井田英夫 遺作展 2

8/14[土]―29[木]

「井田英夫遺作展2」WEB個展 引き続きご覧いただけます

niigata eya exhibition 616

 2022年画集刊行をめざし、井田英夫さんの自宅に残された絵の整理を始めて知ったのは、彼が実に描いていたということだった。
 個展前に見せにきた絵は、そこから彼が選んだ(であろう)一部だったのだ。画集には全作品を、と当初思ったが、不可能だとほどなく知った。
 個人蔵の絵も完全には把握しきれない。ともあれ、確認できる絵を展(ひろ)げ、全体像を確認したいと思いつつ開く今回の遺作展では、 2007~11年に福岡県久留米市に滞在した時期の絵を紹介する。南に移住したのに、なぜか色がくすんできたなあと当時見せられて感じたけれど、その後の絵に生きてくる中間色のトーンを、こつこつと耕していた日々だったのだと再見して感じた。色は井田英夫が生涯を通じて向き合った、奥深い課題だったのだ。(企画 大倉宏)

井田英夫(いだ ひでお)
1975年旧新津市生まれ。97年新潟デザイン専門学校卒。99年モンセラート美術大学卒業(米国)。ミンゴーギャラリーで二人展。2002年より新潟絵屋、05年ギャラリーEMU-st(新潟)、11年久留米市一番街多目的ギャラリー、12年三方舎書斎ギャラリー(新潟)、15年天仁庵(広島)で個展開催。15年8月~20年4月広島県呉市音戸町に滞在。17年は新潟絵屋とギャラリーみつけ(新潟)で新作展、砂丘館で回顧展を開催。18年4月、新潟市で有志の企画による「井田英夫支援展」が開催され、闘病しながら制作を続け、19年には再び個展を開催する。20年4月27日逝去。同年7月に新潟絵屋と砂丘館で遺作展を開催。

PHOTO(上): パステル/紙 24.5×21.8cm

井田英夫 2007
2007年 パステル/紙 38.0×30.5cm

井田英夫 制作年不明
制作年不明 パステル/紙 33.5×23.5cm

井田英夫 2007
2007年 30.0×41.0cm

関連イベント

「久留米と呉の井田英夫さんのこと」

8/14[土]18:30-20:00 主催:井田英夫画集刊行委員会・新潟絵屋
2007~2011年久留米、2015年~呉で暮らした井田さん。今回の遺作展では、新潟、広島と並んで、特にたくさんの絵が遺された福岡県久留米市に暮らしていた時代の作品を特集しました。井田さんの思い出や絵をご紹介します。
密を避けるため、新潟絵屋を会場に無観客で収録し、ライブ配信します。


ウェブ個展同時開催中

井田英夫作品ご購入について

作品のご購入は実店舗・webともにお申込み制となります。

お申込み受付期間
新潟絵屋店頭:8/14[土]—29[日]*終了しました
インターネット:8/14[土]—31[火]24:00*終了しました

・作品ご購入希望の方は、新潟絵屋店頭またはwebの専用フォームからお申し込みください。
・受付期間終了後にご購入者が決定します。複数の方が同じ作品をご希望された場合は、厳正な抽選を行い、ご購入が決定された方へお知らせいたします。
・お申し込みの有無は、お申し込みフォームの作品リストに記載しております。

作品のお引き渡し
すべて9/16[木]以降とさせていただきます。新潟絵屋でお渡し、または発送となります。


PHOTO: (久留米時代のスケッチブックより)2008年 パステル/紙 17.0×15.5cm

eyashop

井田英夫作品通信販売

お取り扱い開始 9/18[土]11:00 ―

会期中にお申し込みがなかった作品は、 9/18[土]から新潟絵屋の通販サイト「eyashop」にてお取り扱いがはじまり、先着順でお求めいただけます。https://eyashop.thebase.in

井田英夫作品

PHOTO:作品:パステル/紙 30.0×40.5cm


画集刊行計画のお知らせ
井田英夫
お申し込みは、新潟絵屋店頭とインターネットで受付中です。


井田さんのご友人が立ち上げた追悼ページです。多くの方からさまざまな思い出が寄せられ、あの大らかな井田さんのお人柄が偲ばれます。「井田さんに贈る言葉」投稿募集中。


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