湖の底」を発表。近年は「momonote」や「コーヒーとタープ」などオリジナルグッズの絵を手がける。昨年は大地の芸術祭2022に参加し「山の奥 海の底」を発表。十日町市在住。

Momo Hasuike
Born in Niigata City in 1983, Hasuike has had solo exhibitions at Gallery Full Moon in 2007, 2008, 2009, 2010, and 2011, at Sakyukan in 2012, at Gallery Shimada (Kobe) in 2015 and 2016, at Gallery Echo-ann (Tokyo) in 2016, and at Gallery Mitsuke in 2021. She has held solo exhibitions at Niigata Eya in 2010 and every year from 2012 to 2022. She has published a series of paintings and essays, “Mori no Oku Mizuumi no Soko,” in the haiku magazine Hakubou. In recent years, she has painted for original goods such as “momonote” and “coffee and tarp.” Last year, she participated in the Echigo-Tsumari Art Triennial 2022 and presented “Depth of Mountain – Bottom of Ocean.” She is based in Tokamachi City.

蓮池もも展
PHOTO:「花になった女」2023年 水彩/紙 24.2×33.2cm

蓮池もも展
PHOTO:「ろばに乗って」2023年 水彩/紙 20.3×25.2cm


ギャラリートーク
6/17[土]18:30-19:30


蓮池もも+聞き手:大倉宏(「蓮池もも展」企画者)
参加方法は、<WEB視聴><対面>の2種類です。

<WEB視聴の場合>
おひとり500円/要申込/公開2023.7.31まで
申込開始:5/25[木]11:00~
次のページで、ご入金手続きをお願いいたします。eyashop
お申込受付後にURLをお知らせします。
当日ライブでご覧いただけるほか、公開期間内はいつでもご覧いただけますのですこしずつ見たり、再視聴が可能です。
動画配信:ツムジグラフィカ

<対面参加の場合>
定員15名/500円/要申込
申込開始:5/25[木]11:00~
新潟絵屋へメールまたは電話で、お名前、電話番号、人数をご連絡ください。
info@niigata-eya.jp
tel. 025-222-6888(11:00~18:00)


コーヒーとタープ

コーヒーとタープ出店
6/17[土]11:00-18:00

会場:新潟絵屋の駐車場
十日町市の「やぶこざきキャンプ場」で、週末と祝日だけ営業している自家焙煎コーヒー店が特別出店します。店主が淹れるコーヒーをおたのしみに。
コーヒーとタープの店主は写真家で蓮池ももさんのパートナー、会田法行さん。会田さんがかつて取材した東ティモールのフェアトレード有機豆を使用しています。

★この日のご来場が難しい方にも、豆のご用意がありますので、ぜひご自宅でご賞味くださいね。


関連グッズ

コーヒー豆(200g)税込 1,300円

手ぬぐい(5種)各税込 990円

エコバッグ 大・税込 2,200円

クリアファイル(3種)各税込 550円

ノート(B6:4種)各税込 660円
一筆箋(縦版・横版)各税込 880円


関連記事
▶ SHOP 蓮池もも 手拭い
▶ 蓮池もも展 2022年
▶ 蓮池もも展 2021年
▶ 蓮池もも展 2020年
▶ 蓮池もも展〈前期〉2018年
▶ 蓮池もも展〈後期〉2019年
▶ 蓮池もも展 2017年

渡辺リリコ展  共に時を慈しむ

6/1[木]―13[火]

niigata eya exhibition 652
会期中は毎日作家が在廊します(12-16時)

 リリコさんは東京暮らしが長かったが、2011年末から新潟市西区を活動の拠点に変えた。こちらでは、日にあたり、ダイコンやタマネギ、冬菜などを育て、空や畑を眺め、海を感じ、採れたて野菜を食べる毎日。新しい日常に味わうことがたくさんで、そうした日々をたいせつに過ごした12年間だった。そして、本のなかにいることが多いリリコさんは、どこにいても空想を楽しんできた。新作は、日記と空想が混ざった、コラージュとドローイングのミックス。だれかに話しかけているみたいな連作だ。(企画者:井上美雪)

Ririco has lived in Tokyo for a long time, but at the end of 2011 she changed her base of activities to Nishi Ward, Niigata City. Here, she spends her days growing radishes, onions, and winter greens in the sun, looking at the sky and fields, feeling the ocean, and eating freshly harvested vegetables. There was so much to savor in her new daily life, and she has cherished those days for the past 12 years. Ririco, who often spends most of her time reading books, enjoys daydreaming wherever she is. Her new work is a blend of collage and drawing, a mixture of diary and fantasy. It is a series of works as if with the feeling that she were talking to someone. (Exhibition Planner: Miyuki Inoue)

PHOTO(上):「宙のむこうに 陽なたの匂いを求めて」2022年 33.3×24.2cm


PHOTO:「小さなハミング」2023年 紙コラージュ・ペン・クレヨン 24.2×16.5cm

渡辺リリコ(わたなべ りりこ)
新潟市生まれ。灘本唯人氏に師事後、宇野亜喜良事務所、灘本唯人事務所を経てフリーのイラストレーターに。2005年画廊full moon upstairsと15年砂丘館でマッチ箱のシリーズを発表。近年は、北原白秋の「五十音」にイラストを添えたポストカードや、ダイコンをモチーフにしたミニ絵本『しろい一日』を自主制作。近年手がけた挿絵に『和歌でみる源氏物語~おばあさん的~』(田辺真知子・著)、『てのひら句集』(喜怒哀楽書房・発行)がある。 rico-w.jimdofree.com

Ririco Watanabe
Born in Niigata City. After studying under Tadahito Nadamoto, she worked at Akira Uno’s office and Tadahito Nadamoto’s office before becoming a freelance illustrator. Exhibited her series of matchboxes at the gallery Full Moon upstairs in 2005 and in 2015 at the Sakyukan. In recent years, she has independently produced postcards with illustrations of the “Gojyuon“ of Kitahara Hakushu and a mini picture book “Shiroi Ichinichi”, using white radish as a motif. Her recent illustrations include “Waka de Miru Genji Monogatari – Obaasan-teki” written by Machiko Tanabe and “Tenohira Kushu” (published by Kidoairaku Syobou.)rico-w.jimdofree.com

渡辺リリコ展
PHOTO:「夏の満ち欠け」2022年 紙コラージュ・ペン・クレヨン 36.2×27.2cm

渡辺リリコ展
PHOTO:「ダイコン讃歌」2022年 紙コラージュ・ペン・クレヨン 36.2×27.2cm


▶ 2008年 06月
▶ 2008年 12月
▶ 2009年 12月

関連イベント

Shop Info.1 〈渡辺リリコ オリジナルグッズ〉

渡辺リリコ
「五十音」カード
老人介護施設の口腔体操で「五十音」を読むと聞き、作ったカード。
11枚セット 
ポストカードサイズ/両面印刷 
作:北原白秋 画:渡辺リリコ
税込 1,000

冊子『しろい一日 ―ちくちく小人と遊ぶ―』
作・画:渡辺リリコ 
ちくちく布:水上惠子 
8.2×12.3cm/27頁/2020年発行
税込 1,000

しんぞう展

5/17[水]― 30[火]

niigata eya exhibition 651

 しんぞうが立体を作り出した。大きな頭と自由闊達な肢体のこどもを見ていたらヤマビルを思い出した。
 ヤマビルは動物(CO2を出すもの)の気配のないときは石みたいに固くなっているが、獲物の存在をキャッチするやたちまちゴムのように体を伸ばし、まがりくねり、どこまでも追い、かみ、食らいつこうとする。まことにすさまじい。
 ヒルと人が進化の樹のどこかでつながっているかは知らないけれど、頭だけがとびきり発達した人も、体の方にはヒルのような原生動物の運動感覚と命が、まだ生きているのではないか。しんぞうの表現は、いつもそんな人の、私たちの奥行きに光をあててくる。(企画者:大倉宏)

しんぞう
1974年横浜市生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。個展は、新宿眼科画廊(東京)、DAMギャラリー(韓国)、福住画廊(大阪)、ギャラリーsfera (京都)、2012年砂丘館 「あなたの心の裏の河」(新潟市)、13~16・18・21年新潟絵屋など。そのほか09年 「大地の芸術祭」に出品。芸術道場GP(グランプリ)銀賞、第29回損保ジャパン美術財団選抜奨励展入選、第44回神奈川美術展入選など受賞。装画に 「臨床の詩学」(春日武彦・著/医学書院)がある。新潟市在住。
www.sinzow.com

PHOTO(上):「Ladder」2022年 アクリル/キャンバス 100×80.3cm


「Orange」2022年 アクリル/キャンバス 41.0×31.8cm


「Sheets」2022年 アクリル/キャンバス 41.0×31.8cm


「ボール」2023年 陶 W9×D16×H11cm


SHOP

しんぞうの陶

4/1[土]―5/15[月]

新作展に先駆けて旧作の陶をショップコーナーで展示販売します。

期間中入れ替えあり

一期: 4/1[土]―14[金]
二期: 4/17[月]―30[日]
三期: 5/2[火]―15[月]

 5月に個展を開催予定のしんぞうさんは、近年は、絵と並行して陶芸で作品を制作しています。新作は5月にご紹介しますが、先行して近年の陶芸作品をショップスペースでご紹介することにしました。会期中は「三瓶初美展」「木村千代春展」「菅野くに子展」を開催しておりますので、ご来店の折は、展示室とショップ両方をおたのしみいただけたらと思います。

PHOTO(上):「みてみて」2022 H8×W18×D14cm
税込38,500

しんぞうの陶
PHOTO:「すぐ上に乗っかってくる」 2021 H10×W28×10cm
税込44,000

しんぞうの陶
PHOTO:「Swimwear」2022 H14×W8×D7cm
税込38,500

しんぞうの陶
PHOTO:「Swim ring」2022 H10×W10×10cm
税込33,000


過去の関連記事
▶ 2019年3月 しんぞう展 呪いと笑いの日々(於ギャラリーみつけ)