蓮池もも展

1.20[水]―31[日]

niigata eya exhibition 603

作家在廊日
1/20・21・30(予定が変更になることもございます)

 イラストレーションと絵の違いを、蓮池ももの最初の数年を見ながら考えていた。今もそうだが、蓮池は優れたイラストレーターとしての面をもっている。イラストも絵だが、画像や印刷物との関係が深い。
 聖域、ほろびののち、歩く木という思いがけないモチーフが登場したのは2011年のことだったけれど、それらを見たときこれは絵だ、と思ったのを覚えている。厚い紙を鋭い筆先が引っ掻いて生まれるささくれだった表面の激しい凹凸は、画像・印刷の効果の感覚を遠く離れ、もの=物質との出会い、接触、交接そのもののがそこに噴出しているかのようで、私の目の奥の体をぶるぶると興奮させた。物質的恍惚というル・クレジオの本の題を思い出した。
 蓮池の創造は川の流れのように穏やかに流れたかと思うと滝のようになだれ落ち、また静かに広がり、細流に散ったりする。そんなふうに絵の山野やイラストレーションの森や平原を、名付け得ない場所に向かって流れていくかのようだ。(企画者:大倉宏)

蓮池もも(はすいけ もも)
1983年新潟市生まれ。2006年fullmoon upstairs、07・08・09・10・11年画廊Full Moon、12年砂丘館で個展。新潟絵屋では10・12~20年毎年個展、15・16年ギャラリー島田(神戸)、16年ギャラリー枝香庵(銀座)にて個展開催。俳誌『白茅』に画とエッセイの連載「森の奥 湖の底」を発表。十日町市在住。

蓮池もも

photo:「聖域」2011年

蓮池もも

photo:「ほろびののち」2011年 アクリルガッシュ/ボール紙 6.8×6.8cm

蓮池もも

photo:「歩く木」2011年 アクリルガッシュ/ボール紙 11.8×11.4cm


同時開催

1/9[土]―31[日]

会場:ギャラリーみつけ

みつけ市民ギャラリー 展示室1・2
蓮池もも
蓮池もも

▶ 蓮池もも 新作展 @ギャラリーみつけ
見附市昭和町2-4-1 tel.0258-84-7755
10:00-22:00(入館受付は21:30まで)入場無料
月曜休館

2つの展示室で新作、そして過去の「島」シリーズなどを展示します。
新潟絵屋での「聖域/ほろびののち/歩く木」とあわせて、ぜひおたのしみください。

*ギャラリーみつけ作家在廊予定
1/22~24・31(予定が変更になることもございます)


関連記事

グッズ
▶ 蓮池ももの挿絵の一筆箋
▶ 蓮池ももの挿絵のノート

過去の展覧会
▶ 蓮池もも展 2020年
▶ 蓮池もも展〈前期〉2018年
▶ 蓮池もも展〈後期〉2019年
▶ 蓮池もも展 2017年

松本健宏 干支もの

Shop Information

京都の松本健宏さんの干支もの12/16[水]発売開始

PHOTO(上):「赤うし」「金うし」
各税込 7,700

毎年人気の松本さんの干支もの。「赤うし」「金うし」の背中には、頭に梅結びのお飾りをつけた薬師さまが乗っています。2020年に松本さんの個展を開催したギャラリーみつけでもお取り扱いいたします。

松本健宏

干支手ぬぐい
2,000円(税込)

プロフィール:松本健宏(まつもと たけひろ)
1967年京都市生まれ、在住。京都精華大学テキスタイル科卒業後インテリアデザイナー経験を経て、染色と人形制作を続ける。染色で1999年京展工芸部門京都市長賞、99・2000・06年日本新工芸展NHK会長賞・日本新工芸賞受賞。京都工芸美術作家協会、日本新工芸家連盟等所属。京都市在住。

通信販売サイト<eyashop>同時発売

お支払い方法:クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、Pay-easy
4万円以上送料無料
新潟絵屋の実店舗のように、いつでもふらりとお立ち寄りください。


関連記事

▶ 松本健宏展「ヒビノクラシ」@ギャラリーみつけ
▶ 松本健宏 手拭い&干支人形 2020
▶ 前回のろうけつ染めワークショップ(こども創造センターにて)レポート
▶ 前回の個展のようす
▶ 松本健宏展 「花火」
▶ dododo/名入れ手ぬぐい
▶ 松本健宏さんの干支もの「子」
▶ 松本健宏さんの干支もの「亥」
▶ 松本健宏さんの干支もの「酉」

カテゴリー: SHOP

絵の具であそぼう! 講師:しんぞう

ワークショップ
水と土の文化創造都市 こどもプロジェクト2020
絵の具であそぼう!

2/20[土]14:00-15:30 講師:しんぞう

  • 会場:こども創造センター・光と音のホール
    新潟市中央区清五郎375-2
  • 内容:デカルコマニーなど
  • 対象:4歳~小学3年生(小学2年生以下は保護者同伴)
  • 参加料:500円
  • 定員:10名(要申込・応募多数の場合抽選)
  • 申込方法:以下のどちらかの方法でお申し込みください
    〈WEB〉新潟市かんたん申込み (新潟市HP内で検索)
    〈TEL〉025-226-2624(新潟市文化創造推進課)
  • 申込期間:1/18[月]8:30~2/5[金]17:30(抽選結果は郵送)
  • 主催:新潟市・こども創造センター
  • 協力:新潟絵屋
  • お問い合わせ:025-226-2624(新潟市文化創造推進課)
    ※8:30~17:30/土・日・祝日を除く

しんぞう
1974年横浜市生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。個展は、新宿眼科画廊(東京)、DAMギャラリー(韓国)、福住画廊(大阪)、ギャラリーsfera(京都)、2012年砂丘館 「あなたの心の裏の河」(新潟市)、13~16年新潟絵屋など。そのほか09年 「大地の芸術祭」に出品。芸術道場GP(グランプリ)銀賞、第29回損保ジャパン美術財団選抜奨励展入選、第44回神奈川美術展入選など受賞。装画に 「臨床の詩学」(春日武彦・著/医学書院)がある。新潟市在住。www.sinzow.com

しんぞう
しんぞう

紙と紙のあいだに絵の具をはさみ、ギュッと押したらどんな模様ができるでしょう?
型にはまった描き方にとらわれない、絵を描く楽しさを感じてもらえるようなワークショップです。ぜひお気軽にご参加ください。


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2021年3月しんぞう展 開催予定(於新潟絵屋)

2019年3月▶ しんぞう展 呪いと笑いの日々(於ギャラリーみつけ)

ギャラリー&ミュージアムマップ 2020.12/20~2021.1/25

展覧会を見に行こう!
2008年創刊、毎月無料配布の展覧会情報紙です。

新潟島とその周辺のギャラリー&ミュージアムマップ
gallery & Museum Schedule 2020.12-2021.01

2020年12月20日(日)- 2021年1月25日(月)

ギャラリー&ミュージアムマップ 2020年1-2021年1月号

チラシのダウンロード(PDF)

ギャラリー&ミュージアムマップ 2020年1-2021年1月号

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本紙 配布場所のご案内

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北区 楓画廊てんゆう花、nico、ビュー福島潟、ARTギャラリーHAFU
東区 巻菱湖時代記念館
南区 SHIRONE PRESSO
江南区 小さな美術館季、エムスタジオ、北方文化博物館
秋葉区 やまぼうし三方舎VUCA新潟市新津美術館
西区 雪梁舎美術館ギャラリー潟道、こんぺいとう
西蒲区 浜つばきギャラリー野衣、いわむろや

新発田市 清水園草舟(菅谷)  
村上市 Toi陶房(瀬波温泉)
柏崎市 游文舎gallery tanne(谷根)
長岡市 たびのそら屋県立近代美術館、長岡造形大
見附市 ギャラリーみつけ
燕市 燕市産業史料館、ツバメコーヒー  
三条市 D+5 ART、三条ものづくり学校
栃尾市 栃尾美術館
弥彦村 弥彦の丘美術館

相田諒二写真展 ―コダクロームの時間―

12/16[水]―27[日]

niigata eya exhibition 601

 相田さんの写真はドラマティックだ。同じ風景を誰かが撮影したとしても、相田さんのようにはならない。実景では見落としてしまうほど目立たない石像の少年も生き生きと動き出しそうな、そんな印象的な作品もあった。その要因のひとつが相田さんの写真の持つ豊かな色彩なのではないか。特徴的な赤と青は美しい白日夢を見ているよう。
 コダクロームは2012年に製造中止になったコダック社のリバーサルフィルム。深い色合い、鮮やかな発色は今も多くのカメラマン、写真コレクターに愛されている。
 今回は、あえてのコダクロームで撮影された写真での作品展。デジタルが当たり前の時代のノスタルジーだけではない。写真から溢れてくる激しく熱い時代を体感して欲しい。(企画者 田代早苗)

相田諒二(あいだ りょうじ)
写真家。1947年新潟市生まれ。75年フリーで写真活動を始める。95年北陸ガス・ガスホールで「見慣れた街の光景より」、2006・09・13年新潟絵屋で個展「A SCENE OF NIIGATA」開催。03年新潟日報連載「街はうたう」、04年同連載「万代橋と私」、16年同連載「心の萬代橋」写真掲載。

相田諒二写真展コダクロームの時間
相田諒二


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過去の個展 
▶ 2006年
▶ 2009年
▶ 2013年


泉谷眞知子展

12/2[水]―13[日]

niigata eya exhibition 600
作家在廊日:会期中毎日(予定)

 スイスの画家クレーは、学生たちに絵について語るとき、画面が四角い形をしている話から始めたという。
 泉谷眞知子の絵が、どこか私に絵ばなれして映るのは、その四角が、ほとんど意識されていないせいかもしれない。
 紙の四角ばかりでなく、素早い円弧状の線を重ねて生まれる色面が、さまざまな形に近づこうとすると、現れようとするその形の枠や輪郭から、絶えず逃れようとする本能をこの人の筆記具は持っている。形が形未満でありつづける空間では、色が色そのものとして、色に響き、溶け、重なり、共振し、美しい干渉縞を織りなす。描くことは、そのような場に反響するうつろう自分の内面の音律を聞き取ろうとすることだと、この人は感じているようだ。
 ある朝、そんな絵から顔を上げると、夜明けの窓から窓枠が消え、光が色を、色が光を打ち返す、見えないさざなみに目を洗われる気がした。 (企画者 大倉宏)

泉谷眞知子 (いずみや まちこ)
1950年新潟市生まれ。制作と共に35年にわたり絵画教室を続け、絵を通して子供から大人までの教え子たちと向き合ってきた。1997・2001年アトリエ我廊(新潟市)、2005年たけうち画廊(新潟市)、2012・16年新潟絵屋で個展。

PHOTO(上): 「2019.2.21」 色鉛筆・紙 15.8×22.7cm

泉谷眞知子 「2020.2.21」
PHOTO: 「2020.2.21」

泉谷眞知子展
PHOTO: 「2018.19.1」 色鉛筆・紙 14.0×18.1cm


過去の個展

▶ 2013年
▶ 2016年